ルアーを作っていると、特定の機能やアイデアが本人も想像しない形で降ってくる瞬間があるという。大きな羽、ジョイントボディ、特徴的なテール……。今回紹介するクローラーベイト「オッタークローラー」も、そうした複雑なパーツの組み合わせが生み出す強烈なアピール力で、唯一無二の存在感を放つルアーだ。本記事では、このユニークなルアーの誕生に隠された開発秘話をお届けする。
ルアーを作っていると、特定の機能やアイデアが本人も想像しない形で降ってくる瞬間があるという。大きな羽、ジョイントボディ、特徴的なテール……。今回紹介するクローラーベイト「オッタークローラー」も、そうした複雑なパーツの組み合わせが生み出す強烈なアピール力で、唯一無二の存在感を放つルアーだ。本記事では、このユニークなルアーの誕生に隠された開発秘話をお届けする。
写真と文◎Basser編集部
オッタークローラー開発秘話
菊元俊文さんが弊誌企画「リミット1」にて、豊英湖でグッドサイズを食わせたハネモノがある(その魚はバラシてしまったが)。それこそがオッタークローラーのプロトタイプだった。
実はこれ、もともとは菊元さんではなくプロスタッフの本堂靖尚さんが開発を任されていたもの。最終的には菊元さんも開発に加わり発売に至った。だが、これはかなりレアケースらしい。
菊元「僕以外のプロスタッフが監修するルアーに口や手を出すことはあまりしません。ましてや自分も開発に加わるのはかなりレア。みんなの個性を出してほしいし、信頼してるから。で、オッタークローラーはもともと四国で活躍する本堂君が『ハネモノが作りたい』というから任せてたんやけど、1年まっても2年待っても進捗がない(苦笑)。彼もハードベイトを自分で監修するのが初めてで、なかなか苦労してたみたいです。」

苦労するスタッフを見かねて「俺もやろか?」
菊元「個人的には、自分がハネモノというジャンルに精通していないというのもあって、気になってたんよね。実は僕はハネモノでバスを釣ったことがなから興味はあったんだけど、近年ハネモノが流行ってしまったから開発する気が起きませんでした。流行りものだから出す、というのは違う気がするので。だからブームが落ち着いたタイミングでまた興味が沸いて、『ちょっと、僕も(開発に)混ざろうか?』と、一緒にやることになりました。結局、開発のスタートから3年かかってやっと発売になりました」
菊元さんが合流した時点で、ある程度完成度が高いものになっていたというオッタークローラーのプロトモデル。その特徴は、とにかく複雑な要素でバスにアピールできることだ。
菊元「ウイングとボディーによる水押しや金属音はもちろん、リアのブレードがテールに干渉する音、そしてジョイントボディーが生む音など、とにかくアピールの要素が多い。僕が加わってからはウエイトやフックサイズの調整など細かいところを詰めていきました。結果、デッドスローから通常の巻きスピードにも幅広く対応できるものになりました。本堂はクロールした際のハネが水面から離れないくらいのスロー巻きが好きだけど、僕はもう少し速いスピードで引きます。どっちも釣れるね。使ってるうちにハネの角度がずれるとやはり泳ぎの質が変わったりするけど、僕の経験上、どんな泳ぎでもその泳ぎが好きなバスが釣れてくれる不思議なルアー(笑)。特徴は釣れるバスがことごとくデカいこと。フィールドによるけど、小さくて40cm、平均で50cmってところやね。ド派手なバイトが病みつきになりますよ」


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※このページは『Basser 2025年8月号』を再編集したものです。