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三陸海岸大津波

三陸海岸大津波

つり人編集部=写真と文

徹底した史実調査のもと
書くことを信条にしていた
吉村昭の「三陸海岸大津波」を読むと

およそ100年前の明治三陸沖地震
昭和8年の三陸沖大地震
による大津波の被害と
今回の被害の場所が
酷似しているのが分かる。

明治29年の大津波の際
30~40メートルの津波に襲われた町もある。

そのひとつが
今回も甚大の被害を受けた
岩手県下閉伊郡の田老町だ。

田老町は昭和8年の津波でも
壊滅的なダメージを受けた。

それを機に
世界でも類を見ない巨大な防潮堤の建設に着手し
高さ10メートル
総延長2・5キロという
途轍もない規模の防潮堤を築いた。

防潮堤完成以降も
度々、大津波に襲われたが
防潮堤が津波の前に立ちはだかり
町を守ってくれた。

吉村昭は田老町の秩序正しい津波対策に
感心するとともに
一方で、危惧も抱いていた。

「自然は、人間の想像をはるかに越えた姿を見せる。(中略)私は、田野畑村羅賀の高所に立つ中村丹蔵氏の家の庭先に立った折のことを忘れられない。海面は、はるか下方にあった。その家が明治二十九年の大津波の折に被害を受けたことを考えると、海水が五十メートル近くも這い上がってきたことになる。
 そのような大津波が押し寄せれば、海水は高さ10メートルほどの防潮堤を越すことは間違いない」

吉村昭の懸念は
「三陸海岸大津波」が刊行された40年後の2011年
残念ながら現実のものとなってしまった。

今回の東北関東大震災は
1000年に1度の規模の地震だったといわれている。

しかし、三陸海岸の津波に関していえば
少なくとも明治29年には30~40メートルの
大津波がきているし
それ以前にも頻繁に大津波に襲われている記録が残っている。

また、
福島第一原発は5メートルの津波を想定されて設計されたそうだが
その5メートルという数字はどこから来たのだろうか。

自然は人間の都合のいいように動いてくれない。

「自然は、人間の想像をはるかに越えた姿を見せる」
ということを、今一度心に刻み込みたい。

(山根)







2011/4/1

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