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つり人編集部2026年2月18日

【サクラマス釣り】ラインに「9本撚りPE」使用のススメ 情報量が劇的に増える理由

昨今PEラインの進化は、とどまることを知らない。リーディングメーカー・バリバスがおくる「X9」シリーズは、その最前線を行く釣りイトで、使いこなせば強力な武器となる。まずは特徴を知り、サクラマス釣りにおける適材適所を学ぼう。

North Angler’s編集部

文◎North Angler’s編集部
協力=株式会社バリバス

北海道での釣りを満喫するための情報誌「North Angler’s」編集部。北海道の自然を体感するキャンプの情報や、フィールドを守るための環境問題にも光を当て、多角的な視点からアウトドアライフを提案している。

サクラマス釣りに最適なバリバス「X9」

バリバスの「X9」シリーズは名称から9本撚りを想像するかもしれないが、実際には「1+8」の構造を採用。中心に1本の芯が入っていて、その周りを8本のイトで編み上げることで、形状の安定化が図られている。

一般的にPEラインは8本組みまでは「角打ち」、9本以上になると「丸打ち」に分類される場合が多い。フィッシングラインに適しているのは前者のほうである。丸打ちは高本数化が容易な一方、袋状になりやすく形状変化が起こりやすい。対してX9シリーズは前述のとおり、8本組みの角打ちを維持しつつ、中央の芯材によって撚りが保持されるため、長時間の使用でもイトが潰れにくい

ジギングでのメリットが大きい「Vertical Braid工法」

独自の編み込み方である「Vertical Braid(縦編み)工法」も、X9を語るうえでは欠かせない。PEラインは組む本数のみならず、編み角度によっても性質が大きく変わる。

従来の8本撚りは編み角度が比較的横方向に向くため、水中でイトが膨らんだり、潮流に押されてたわみが生じたりしやすかった。そこでX9は編み角度をより縦方向(鋭角)に変更し、ラインの直進性を高めている。これによるメリットは明快だ。

  • 水中でのイトのたわみが減少
  • 潮流の抵抗を受けにくく、水切れがよい
  • ルアーのフォールスピードが上がり、真下にストンと落ちやすくなる

たとえば同じ条件下で100m前後の水深にジグを落とした際、従来品よりもラインの放出量が10m以上少なくなったとしよう。これはすなわち、水中でラインが弧を描いてしまったぶんの距離が、すぐれた直進性によって縮まったということ。イトの余計なたるみが少ないため、着底感度も向上する。またバイトの瞬間も、水中で30mたわんだラインより10m抑えられていたほうが、明らかに伝達が早い。直進性が高いほど、釣り全体の情報量が増えるというわけだ。

低伸度化による操作性の高さ

さらに特筆すべきは、X9は従来の6%前後の伸度から3%台に低減されている点。「低伸度=感度向上」と単純に語られがちだが、バリバスが低伸度化で重視したのは大きく以下の2つ。

  1. フッキング率の向上
  2. ルアーのアクションレスポンスを高める

簡潔にいえば、100mラインを出したとき、伸度6%なら6m伸び、伸度3%なら3mしか伸びない。アングラーがロッドを動かしても、伸びが大きいラインではジグの動く距離が短くなる。X9は伸びを半減させることで、ロッド操作がダイレクトにジグへ反映されるようになった。加えて、バラシにくさもサクラマス釣りにおいては大きな利点だ。ディープでもフッキングが決まり、テンションの維持が容易なのでローリングによるフックアウトも減る。

avani jiging PEX9
アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE X9
高耐久性を実現させるべく、「X9」構造を採用しているのが最大の特徴。「CORE-INPUT製法」により適度な張りがありイト潰れが起こりにくいため、大ものとの強引なファイトも安心。また、「Vertical Braid工法」(縦編み)によってラインのたわみを軽減し、フォールスピードと感度のアップを実現。さらに「SP-TⅡコーティング」で撥水性能も大幅に向上していて、より高いパフォーマンスをもたらす
・規格:200m=0.6~2号、300m=0.6~6号、400m=2~6号、600m=1.5~6号、100m(連結)=8号、10号、12号

ショアサクラマスでも明確な強み

ここまで述べてきた特性だけでみても、X9がオフショアの釣りに向いていることは明白だろう。では次に、ショアのサクラマス(海サクラ)におけるメリットを、X8との使い分けとあわせて考えてみよう。前提として、X9とX8は“どちらが優位”といった議論ではなく、釣り方によって適正が分かれるという認識を持っておきたい。

PEライン種類 最適シーン 特性・メリット
X9 ・遠投が必要なジグ、ジグミノー
・水深のあるポイントやカウントダウンを駆使した釣り
・オープンウォーターで広く手早く探りたいとき
直進性と低伸度化によってルアーの動き出しが速く、遠くのバイトも拾いやすい。
X8 ・近距離でのミノーイング
・リトリーブ速度やアクションを細かく調節したい場面
・飛距離重視のミノーゲーム
イト質がしなやかなのでミノーに関してはX8のほうが飛距離は伸びる。万能タイプ。

X9は直進性と低伸度化によってルアーの動き出しが速く、遠くのバイトも拾いやすい。ただ特性が強く全面に出るぶん、使い手の癖やタックルバランスなどによってはトラブルが表面化するケースも。

一方のX8は比較的万能タイプといえる。突出した性能を持つ(言い換えるとピーキーな)X9は扱いに一定の慣れが必要だが、ハマる状況では抜群の威力を発揮するだろう。

海サクラは釣り場に持ち込むタックルがどうしても限られてしまうものの、可能ならX8を巻いたリール+X9の替えスプール(あるいはその逆)を用意し、さまざまなシチュエーションに対応したい。

avani jiging shore PEX9
アバニ キャスティングPE マックスパワーX9 ショアマスター
「CORE-INPUT製法」によって張りと耐久性を高め、ガイド絡みやエアノットを抑えてチャンスを逃さない設計。また、「Vertical Braid工法」(縦編み)が直進性と超低伸度を生み、遠投した先や深場でも操作性と感度、フッキングの精度が向上する。風や潮の影響を受けにくい点もメリットだ。さらに「SP-TⅡコーティング」が表面を保護し、撥水性と耐久力を底上げ。キャスト時の摩擦が減り、扱いやすさが増す。視認性の高いホワイト単色により、ラインの軌道を把握しやすく繊細な操作にも対応。2026年1月発売
・規格:200m・0.6~2号

岸にも船にもこのリーダー

ショックリーダーは『ショアレコードショックリーダー[フロロカーボン]』を推奨。「ショア」の名が付いているが、サクラマスジギングにもおすすめである。

shore leader

新原糸「VSFフロロカーボン」を使用したショアレコードショックリーダーは、従来品とは異なる質感を備えたリーダーで、サーフや磯場だけでなく低水温期の船釣りにも適した設計。まず触れたいのは、非常にしなやかなイト質である点だ。柔らかい素材によって結束がスムーズになり、編み込みの際に余計な引っ掛かりを生まない。表記ポンド数は直線強度を示すだけの数値に過ぎず、実際の釣りでは結束部の強さこそ信頼性に値する。しなやかなイト質はその結節強度を向上させるため、実釣時の安心感につながる。

耐摩耗性の高さも見逃せない。分子密度の高いフロロカーボン原糸を採用したことで、表面に傷が入りにくく、擦れに対する強さを維持しやすい。たとえばサーフでは波で舞い上がった砂が常にリーダーへ摩耗を与えているので、気付かないうちに表面が擦れ、トラブルの原因になることも多い。そのような状況でも、このリーダーは削れにくため安心して使い続けられる。貴重な一尾を逃したくない場面で頼りになる存在といえよう。

低水温下で硬化しにくいのも魅力の一つだ。冬季の釣行ではナイロンですら硬くなることがあり、フロロカーボンは一層その傾向が強い。硬化は結束部の割れやすさに直結し、ストラクチャーへの接触によって突然破断するケースも珍しくない。柔らかい特性を持つこのリーダーは、厳寒期がハイシーズンのサクラマスジギングでも安定した性能を発揮する

case
持ち込むタックルが限られるショアの釣りでは、替えスプールを携行してX9とX8を使い分けるのがおすすめ。その際、軽くてクッション性の高いクロロプレン製の『スプールケースVAAC-76』が活躍する。海サクラ用のスピニン
グリール(4000番前後)にはSサイズが適合
・サイズ:S(1000~4000番)、M(6000~14000番)、L(18000~30000番)
・価格:S=2,090円、M=2,200円、L=2,310円

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列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。

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