ロッドやリール、ラインなどのタックル類が進化するに伴って、船のルアー釣りも日々発展し続けている。ここでは4釣法のタックルについて考察する。ターゲットそれぞれに合った選択をすることが、釣果を伸ばす近道となる。
イカメタルとタイラバについて気になる4つのコト
文◎編集部
この記事は北海道 海ルアー白書 船釣り編 (North Angler's COLLECTION)の記事を再編集しています
ロッドやリール、ラインなどのタックル類が進化するに伴って、船のルアー釣りも日々発展し続けている。ここでは4釣法のタックルについて考察する。ターゲットそれぞれに合った選択をすることが、釣果を伸ばす近道となる。
目次
- 前編
- ライトジギング
- スーパーライトジギング
- 後編
- タイラバ
- イカメタル
タイラバ
その名のとおり、元来マダイをねらう釣り方だが、北海道では根魚にも効果てきめん。「落として巻くだけ」のシンプルな動作なのに簡単に釣れるため、船のルアー釣り入門に適している。一方で、ヘッドやラバー(スカート・ネクタイ)の組み合わせしだいで釣果に差が出るなどの奥深さがあり、ベテランすらハマる“ゲーム性” も兼ね備えている。
ロッド
6~7フィート台、ベイトタイプのタイラバ専用ロッドが基本。もしくはフルソリッドタイプのライトジギングロッドでも代用できる。重要視されるのはロッドの調子で、6:4や7:3などの胴調子が好ましい。基本的に「合わせる」というよりは「食い込ませる」釣りであることから、ティップも柔軟であるほうがよい。最初の1本としてはMAX100ℊ前後のモデルが扱いやすいだろう。
リール
タイラバは「一定の速度で巻き続ける」ことが重要で、これを実現させやすいのはギヤ比の低い(ローギヤの)ベイトリール。着底後すぐに巻き上げる「タッチアンドゴー」を意識する釣りであることから、ベールを返す手間のないベイトリールが有利。なかには水深のみならず、巻き上げ速度が数字で表示されるカウンター付きリールもある。当たったときの速度を数値で覚えておけば、その日のパターンをよりつかみやすい。
ライン&リーダー
メインラインはPE0.6~1.0号。リーダーは比重が重くて落とし込みやすく、根ズレにも強いフロロカーボンを2~3ヒロ(3~5m)ほどFGノットで結ぶ。魚の口やエラ、根ズレでリーダーが毛羽立ったときは、その部分から下をカットして使う。このことからも、あらかじめ長めに取っておいてよいだろう。
タイラバ
遊動式のタイラバは、ヘッドとラバー(スカート・ネクタイ)を自由に組み合わせ可能
ヘッドとラバー(スカート・ネクタイ)、フックがセットになった漁具をタイラバと呼ぶ。大きく分けて固定式と遊動式に区分されるが、最近ではほぼ遊動式が主流だ。釣具店ではセットものはもちろん、ヘッド・ラバー・フックがそれぞれ別々に売られていることが多く、自分なりの組み合わせを考えるのも楽しい。
遊動式のタイラバはヘッド部分がラインづたいに上下に自由に動くようになっている。したがってヘッドが先に着底してラバー部分が海中を漂うためフォール中のバイト(食わせること)を誘発しやすい。
ヘッドの重さは、基本的な目安として水深(m)=重さ(ℊ)くらいでよいと言われているが、潮流が速い場合に備えて水深×2くらいまで用意しておくと安心だ。
イカメタル
船のイカ釣りといえば、重いオモリを使ったドウヅキ仕掛けや手釣りを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし今では日本海・積丹半島を中心に、メタル(鉛)スッテを使ってイカをねらう“イカメタルゲーム”が注目を集めている。ライトな道具で1パイ1パイを確実に釣っていく釣り方は、今後ますます人気が出てくるに違いない。
ロッド
イカメタル専用ロッドは操作性が高いのはもちろん、夜釣りでも視認性の高い穂先が目をひく
6~7フィート台で、ベイトタイプのイカメタル専用ロッドを使用する。タイラバロッドでも代用できるが、イカメタルで使うには少し硬いモデルもあるため、極端なスペックのもの(Hクラスのタイラバロッドなど)を代用することはあまりおすすめできない。
基本的には硬めのバットに柔軟な穂先の組み合わせのロッドを選びたい。イカメタルでは、イカの小さなアタリを振動や目で感じ取る必要があり、そのためには柔らかく感度の高い穂先が必要不可欠。とはいえ全体が柔らかいものは操作性が悪く、スッテを思い通りに操作しにくくなるため、バットはある程度しっかりしていたほうがよい。
リール
カウンター付きのベイトリールがおすすめ。タナを直感的かつ正確に把握でき、その日のヒットパターンを再現しやすくするために、初めの1台はカウンターリールを選びたい。バーチカルに落とし込んで巻き上げてを繰り返す釣りのためギヤ比は手返しのよいハイギヤタイプが理想。
ライン&リーダー
メインラインはPE0.6~0.8号。100m近い水深をねらうこともあるので、万が一のライントラブルを考慮して最低200mは巻いておきたい。リーダーはフロロカーボンの8~12ポンドを1~2ヒロ(1.5~3m)ほど、FGノットで結束する。当然ながらほかの魚種とは違い、アタリの出方が小さくて分かりにくい。そのため、より感度のすぐれたエステルラインをリーダーに使用する人もいる。
仕掛け
イカメタルの仕掛けには、「オバマリグ」、「オモリグ」、「メタルスッテのみ」などがある。そのなかで最も一般的なのがオバマリグだ。「イカメタル仕掛け」として市販されているものを購入するのが手軽。
オバマリグは、最下部にメタルスッテ、その上部の幹イトから枝スを出して、ウキスッテや小型の餌木(ドロッパーと呼ぶ)を装着した仕掛け。メタルスッテはオモリの役割も兼ねる。ウエイトはタイラバ同様、水深を基準に選ぶ。たとえば水深が70mなら20号(75ℊ)といった具合だ。こちらも状況に応じて、1ランク上の重さまで用意しておくとよい。
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