シマノジャパンカップを6度制覇した絶対王者・友松信彦さんが教える、オキアミの付け方バイブル。基本の「腹掛け」から、遠投に効く「背掛け」、食い渋り時の「剥き身」まで。状況に応じた使い分けが、釣果を変える。さらに刺し餌のみならず、コマセのオキアミへの工夫などトップトーナメンターならではの技も公開。

解説◎友松信彦(ともまつ・のぶひこ)
写真◎編集部
1983年兵庫生まれ。神奈川県在住。「シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権全国大会」にて2007年、11年、12年、18年、19年、22年、25年と前人未到のV6を達成したトップトーナメンター。四季を問わずグレを追い求めている。
オキアミは頭を付けたままセットするのが基本
オキアミの付け方はその時のメジナの活性やエサ取りの有無で変わってきます。通常は頭を残し、尾羽根から刺し通す「腹掛け」が基本。この時ハリをできるだけ背中側に通すようにすると外れにくいです。ゆっくり落たい時や遠投する時は、腹が外側になるように尾羽根から刺す「背掛け」も多用します。
頭は最も取れやすく吸い込みやすい部位。いずれの付け方もハリを頭で隠すように刺しましょう。特に遠投して潮の中を釣る場合は、目立つようになるべく大きなオキアミを選び、頭を付けて使います。
オキアミの付け方:基本の腹掛け(胴掛け)
「腹掛け(胴掛け)」は最も一般的で、エサ持ちと食い込みのバランスが良い付け方です。
オキアミの付け方:逆刺し(背掛け)
「逆刺し(背掛け)」は腹を外側に向けるようにして刺す方法です。取れにくく、水の抵抗を受けるため沈下が遅くなるのが特徴。ゆっくり落としてアピールしたい時や、遠投時に有効です。
エサ取りが多い場合は頭を取って小さく付ける
フグやカワハギ、サバなどのエサ取りが多い時は、できるだけ小さく目立たないように頭を取って刺します。頭側、尾羽根側、どちらから刺しても問題ありません。
低活性時などは「剥き身」も有効
メジナは厳寒期や活性が極端に悪い時はオキアミの殻を嫌う傾向があります。そんな時は殻を取って剥き身に。難点は取れやすいことなので、剥き身の中心をねらってきれいにハリを通しましょう。
また、剥き身は高水温期にも効くシチュエーションがあります。メジナが水面直下まで食い上がるのにオキアミでは一向に釣れない時、寄せエサの粉(パン粉など)を好んで食べていることが多いです。そんな時には、オキアミの殻を剥き、なるべく小さく付け、粉の粒子と間違えさせるイメージで使うと効果的です。
沈下が速い加工オキアミも使い分け
マルキユー「くわせオキアミスーパーハード」など、加工されたオキアミは硬く、生に比べ重く馴染みやすいため、エサ取りの層も通過しやすいメリットがあります。サイズは大小あるものの、私の場合はLサイズを選び早く沈下させます。ただし、基本的には生オキアミがベースなので使うことは少ないです。
友松流・コマセのオキアミへの工夫
オキアミを寄せエサにするウキフカセ釣りにおいて、寄せエサとサシエ(付けエサ)のオキアミは同じ状態であるほど違和感なくメジナが飛びついてくれます。そのために私は寄せエサのオキアミも決して潰しません。
形を崩さず原型のままで撒きたいので、オキアミの半角(3kg板の半分)を必ずバッカンの脇に置き、常に原型を混ぜながら釣ります。オキアミを混ぜればどうしても配合剤に水分を取られ、混ぜている最中にちぎれてしまいます。そうすると破片のオキアミを認識した頭のよいスレたメジナは、サシエの原型に近いオキアミを避け、破片が小さく原型をとどめていないオキアミを食うようになってしまうからです。
※この記事は『つり人』2020年1月号掲載の記事から一部を抜粋・再編集したものです。
