東京周辺、そして東京都内に、次々と新たなクロダイフィールドが誕生している。品川区内の京浜運河は古くから釣り人に親しまれているが、以前とは違う新たな表情で楽しませてくれている。
東京では2015年ごろからクロダイの魚影が濃くなった
写真と文◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2021年9月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
東京周辺、そして東京都内に、次々と新たなクロダイフィールドが誕生している。品川区内の京浜運河は古くから釣り人に親しまれているが、以前とは違う新たな表情で楽しませてくれている。
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水潮不調から一転
初挑戦で7尾、しかも1時間ちょっとで釣れたことから、7月の第1週に組んだ今回の取材もすぐに終わるだろうと思って臨んだところ、夜明け前から日没後までサオをだし、結果はふたりでゼロ尾。アタリも皆無だった。
天王洲寄りのヘチ釣りエリアは開放されてまだ日が浅いこともあり、釣り方などに決まったセオリーはまだなく、エサもイガイやカニだけでなくザリガニ派もいればフナムシ派もいて思い思いの釣りで結果を出して楽しんでいる。
この常連さんの特エサはザリガニ。ほとんどのクロダイをこのエサで釣っているという
八潮橋より競馬場寄りにかけては石積みやゴロタからの前打ち釣り場になる。こちらもすでに結果が出ていてクロダイ釣り場として人気が高まっているようだ。
「付着していなくてもイガイのエサは強いよね」。カニエサを使った郡さんは2尾の釣果
よい釣り場にヘチ釣りファンが集う
また、6月にいい思いをしていたのはふたりだけではなかったようで、この日釣り場で会ったヘチ釣りファンの方々に話を聞くと皆口を揃えて「数日前から途端に水潮で食わなくなった。6月までは来れば数尾は釣れる感じだった」と言う。
最初の釣行でポテンシャルの高さを知ってしまった山岸さんと郡さんは、同じ週の朝マヅメに再チャレンジしたところ、開始早々に半ピロも入らない浅ダナでダブルヒット。郡さんがカニで45cm岸さんはイガイで43cm。
その後も食いは止まらず、朝の短時間で郡さんは44cmを追加。山岸さん34、30、47、40cmと4尾を追加して、再び2人で計7尾をキャッチ。梅雨明けを待たずして再び連発劇を楽しんだのだった。
山岸さんはイガイで5尾をキャッチ