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つり人編集部2026年2月23日

エリアトラウトのフック選びは超重要!初心者でも真似できる乗せ・掛けの使い分け術

フックを替えるのは、単に消耗品の交換ではない。釣り方と状況を理解し、自分の意図で魚を掛けにいくための選択だ。性格の異なる2種類のフックを軸に、その考え方を整理する。

著者:月刊つり人編集部

写真と文◎つり人編集部

1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を始め、数々の釣りに関するコンテンツを作成してきたつり人社の編集部。

目次

     

エリアトラウト上達の鍵は「フック交換」にあり!

初心者と中級者の境目はなんだろう。それはズバリ、替えのフックを準備しているかどうかである。

いかに名手たちがフックを重視しているか、状況に応じてフックを使い分けているかは、エリアトラウトの取材に行くとよく分かる。彼らがそうしている理由は、ハリのサイズや形を変えただけでキャッチ率が上がったり、同じルアーを使っているライバルにハリの違いで釣り負けたりといった経験をしてきているからに他ならない。だからこそバッカンのなかに数多くのフックをストックし、可能な限りスムーズに交換できるようなシステムを作っているのだ。

しかし、初心者がいきなり釣具店のフックコーナーへ行って最適なフックを選ぶのは難しい。各メーカーからエリアトラウト用だけでも複数の銘柄がリリースされており、サイズはもちろん形状や軸線径などそのハリの性格を特徴付ける要素のバリエーションも多岐にわたっているのだ。サイズは手持ちのルアーの純正フックに合わせればいいとして、それ以外をどう選べば良いのかは経験を積んだアングラーであっても難しい。やみくもに選んでも混乱してしまうだけだ。

初心者におすすめ!対極の性格を持つ2つの細軸フック

そこでおすすめしたいのは、特徴がはっきりした2種類のフックを使い分けてみることだ。その特徴が両極なふたつであれば、釣りをしていくなかでそれぞれがハマる状況を整理しやすく、それ以外のハリへの応用もしやすくなるという点で上達にもつながるだろう。

ここではその趣旨にそって、カルティバ「SBL-14」と「SBL-27」のふたつを例に挙げて使い分けを紹介したい。

カルティバブランドではエリアトラウト用のシングルバーブレスフック(SBL)を複数リリースしている。たとえば多くのルアーメーカーがスプーンの純正フックに採用している定番品で実績も高い「SBL-31」や、太軸で大物ねらいに特化した「SBL-67」といったフックもある。

前述の「SBL-14」と「SBL-27」はラインナップのなかでも最も軸線径が細く(番手の2桁の数字の前側がパワーランク=軸線径を表わす)、なおかつ対極的な形状をしたふたつなのである。

今回、このふたつを取りあげた理由は、細軸のほうがアワセの技術やタックルバランスにかかわらずフックアップしやすいからだ。たしかに太軸と比べてファイト中に伸ばされたり変形したりするリスクは大きいが、太軸のフックはロッドパワーやラインの伸びなどタックルバランスがあっていないと刺さりきらないことによるバラシが増える。また、現在のエリアトラウトではハリ先が鈍ったら交換するのが前提であるため、寿命という意味でもそこまでのデメリットは感じないと思う。

SBL-14
ハリ先がカーブして内側を向いているSBL-14。ポーズ中やラインが弛んでいるときに食って来る釣りに向く
SBL-27
ハリ先がストレートで外向きのSBL-27。合わせて掛けにいく釣り、常にラインテンションが張っている釣りに最適

フックの性格を決める「エントリーアングル」とは?

前置きが長くなってしまったが、ここからが本題のフックの性格についてである。

フックの形からそのフックがどんな釣り方や状況に向いているかを判断するには「エントリーアングル」の概念を知っておくと便利だ。

エントリーアングルとは、フックがライン(実際にはスプリットリングだが)に引かれる方向と、ハリ先が刺さり込んでいく方向のギャップが作る角度のこと。

Hook-entrypoint
ハリの性格を決める各要素。エントリーアングルに関係するハリ先角度とフトコロの深さ以外にも、軸線径によって同じ形状でも刺さりやすさが変わりタックルバランスに影響する。シャンク長は長いほどルアーが動いている際にハリ先が安定しやすいのでミスバイトを減らせる

【エントリーアングル小】乗せる釣りに向くカーブポイント

ハリ先向きがアイの方向に近いフックほどエントリーアングルが小さく、ハリ先が口の内側に当たってさえくれれば少ない力で刺さり込んでくれる。その反面皮一枚を拾うような浅い掛かりになり身切れもしやすい。ハリ掛かりは魚に任せて乗せていく釣りに向く。

【エントリーアングル大】掛ける釣りに向くストレートポイント

一方、ハリ先が開いているフックほどエントリーアングルが大きく、ハリ先が魚を捉えやすいが、しっかりフックアップさせるためにはアワセなどのプラスアルファの力が必要になる。その反面、深く刺さってくれるため掛かってしまえばバラしにくい。こちらから積極的に掛けていく釣りに向く。

両者はトレードオフの関係にあるため、フックメーカー各社はニーズとコンセプトに合わせてちょうどよい形状を模索しているのだ。

カルティバ「SBL-14」と「SBL-27」の実践的な使い分け

そのなかで「SBL-14」と「SBL-27」が面白いのは、前者はエントリーアングルが小さい乗せる釣り向きで、後者はエントリーアングルが大きく掛ける釣り向きと、それぞれ特化した形状をしていることだ。

SBL-14はシリーズ中で最も細い線径を採用したカーブポイントフックである。カーブしたハリ先が内側、つまりアイ方向を向いているため、エントリーアングルはかなり小さく設定されている。さらにマジックフッ素加工によって表面摩擦が抑えられていることもあり、テンションがほとんど掛かっていない状況でも刺さってくれるのが特徴だ。

とくに止まったルアーにじゃれつくように触れてくる魚に強い。具体例を挙げると、テンションを抜いての浮上中に後方から襲われる浮上系ミノー、極めてスローなリトリーブで漂わせるようにバイトを誘うマイクロクランク、ボトムプラグがポーズ中に拾い食いされるとき、放置で食い上げさせるポッパーなどだ。

対するSBL-27は、ストレートポイントを採用した細軸フックである。ハリ先がストレートで外側に開き気味の形状をしているため、エントリーアングルは大きい。このタイプは魚の口のどこかにハリ先が触れる確率が高いが、刺さり込むためにはハリ先が魚の口を捉えた瞬間に一定以上のラインテンションが掛かっている必要がある。そのことから一定のスピードで巻き続けるスプーンの釣りや、バイトを目視してアワセを入れられる釣りにおいて強さを発揮する。とはいえ、細軸のうえこちらもマジックフッ素加工がなされているのでシビアなアワセが必要かというとそうではなく、対応範囲はかなり広い。

SBL-14のセット例(ラインが弛む釣り・乗せる釣り)

ラインが弛んでいるときにバイトする釣り、アタリを感じにくい釣り、アワセが効きにくい釣り方にはルアーの自重だけの負荷でも刺さり始めてくれるSBL-14がベストマッチ。

04 (カスタム)-Feb-16-2026-06-43-02-1379-AM
  • 上: TCレイゲン(ティモン)。浮上系ミノー。フックは下向きにセットする名手が多いのでそれにならっている
  • 左: ちびダートラン(ティモン)。ボトム系でポーズ中に拾い食いする状況に。藻を拾うのを防ぐのにベリーフックは外している
  • 右: ダンゴウオSR-Low(スミス)。ほぼサスペンド状態で漂わせるクランクにもマッチ

SBL-27のセット例(巻きの釣り・掛ける釣り)

常にラインテンションが張り気味の巻きの釣りにはストレートポイントのSBL-27から入るのがいいだろう。

05 (カスタム)-Feb-16-2026-06-43-09-7852-AM
  • 左: esa(オフィスユーカリ)は水面での誘いが得意なので純正フックはSBL-14だが巻いて使うならSBL-27へ交換も◎
  • 中: ウィス0.45g(オフィスユーカリ)・右: ハント0.9g(ニュードロワー)。マイクロスプーンにもSBL-27はおすすめ

セオリーの逆を試す!フックローテーションの奥深さ

もちろんこれらのセッティングが絶対の正解ではなく、状況によっては逆をやってみたり、もっと中道寄りのバランスのフックに変えたりする必要も出てくるが、この前提を知っておくとそのあとの展開につなげやすい。

そのうえで筆者は個人的にストレートポイントのSBL-27が気に入っている。

先日のリヴァスポット早戸での取材で撮影後にサオをだせたのだが、0.4gのマイクロスプーンへの反応がよかった。最初はこれまでの説明とは逆に、あえてSBL-14をセットしていた。超軽量のスプーンをドリフト気味に巻いているのでラインは弛んでいるし、食ってくる魚もしっかりスプーンを口の中に入れて反転しているように見えたからだ。

ちなみに、船釣りなどではカーブポイントでハリ先が内側を向いているフックは「ネムリ」形状と呼ばれ、ハリを丸呑みされても口の奥では掛からず、反転した魚の口からラインアイが出たときにハリ先がカンヌキを捉えてくれる形状なのだ。

が、この日の状況とタックルではすっぽ抜けが多発、そこでセオリー通りSBL-27にチェンジしたところ見違えるほどに上あごを捉える掛かり方になり、楽しい釣りができたという経験がある。

とはいえ、漂う系クランクや浮上系ミノーなどラインが弛む釣りにはSBL-14が欠かせないのである。

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リヴァスポット早戸にて。マイクロスプーンのフックをSBL-27 に替えたとたんキャッチ率が大幅アップした

※このページは『つり人 2026年2月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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