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1万年に1度の雨

1万年に1度の雨

つり人編集部=写真と文

7月30日のこのブログで
ダムによる治水には限界があることを書いた。
それどころか、昨今の川の急激な氾濫には
ダム放水が深く関わっているということも…。

ゲリラ豪雨の報道では
氾濫する川の映像を流し
「ダム反対派の人たちは
この映像を見てもダムは必要ないとでも言うのでしょうか。
コンクリートから人へなんて言っている場合じゃない」
などとコメンテーターらに発言させている。

しかし、現実には氾濫しているほとんどの河川には
すでにダムがあるのである。
ダムがあるのに、川が氾濫しているのだ。

その点を追及されると国交省は
「現在のダムは100年に1度の洪水を想定して設計されている」
と弁明する。

つまり、100年に1度の雨が
ここ数年は毎年降っているというわけだ。

100年に1度の雨ならかわいいもんだ。

アジア最長、全長6300キロの大河、長江。
四川省、重慶市、湖北省などを潤して上海で東シナ海に注ぐ。
流域住民の数、4億人。
気の遠くなるような悠久の大河であるが
この川に21世紀最大の愚行ともいわれている
三峡ダムが長年にわたり建設され、ついに昨年完成した。
貯水池の全長はなんと600キロメートル!!!

これもいわゆる多目的ダムであり
治水に関しては
「1万年に1度の洪水でも安全」といわれている。

今年に入り
中国でもゲリラ豪雨が多発。
6~7月にかけて
なんと三峡ダムが造られて安全なはずの長江流域でも
1000人近くが洪水で亡くなっているという。

今日の読売新聞にその理由として
「当局はダムの安全を優先して下流に放水、洪水を誘発したと思う」
という関係者のコメントが載っていた。

1万年に1度の洪水にも対応できるはずの世界最大のダムが
たった1年で耐えきれずに放水してしまったのである。

くどいようだが
ダムによる治水には限界がある。
三峡ダムをしてこのていたらくなのだから。

ちなみに、三峡ダムのことを対岸の火事と思っている方もいるかもしれないが
それは大きな間違い。
三峡ダムが注ぐのは東シナ海だ。
豊かな東シナ海の生態系を支えているのは
利根川の20倍以上の規模がある長江(揚子江)が運んでくる
さまざまな有機物である。
この供給が、三峡ダムによってストップしてしまうのだ。

黒潮は東シナ海を通り
太平洋に流れる。
あるいは、対馬海流となって日本海へ分派する。

つまり、東シナ海の魚族は
黒潮に乗って太平洋や日本海にくるのである。
その東シナ海に魚がいなくなったら
太平洋や日本海はどうなる…?

ここ数年、
海の中が明らかにおかしい。
しかも、今年はサンマがまるで獲れないという。
三峡ダムの影響でなければいいのだが。

(山根)



2010/8/5

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