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つり人編集部2026年10月20日

【シイラの捌き方】下処理から三枚おろし・皮の引き方まで写真で解説

鮮やかな体色と厳つい顔付きから「食べて美味しいの?」と訝しむ人も多いシイラ。だが、その身はクセのない淡泊な味わいで、さまざまな料理に合う。今回は下処理の注意点と、三枚おろしから皮の引き方、までを写真で紹介する。

著者:月刊つり人編集部

写真と文◎月刊つり人編集部

1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を始め、数々の釣りに関するコンテンツを作成してきたつり人社の編集部。

目次

     

釣ったシイラは持ち帰り方と下処理で決まる

シイラは夏から秋、海水温の高い時期によく釣れる魚。暑さの中で持ち帰ることになるため、釣ってからの扱いで味も安全性も変わる。

釣ったらすぐ締めて、冷やして持ち帰る

シイラは船上や足もとで激しく暴れるので、そのまま置いておくと身が傷みやすい。釣り上げたらできるだけ早く締めて血を抜き、氷を入れたクーラーボックスで冷やして持ち帰りたい。ヒスタミン中毒を引き起こす恐れもある赤身の魚だけに、たっぷりと氷を効かせて確実に冷却しながら持ち帰ろう。

夏は腸炎ビブリオに注意

シイラを捌く時に気をつけたいのが、腸炎ビブリオによる食中毒だ。腸炎ビブリオは河口や沿岸など海に生息する細菌で、海水温が20℃以上になると爆発的に増殖し、食中毒事例は6〜10月に集中する。これはシイラの好シーズンと完全に重なる時期だ。

他の魚でも警戒が必要な食中毒だが、シイラは海水温の高い表層を泳ぐ点や、特有の粘液によって調理時に菌を取り除きにくいことから、ひときわ注意を払いたい。

腸炎ビブリオは塩分を好み、真水に弱い。また4℃以下ではあまり増えず、60℃で10分加熱すると死滅する。家庭でできる予防法は次の点だ。

  • 持ち帰りから保管まで冷やし続け、短い時間でも冷蔵庫に入れる
  • ヌメリやウロコをしっかりと落とす
  • 捌く前の魚の表面と、内臓を取ったあとの腹の中を、水道水の流水でよく洗う
  • ウロコや内臓を取る「下処理」と、刺身を引く「生食用」で、包丁とまな板を分ける(または一度洗剤で完全に洗う)
  • 加熱する料理は中心までしっかり火を通す
  • 調理したらできるだけ早く(2時間以内に)食べる
  • 魚を扱った手や調理器具はよく洗う

ヌメリとウロコをしっかり取って真水で洗う

下処理は、金属タワシなどでしっかりとヌメリとウロコを取り除いてから、内臓を取り除く。そのあと、頭を落とす前に、水道水の真水で体表やお腹の中をきちんと洗い流すことが重要だ。この下処理に使った包丁やまな板も、三枚おろしに入る前に必ず洗剤できれいに洗浄しよう。特に刺身で食べる場合は、工程ごとに調理器具をこまめに洗いながら進めたい。

シイラの三枚おろし

丁寧な下処理を終えたら、いよいよ三枚おろしの工程へ進む。頭を落としたら、腹側、背側の順に中骨まで切れ込みを入れ、片身ずつ切り取っていく。

1. 胸ビレに沿って頭を切り落とす
1. 胸ビレに沿って頭を切り落とす
2. 中骨の上をなでるように身をはがし、中骨主骨まで深く切れ込みを入れていく
2. 中骨の上をなでるように身をはがし、中骨主骨まで深く切れ込みを入れていく
3. 腹側に続いて、背側も同じ要領で中骨主骨まで切れ込みを入れる
3. 腹側に続いて、背側も同じ要領で中骨主骨まで切れ込みを入れる
4. 包丁の切っ先を使って、中骨主骨と腹骨の接合部の軟骨を切り離して、片身を切り取る
4. 包丁の切っ先を使って、中骨主骨と腹骨の接合部の軟骨を切り離して、片身を切り取る
5. 反対側の身も同じ要領でおろせば三枚おろしのできあがり
5. 反対側の身も同じ要領でおろせば三枚おろしのできあがり

皮の引き方と骨の抜き方

料理に使う前に皮を引き、身に残った骨は骨抜きで抜いておく。

6. 尾の付け根に包丁で切れ込みを入れ、皮を引いていく
6. 尾の付け根に包丁で切れ込みを入れ、皮を引いていく
7. 中骨を骨抜きで抜いていく
7. 中骨を骨抜きで抜いていく

料理に合わせた切り分けと、臭みを抑える塩の下ごしらえ

身は料理に合わせて切り分ける。塩を振って少し寝かせておくと、臭みと余分な水分が抜ける。出てきた水気はキッチンペーパーで拭き取っておこう。下ごしらえを済ませたシイラは、味噌焼きやムニエル、フライ、パスタなど、和洋どちらの料理にも合う。

8. 料理に合わせて身を切り分けていく
8. 料理に合わせて身を切り分けていく
9. 臭みを消すためと、余計な水分を抜くために塩を振りかけて少し身を寝かせる。水気が出て来るので、キッチンペーパーで拭き取る
9. 臭みを消すためと、余計な水分を抜くために塩を振りかけて少し身を寝かせる。水気が出て来るので、キッチンペーパーで拭き取る

※この記事は『つり人』2016年9月号に掲載したものを情報更新・再編集しています。

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