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水郷はわが心のふるさと

水郷はわが心のふるさと

つり人編集部=写真と文

母の郷里が福岡の柳川だったため
少年の頃、夏休みを
水郷、柳川で過ごした。

毎朝早起きして
近所のクリークでマブナを釣る。
8時くらいに納竿して
朝食を食べに家に戻る。

日中は暑くてフナは口を使わないので
カエルを捕まえてライギョのポカン釣り。

夕方には、またフナ釣りという
毎日釣り三昧の日々だった。

今でも夏の田園地帯に行くと
柳川で過ごした日を思い出す。



先日、関東の水郷、霞ヶ浦に行ったときのことである。
筑波山をバックにサオを出している老人が
どこか太公望を彷彿とさせていたので、
パシャッ、パシャッとシャッターを切った。

ウキ一点を見つめ
微動だにしない。

その姿勢は
釣りを悟り切った仙人のようですらあった。

構図を変えて撮影をしていると
仙人が長ザオを素早く振り上げた。

サオは大きくしなる。



ヘラブナか?
いや、コイだろうか。

仙人は落ち着いてサオをさばき
魚が手前に寄ってきたところで
ようやく腰を上げた。

タモで魚を掬いあげる。

これは、ちゃんと撮影させてもらおうと
カメラを小脇に抱えて
土手道を走っていくと
仙人が釣り上げた魚を
足もとのコンクリートに叩きつけていた。

ホワイ?

見れば
魚はキャットフィッシュだった。

「ナマズですか?」
「ったく、コイツばっかりだな」
「逃がしてあげないんですか?」
「こんな魚は殺したほうがいいんだ」
「……」

仙人だと思っていた釣り人は
ただのジジイだった。

キャットフィッシュだって
尊い命ある魚なんだから
何も殺すことはないだろう。

なんだかイヤな気分になって
その場所を後にした。
(山根)




2009/8/12

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