2024年のGWはどこへ行きますか?ここではおすすめの管理釣り場をまとめました。釣りに出かけるのなら、魚が絶対に目の前を泳いでいる場所へ行ってみるのもいいかもしれません。
関東には、ニジマスを中心としたトラウト類を放流する管理釣り場が数多く存在する。
「エリアトラウト」とも呼ばれるこの釣りは、楽しみ方も多彩だ。エサ釣りなら、釣り未経験者でも手軽に魚の引きを味わえる。一方、ルアーやフライフィッシングは、魚との駆け引きを存分に楽しめる、奥深いゲーム性を秘めている。
この記事では、そんなエリアトラウトの魅力を満喫できる、首都圏からアクセスの良いおすすめの管理釣り場を紹介する。
関東のおすすめ管理釣り場10選
関東には、魅力的な管理釣り場が数多く存在する。
都心からほど近い手軽なポンドから、大自然に抱かれた本格的な渓流タイプまで、その個性は実に多彩だ。釣れる魚も、ニジマスがメインの場所、多種多様な魚種を放流する場所、そして食味に優れたブランド鱒を放流している場所など、様々である。
この記事では、その中からおすすめの管理釣り場を厳選した。釣り場選びの参考にしてほしい。
東京都・奥多摩フィッシングセンター
「奥多摩フィッシングセンター」は、多摩川の本流を利用した、自然豊かな管理釣り場だ。ここの魚は、川の強い流れの中で育っているため、コンディションが良く、引きが強いのが特徴である。
釣り場は、本流の釣りを楽しめる「ストリームエリア」、大小5つの「ポンドエリア」、そして入門者や子ども向けの「ハンディキャップエリア」に分かれており、レベルや好みに応じて場所を選べるのも魅力だ。
放流魚種はニジマスが中心だが、時には大型の個体やイワナ、ヤマメといった渓魚も混じる。放流は毎日12時前後に行われ、来場者数に応じて追加放流もあるため、魚影は常に濃い。ルアーにスレていないフレッシュな魚が多いため、子ども連れや入門者でも、存分に釣りの楽しさを味わうことができる。
JR青梅線・御岳駅から15分ほどで到着するので、電車釣行も可能な釣り場だ。
神奈川県・BerryPark in FISH ON!王禅寺
「BerryPark in FISH ON!王禅寺」はタックルベリーが運営する、ポンドタイプの管理釣り場。フロントは小型釣具店さながらの品揃えで、消耗品やルアーの購入も可能。レンタルタックルも完備しているため、手ぶらで訪れて気軽に釣りを楽しめる。川崎区にある釣り場で、都心からもほど近く、あざみ野駅から出るバスなど公共交通機関を利用してもアクセスすることが可能だ。
ポンドは計4面。25cm前後の数釣りが楽しめる「イチロー池」、30〜60cmの大型・色物が入る「ジロー池」、中型主体の「サブロー池」、そして別料金でエサ釣りなどが可能な「ガーデン池」と、レベルや目的に応じて選ぶことができる。
魚は相模漁業(株)から仕入れており、放流は平日1日2回、土日祝は1日3回と高頻度だ。営業時間は21時半までと長く、20時以降は割安なナイター料金も設定されているため、仕事帰りの釣行にも最適。
さらに、予約制でアメリカンスタイルのBBQ(最大8名)や、愛犬を遊ばせられる人工芝のドッグランも併設。釣りを軸に、一日中楽しめるレジャー施設となっている。
ちなみに料金面では、タックルベリーの店舗で前売り券を購入したり、タックルベリー会員になって会員料金で入場したりするのがお得だ。
神奈川県・開成水辺フォレストスプリングス
アングラーの間で「魚が美味しい」と評判の株式会社林養魚場が直営する管理釣り場が「開成水辺フォレストスプリングス」。
林養魚場が育て上げた、鮮やかな赤身が特徴の「メープルサーモン」をはじめ、スチールヘッド、ドナルドソントラウト、ブラウントラウト、ブルックトラウト、幻の魚イトウ、コーホーサーモン、イワナ、ヤマメと、極めて多彩な魚種が放流されているのが最大の魅力だ。
釣り場は3つのポンドで構成される。メインとなるのは、水深1.5〜1.8mの「ファーストポンド」と、1.2〜2mの「サードポンド」。水深1.3〜1.6mの「セカンドポンド」は、女性と小学生以下専用のエリアとなっている。
放流は土日祝の午前9時頃に1回実施。隣接するトラウト料理専門店「FS Diner」では、釣り券がなくても本格的な食事を楽しめる。電車でのアクセスも良く、小田急線の開成駅または新松田駅から、それぞれ徒歩約20分で到着可能だ。
※施設修繕と夏季休業のため2025年10月から営業再開予定。
神奈川県・早戸川国際マス釣場/リヴァスポット早戸
早戸川の自然渓流を利用した、ストリーム型の管理釣り場。同一敷地内に、エサ釣り専用の「早戸川国際マス釣場」と、ルアー・フライ・テンカラ専用の「リヴァスポット早戸」が併設されている。
山間部に位置するため、夏でも平地より涼しいのが特徴。水質は常にクリアで、魚の姿を見ながら釣るサイトフィッシングが楽しめる。放流されているのは、品質に定評のある富士養鱒場のトラウトだ。
また、食堂のメニューが豊富なことでも知られている。マス料理はもちろん、麺類やご飯物も揃っており、釣った魚を有料で塩焼きなどに調理してもらうサービスも人気だ。
埼玉県・多摩湖駅前フィッシングエリア
「多摩湖駅前フィッシングエリア」は、西武園ゆうえんちのプールを利用した期間限定の管理釣り場だ。
この釣り場の最大の魅力は、子どもや入門者向けの徹底したサポート体制にある。レンタルタックルを借りれば、ビギナーエリアで専門スタッフが道具の使い方から釣り方まで丁寧に教えてくれるため、全くの初心者でも安心して楽しめる。西武鉄道多摩湖線・多摩湖駅から徒歩でアクセスが可能なのも嬉しい。
釣り場は流れるプールを利用し、「ルアー」「フライ・テンカラ」「エサ釣り」「ビギナー」の4つのエリアに区切られている。放流されているのは、定評のある清養鱒場の魚。ニジマスを中心に、80cm級の大型で鮮やかな赤身が特徴の「彩(いろどり)サーモン」や、強い引きの「ブラウントラウト」、ミノーに好反応な「タイガートラウト」など、多彩な魚種を狙えるのも楽しみの一つだ。
放流は、週末の昼頃に大規模に行われるため、魚影は常に濃い状態が保たれている。
※2025年シーズンは、12月5日から営業開始。
千葉県・釣パラダイス
「釣パラダイス」は、ポンドごとにトラウト、ブラックバス、コイ、ヘラブナ、タナゴと、実に多彩な魚種を狙える管理釣り場だ。どの池も足場が良く、子どもや入門者でも安心して楽しめる。
特に、トラウトとブラックバスの1日券・半日券は共通で、タックルさえ変えれば自由に行き来できるのが大きな魅力だ。トラウトポンドには、小川養魚場が育てた魚を放流。アルビノを含むニジマスや、引きの強いブラウントラウト、タイガートラウトなどがメインターゲットで、最大50cmクラスまで狙える。放流は土日に行われる。
注意点として、ニジマスポンドとブラックバスポンドはリリース限定となっている。魚へのダメージを最小限に抑えるため、リリースする際はラバーネットやリリーサーを使用し、魚体に触れないようにするのがマナーである。
栃木県・アウトドアヴィレッジ発光路の森フィッシングエリア
「アウトドアヴィレッジ発光路の森フィッシングエリア」は、山間の美しいロケーションを誇る管理釣り場だ。
ここでは、ブランド鱒の「頂鱒(いただきマス)」や「姫神サーモン」、三倍体サクラマスである「銀桜サーモン」といった、魅力的な魚種が放流されている。水質がクリアなため、サイトフィッシング(魚を見ながら)でこれらの高級魚を狙って釣ることも可能だ。
スタッフによると、ヤシオマスなどの大型ニジマスは、レギュラーサイズの魚ほど俊敏に動かないため、泳いでいる層(レンジ)をより意識して、正確にルアーを通すことが重要だという。また、銀桜サーモンは、ミノーのトゥイッチといったリアクションの釣りが効果的とのことだ。
放流は週に最低4日と高頻度で行われる。土日祝は10時と14時の2回、平日は不定期で10時頃に放流されるため、常にフレッシュな魚を狙えるチャンスがある。
栃木県・蛇尾川フィッシングパーク
「蛇尾川フィッシングパーク」は、那須塩原の豊かな自然に囲まれた、クリアウォーターのポンドで大型トラウトを狙える人気の釣り場だ。
ここでのメインターゲットは、引きの強さと食味の良さを兼ね備えた、氏家漁業生産組合プロデュースの極上トラウト達。スチールヘッド、ドナルドソン、ヤシオマス、ロックトラウト、サクラマス、イトウなどが放流されている。持ち帰って、刺身や焼き物、燻製で味わうのも楽しみの一つだ。
また、獰猛なファイトが魅力のジャガートラウトやブラウントラウト、さらにはチョウザメといった魚種もいるが、これらはキープ(持ち帰り)が禁止されているため注意が必要だ。
放流は、週1〜2回のトラック放流に加え、ストック池からも適宜行われるため魚影は濃く、ルアーへの反応も良い。なお、釣行の際は事前の予約が可能となっている。
栃木県・フィッシングリゾート上永野
「フィッシングリゾート上永野」は、フライも楽しめるメインポンドと、ルアー専用のサブポンドを備えた管理釣り場だ。どちらの池もサイトフィッシングが楽しめるクリアな水質を誇る。
放流されているのは、定評のある神山養鱒場が育てたトラウト達。ニジマス以外にもヤマメ、イワナ、サクラマスといった日本の渓魚から、ヤシオマス、ブラウントラウト、ブルックトラウト、ドナルドソンなど、極めて多彩な魚種と出会えるのが最大の魅力だ。
また、この釣り場は食事が美味しいことでも知られており、名物のカツ丼や冬季限定のもつ煮など、豊富なメニューが揃っている。予約制のバーベキューハウスも完備しているため、家族や仲間と一日中楽しめる、まさに“リゾート”の名にふさわしい釣り場である。
群馬県・川場キングダムフィッシング
「川場キングダムフィッシング」の最大の特徴は、放流されるニジマスが全て、神山水産が手掛けるブランド鱒「頂鱒(いただきマス)」である点だ。頂鱒は、サイズに関わらず鮮やかな赤身を持ち、食味が良いことで知られている。
さらに、同じく神山水産が生み出した、脂の乗りが良いロックトラウト「驚(おど)ロック」や、ヤマメ、イワナ、幻の魚イトウなど、多彩な魚種が狙えるのも魅力だ。
ポンドには、すぐ横を流れる薄根川の清流を引き込んでいるため、水質は常に良好。併設のレストランでは、カレーやとんかつといった温かい食事をとることも可能だ。
※この記事は月刊つり人2023年2月号、2024年2月号を情報更新・再編集したものです。お出かけの前に公式HPや電話等で情報確認することをおすすめします。