千葉はもちろん、東京や横浜といった大都市圏からのアクセスが非常によく、それでいて緑が濃く自然に囲まれた環境の中で快適な釣りが楽しめるのが三島湖、高滝湖、戸面原湖である。 いずれもレンタルボートを活用して誰もがバスフィッシングを楽しめる、今後ますます注目すべきフィールドだ。今回は三島湖のサマーパターンについて解説する
川島勉 千葉県・三島湖シーズナルパターン 夏編(6月中旬~9月上旬)
解説◎川島勉
この記事は三島湖・高滝湖・印旛沼大明解MAPに掲載したものを再編集しています。
千葉はもちろん、東京や横浜といった大都市圏からのアクセスが非常によく、それでいて緑が濃く自然に囲まれた環境の中で快適な釣りが楽しめるのが三島湖、高滝湖、戸面原湖である。
いずれもレンタルボートを活用して誰もがバスフィッシングを楽しめる、今後ますます注目すべきフィールドだ。今回は三島湖のサマーパターンについて解説する
特徴・ルール
昭和43年に完工した三島湖は主に農業用水目的で小糸川に建設されたダム湖である。
上流域には2つの川筋があり、その1つが2016年からバスアングラーにレンタルボートでの釣りが解禁された豊英湖。対して三島湖は古くからヘラブナ釣り場として知られ、大勢のヘラブナファンが訪れていたが、近年はファンの高齢化にともない釣り人口が減少。2017年月、ヘラブナ釣りとバス釣りの共存共栄を図りバサーにレンタルボートでの釣りが解禁された。
山間リザーバーらしいドン深の地形だけでなく、水中は変化に富み非常に魅力的なフィールドである。解禁当初はルアーへの反応がよくスタンダードサイズのプラグやビッグベイトなどでの釣果も目立っていた。
近隣のダムのなかでは比較的釣果を得やすく、ビッグバスの確率も高いため一気に人気フィールドになり、多くのバサーが訪れている。釣行時、気を付けてほしいのがダム周辺の通行とヘラブナ釣りファンへの配慮。
各ボート店までの数百m区間は道路がとても狭く民家もあるので車の徐行運転を心がけていただきたい。湖上ではヘラブナ釣りファンの近くを航行する時は充分に距離を取り、引き波を抑えたスロー走行で。やむをえず接近しなければならない場合は必ず声を掛けてほしい。当たり前だがヘラブナ釣りをしているポイントへ向かってのキャストも絶対NG! お互い気持ちよく釣りが楽しめるように努めたい。
また各所にヘラブナ釣りのボートを固定するロープが水面付近に張られているので、エレキに巻き込まないよう充分に注意。
12月下旬〜2月の三島湖のバス釣り
12月も後半、年の瀬が近付いてくると水温は10℃を切るまで下がり、当然釣果も落ちてくる。
バスは徐々にポジションを変動、ディープに落ちていく個体が増えくる。そんなバスにはブレイクに隣接するフラットや、そこに絡む沈みもの、ワンド入口、ワンド中のフラットな地形の水深6〜10mぐらいのボトムを、ダウンショットリグやスモラバのスローな釣り、メタルジグやメタルバイブなどのリフト&フォールでねらうのが手堅いと思う。
極度に減水が進んだら水面直下のストラクチャー上をノイジー系トップウォーターや虫系ルアーで
6月中旬になると浅い場所や岸際でバスをよく見かけるようになる。
冠水植物やブッシュ、オーバーハング下などのストラクチャーに、エビ、ヨシノボリ、ブルーギルなどバスのエサとなる多くの生物が付き始め、それを捕食するバスが群れでうろうろクルーズするようになる。
そんなバスを釣るにはマッチ・ザ・ベイトで小型ワームのダウンショット、ノーシンカーリグ、スモラバが定番。バスの進行方向にアプローチしバスが近付いたところで軽く動かし存在をアピールしてねらう。
沖側や岬周辺などの表層ではオイカワが追われることもある。オイカワが逃げるように水面を横の速い動きで引けるトップウォータープラグやバズベイト、ミノー、ニゴリが入っていればアピール度の高いスピナーベイトやクランクベイトなどでねらうのもよい。
大型バスはブルーギルやヘラブナを捕食している個体もいるのでブルーギルが付いている崩落にある倒木や冠水植物、フローティングストラクチャー周りを、ブルーギル型ビッグベイトのストップ&ゴーでアプローチしたり、反応がなければ偏平ワームのノーシンーリグを漂わせたりシェイクで誘ったり、食わせの釣りでローテーションさせてみる。
カバーが濃ければテキサスリグやラバージグのスイミングやフォールで誘ったり、リグが木の枝などにスタックしたところでシェイクし誘う釣りもよい。
同じシチュエーションで反応が悪い時は、ベイトタックルでのネコリグがよく釣れる。カバーから引っ張り出せるような太めのラインやタックルセッティングで。
水温が20℃台後半になってくると、バックウォーターやインレット、シェード、風などの要因で水が動くエリアにある立ち木や岩盤がよくなる。
そんなスポットではノーシンカーリグやネコリグ、スモラバのフォールだけで比較的簡単に釣れる。
農業用水が主目的の三島湖の夏は減水が激しく、水中に沈んでいるストラクチャーが水面直下に現われる。その上をノイジー系トップウォーターや虫系ルアーでねらうと面白い。減水はニゴリの引きがねにもなるが、ニゴリが入っている場所ではクランクベイトなどの巻き物で楽しい釣りが可能だ。
しかし大幅に減水が進むと各川筋は干上がり、釣りができるエリアが極端に狭くなる。
そんな狭い水面を多くのバスアングラーとヘラブナファンで、より上手くシェアしなければならない。
基本的にヘラブナ釣りは静かに魚を寄せ、ウキに出る繊細なアタリを取る釣りなのでバスアングラーはヘラブナ釣りの人との距離感、ボートの速度、引き波、音に充分配慮し、ヘラブナ釣りの近くを通過するときには必ず声をかけて了承を得よう。
バスアングラーはバス釣りをさせてもらっているという気持ちを常に持つことが大切だ。
夏のタックル
左から
・スピニングタックル
ロッド:ポイズンアドレナ 266L
リール:ヴァンキッシュ C2500HGS
ライン:シューター FC スナイパー 4lb
使用ルアーはシザーコーム 3 ~ 3.8in ノーシンカーリグまたはドロップショット、ネコフリック 4.8in ネコリグ、ヤミーフィッシュ 3in、C-4 ジグ、ウォブリング 2.5in ドロップショット
・ベイトタックル①
ロッド:ポイズンアドレナ 163M
リール:アルデバラン MGL 31HG
ライン:シューター FC スナイパー 12lb
使用ルアーはチョップカット、ポンパドール、自作ペンシルベイト、ファイヤークラッカー 3/8oz
・ベイトタックル②
ロッド:ポイズングロリアス 1610H
リール:メタニウム MGL
ライン:シューター FC スナイパー 20l
使用ルアーはカバースライド 4in ノーシンカーリグ、
アクロジグ1/2oz+ファイボス3.8in、ファイボス4.5inテ キサスリグ、ブルフラット 5.8in ノーシンカーまたはライトテキサスリグ
・ベイトタックル③
ロッド:ポイズングロリアス 169XH-SBリール:カルカッタコンクエスト DC 201ライン:シューター FC スナイパー 20lb
使用ルアーはガンタレル
・ベイトタックル④
ロッド:ポイズングロリアス XC 1610ML-Gリール:アンタレス
ライン:シューター FC スナイパー 12lb
使用ルアーはマッシュボブ 50MR、リレンジ 110
・ベイトタックル⑤
ロッド:ポイズンアドレナ 166H-SB
リール:メタニウム MGL
ライン:シューター FC スナイパー 16lb
使用ルアーはカワシマイキー、ドーン 1/2oz
夏のルアー
左段 上→下
ガンタレル
カワシマイキー
マッシュボブ50MR
マイクロポンパドール
チョップカット
ポンパドール
中段 上→下
リレンジ 110
自作ペンシルベイト
ファイヤークラッカー 1/2oz
ドーン 1/2oz
ブルフラット 6.8in
カバースライド 4in
右段 上→下
アクロジグ 3/8oz +ファイボス 3.8in
ファイボス 4.5in
シザーコーム 3.8in
ネコフリック 4.8in
ヤミーフィッシュ 3in
C-4 ジグ 1.8g
ウォブリング 2.5in