エリアトラウトで安定した釣果を出すには、ルアーローテに「軸」を持つことが不可欠です。エキスパートの千藤卓さんが、放流の有無に応じたスプーンの展開から、再現性の高いクランクベイトの活用法までを論理的に解説。また、アタリが止まった時に迷子にならないための考え方や、ボトム攻略など、状況を打破する次の一手も紹介します。

解説◎千藤卓(せんどうたかし)
バスプロ、エリアトラウト、そしてルアーマニアと多くの顔を持つ人気者。様々なメディアで活躍中。
エリアトラウトでは必修!スプーンのローテーション術
まずはスプーンで活性の高い魚からねらっていくのがエリアトラウトのセオリー。放流ねらいからのパターンと放流のない日のパターンを想定してローテーション例を作ってみました。これでダメならクランクなどプラグの釣りにシフトしていきます。
上段:放流から始まるパターン。左から
- ウォブリングが大きく強アピールのドーナ3g(アングラーズシステム)
- 落ち着き始めた魚を食わせるウォブンロールのノア1.8g(ロデオクラフト)
- スピードを落としてさらに拾っていく同1.5g
- スピードをさらに落として動きもロールメインの大人しいものに。アキュラシー0.9g(なぶら家)
- さらにシルエットとスピードを落としてディッシュ0.6g(ディスプラウト)
下段:放流がない日のパターン。左から
- まずは基準となるノア1.8g(ロデオクラフト)の派手系カラー
- 同じくカラーを地味なものに
- サイズを落として同1.5gへ
- アキュラシー0.9g(なぶら家)へ
- ディッシュ0.6g(ディスプラウト)の派手系と地味系を試す
放流直後のチャンスタイム(放流狩り)の釣り方
放流された直後の魚は活性が高いので、派手な色のスプーンを使います。速く巻いて魚のスイッチを入れたいので、重めのウエイトを選びましょう。要は焼き肉やカツカレーなどガッツリしたものを食べたい気分の魚なので、カロリー高めのルアーに反応してきます。地味で遅いルアーは湯豆腐みたいなもので「これじゃない」てなっちゃいます。
ただ厳寒期や放流魚の動きが著しく悪いときなどは、ゆっくり巻ける軽めのスプーンがいいですよ。
クランクベイトは魚のレンジや反応を探りながら替えていく
スプーンに反応がなくなってきたら、よりスローに誘いやすいクランクベイトの出番です。私はクランクのローテーションをパターンとして決めつけることはしていません。魚のいるレンジに合わせて、大きさ、色、アクションなど、魚の反応を見ながら替えていくのが実際です。
愛用のクランクは写真のとおり。右列上からミディアムクラピー(ラッキークラフト)、パニクラMR(ティモン)、クーガハイフロート(ヴァルケイン)。左列上からチャタクラDR(ディスプラウト)、モカDRSS(ロデオクラフト)、ちびパニクラDRSS(ティモン)
初心者に釣らせるためのルアーにも最適
スティックやペレット系などのお助けルアーを……というのも手ですが、スプーンを使っていて釣れるレンジを通せていないようであれば、一定のレンジを引きやすいクランクを使ってみてもらいたいです。フローティングを何グリ潜らせるかで再現性が高く、のちのちスプーンの釣りにつながることでしょう。
釣れないときの3つの引き出し
基本のローテーションをマスターしたら、次は「釣れないとき」の引き出しを増やしましょう。
釣れていたのにアタリが止まってしまったら
ルアーローテで反応を探りますが、ルアーを変えずに色だけ変えてみたり、色はそのままルアーを替えて違うレンジやスピードでねらってみたり、なにかしらの軸を作って探るのが連発のコツです。すべての要素を変えてしまうと、それで釣れたとしても、どの要素がよかったのかわからなくなって迷子になってしまいます。
スプーンやクランクでアタリがないなら、ボトム系プラグの出番
スプーンやクランクで釣れないならトップウォーター、ミノー、ボトム系などのプラグの選択肢があります。初心者であれば、ボトム系が使いやすいでしょう。ボトムまで沈めて、リールのハンドルを1/4〜1回転ずつ勢いよく回して止める「デジ巻き」で釣れるので、操作が覚えやすいです。
プラグが真っ直ぐ泳いでいるか確認
曲がって泳いでしまうルアーでは確実にバイトの数が減ります。ラインアイの狂いを修正するトゥルーチューンが必要です。正面から見て、ルアーが曲がってしまう向きと逆向きにアイをわずかに倒して、速く巻いても一直線にこちらに向かってきてくれるよう微調整します。
