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次の標的はコイ…

次の標的はコイ…

つり人編集部=写真と文
大辞林によると
池とは湖沼より小さな水域のことをいうそうだ。

池よりも大きく水深が5メートル以内のものを沼といい
それよりも深いものが湖となる。

しかし、通常
池はため池のように
人為的に造られた小規模な水域を差す場合が多い。

名古屋市に隼人池という
江戸時代に造られた池がある。

10月末に
ここで池の水を抜く池干しが行なわれた。
目的はブラックバスやブルーギルの駆除であったが
実際に獲れた外来魚は全体の1割程度で
大半がコイであったという記事が
朝日新聞に載っていた。

朝日新聞はこの記事に
「放流コイ 生態系に脅威」
という大きな見出しを付けている。

そもそも
池の生態系ってなんだろう…?
水槽にも生態系ってあるんだろうか…?
なんて不思議に思いながら記事を読んだ。


記事には
「コイは体が大きい分、バスやギルよりもたちが悪い」
という専門家の意見が紹介されている。

モツゴやタモロコなどの在来種が減ったのは
ブラックバスやブルーギルといった外来種の食害よりも
コイの食害のほうが影響が大きいという論調だ。


「茨城県の霞ヶ浦で行った実験では
コイが巻き上げる泥が水底に日光を届きにくくするうえ
尿などの排出物や植物プランクトンの増加で水質を変えてしまう。
その結果、植物が育たなくなった。生態系自体が変わり
元に戻りにくいという」
日本魚類学会が先ごろ開いた
シンポジウムの報告も紹介されていた。

我が国では言論の自由が憲法で保障されているので
何を言おうが法的には問題ない。

しかし、朝日新聞のような巨大なメディアが
このような著しく偏った記事を大きく扱っていいのだろうか。

霞ヶ浦の水質が悪化したのは
元々は汽水域であった水域に
巨大な河口堰を造り、無理やり淡水化させてしまったことと
生活排水が要因であることは
周知の事実である。

それを
コイが巻き上げる泥が影響しているなどと…。
笑止千万である。

フナ、タナゴ、モツゴなど
在来の淡水魚が減ったのは
護岸工事などによる環境破壊、
生活排水や農薬などによる水質汚染
そして、農業形態の変化など
要因はいくつも考えられる。

しかし、日本魚類学会や朝日新聞は
あたかもブラックバスやブルーギルなどの
外来種が在来種を食い尽くしたかのようなことを
言い続けている。

そこに新たに加えられたのが
コイだ。

そのうち
コイもバスやギルのように
「釣ったら殺しなさい」
となってしまうのだろうか。

ぼくは子どもの頃
「犬や猫はもちろん、魚にも虫にも、草にも木にも
命があるんだからね。無駄な殺生をすると
バチが当たるよ」
と祖父母や親から言われて育った。

ぼくだけでなく
日本では八百万(やおよろず)の神といって
山川草木はもとより雨、風、雷など気象にさえも
神々が宿ると古来より信じられてきた。

この思想が仏教の礎にもなっている。

しかし今、釣った魚を殺せという。
小魚を食べるから生きていてはいけないという。

こうした外来魚駆除の動きは
魚だけでなく動物にも及び始めている。
恐るべし原理主義である。

人間の一方的な都合で移入された生物が
人間の一方的な都合で排除されているのだ。
※ちなみに、コイは日本の固有種です。

日本人の心は、どこへ行ってしまったのか。


(山根)







2009/12/7

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