<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2022年2月16日

渓流釣り/井上聡さんによる解禁初期の淵攻略術 その2(最終回)

ヤマメ イワナ 河川・湖の釣り 魚種別釣りガイド 渓流

ようやく渓流に立てるのは無上の喜びだが、魚の活性はまだ低い。 寒さは厳しいし、雪が多いと歩きづらいし、せっかく日が差しても雪代が入ってしまうし……。盛期とは違い、それなりに苦労することもあるが、だからこそそれを乗り越えて手にした1尾はうれしいもの。早春の渓流で困ったら、まずはこちらをどうぞ。

名手に聞く、初期の重要ポイント『淵』はこう釣るべし!

文◎井上 聡 まとめ◎丸山 剛
こちらの記事は月刊『つり人』2020年4月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。

ようやく渓流に立てるのは無上の喜びだが、魚の活性はまだ低い。
寒さは厳しいし、雪が多いと歩きづらいし、せっかく日が差しても雪代が入ってしまうし……。盛期とは違い、それなりに苦労することもあるが、だからこそそれを乗り越えて手にした1尾はうれしいもの。早春の渓流で困ったら、まずはこちらをどうぞ。

kaikin-yukishiro (7)-1

井上聡
1960年生まれ。群馬県高崎市在住。渓流釣り歴はおよそ45 年。『奔流倶楽部渓夢』会長。渓流魚が大好きで、各地の本流で大ものを求める。オフシーズンにはワカサギ釣りも楽しむ。

淵で効果的な止め釣りのテクニック

 魚の活性が低い時、淵尻を探るのに有効なテクニックが「止め釣り」だ。重めのオモリを使って、5〜10秒仕掛けを止める。その後で、サオ先でオモリを引き上げて流すテクニックだ。オモリを引き上げると、エサも同時に浮き上がる。淵尻の障害物周辺やカケアガリ部分で行なうと効果がある。

kaikin-yukishiro (9)-1自然に流すのが基本だが、ここで紹介する止め釣りなども駆使して、早春の魚を誘う

 淵頭では、川底にオモリを止めるのではなく、流れにブレーキをかけるようにエサを止め、意図的にスイングさせるテクニックもある。またタルミでは重めのオモリで止めて、ゆっくりと上下させ誘うことで、瞬間的に魚がエサをくわえる。ただし、どちらも自然に流す演出とは異なるので、奥の手として使う。

 

kaikin-yukishiro (17)-1

kaikin-yukishiro (18)-1

 

kaikin-yukishiro (10)-1雪が舞うなか、ニジマスを掛けた井上さ

釣り場に着いたら雪原……川まで歩く輪カンジキ&スノーシュー

 雪の上を歩くのは、かなり体力が消耗する。硬く締まっていればともかく、1歩ごとに数十cmも沈むと、それを引き抜いて次の1歩を踏み出すのも苦労する。それだけならまだしも、吹き溜まりではいきなり腰まで埋まったりして、場合によっては事故にもつながる。

 そんな時に役立つのが、輪カンジキやスノーシューといった道具。輪カンジキは日本で昔から使われていて、木の枝を輪のように曲げて作られている。最近ではアルミ製のものも売られている。

kaikin-yukishiro (13)-1輪カンジキがあれば、雪深い渓流での釣行が格段に楽になる。早朝は締まっていた雪も、午後には緩むので、特に長距離を歩く時には帰路のことも考えて準備しておきたい

 歩く時には足の幅を開き気味にして、前に足を突き出すようにしないと、片側の輪カンジキでもう一方を踏んで転んでしまう。

 一方でスノーシューは、いわば西洋式のカンジキ。プラスチックや金属でできている。ヒールリフターといって、かかとが離れるタイプもあり、急な斜面でも上りやすい。カンジキよりも大型のタイプが多く、雪に沈みにくい一方、重くかさばるというデメリットもある。

 渓流釣りでは、川に着いたら雪のない河原や水の中を遡行することが多いので、コンパクトな輪カンジキが使いやすい。川までの距離が長い時には、持参したいアイテムだ。

 

  • 1
  • 2

 

◆関連動画

雪原のイワナ釣り ~岩穴(エゴ)からおびき出す早春~

 

渓流釣り入門に役立つ関連記事まとめ

白滝治郎さんによる解禁初期の淵攻略術 その1

渓流釣り/3名手が答える「振り込み」Q&A その1

ヤマメ・アマゴ釣り/初めの一歩・渓流釣りスタートガイド

渓流釣り初心者が知っておきたい、先行者がいた場合の対応

渓流釣り初心者が知っておきたい、入渓点の探し方

渓流釣り初心者が知っておきたい、入漁料と入漁券の基礎知識

渓流釣り/適水勢とナチュラルドリフトを考える その1

渓流釣り/増水時の河川を釣る 前編・雪代による増水と降雨による増水

渓流釣り/渇水時の河川を釣るときの攻略法 第1回/渇水となる条件とは?

 

 

 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。