【中国・九州】釣具店直伝！秋のシーバス有望ポイント＆ルアーガイド【島根・山口・熊本・鹿児島】

中国・九州エリアの秋シーバスおすすめ釣り場4選。熊本・緑川や鹿児島・肝属川など、メーターオーバーの実績が高いフィールドを厳選。コノシロや落ちアユなど、大型を狂わせるベイトパターンと、現地ショップ推奨の攻略ルアーを徹底解説。

まとめ◎松本賢治

島根・大橋川

汽水湖である宍道湖と中海をつなぐ大橋川。10月上旬は、サヨリ（15〜20cm）やトウゴロウイワシ（約7cm）、イナッコ（約15cm）などの複合ベイトでシーバスは数釣れているが、例年11月にもなるとサヨリが25〜30cmへと成長しシーバスの偏食が始まる。

そこへエノハ（ヒイラギ・5〜8cm）が加わりデイでエノハパターン、ナイトでサヨリパターンが成立する。シーバスの釣れるサイズはデイ、ナイトともに幅があり50cmからマックス90cmクラスまで。サイズを問わなければ50尾近い大釣りができるものの、ランカーがまじる割合は1割ほど。

やはりランカーを出しやすいのはナイト。明暗の釣りでウエーディングの釣りがメイン。川幅もそれほど広くなく激戦区でもあるため入川やキャストには注意が必要。ビッグベイトでも釣果は出るが使うアングラーは少数派。日本海側であるため干満差は少ないがタイミングとしては下げ潮が強い。 （釣具のポイント松江南店）

大橋川のオススメルアー

ブローウィン！165F スリム（ブルーブルー）

サヨリで少しレンジを入れたいときにドリフトで使用。ゴールドサバが人気カラー

ベイルーフマニック155（DUO）

サヨリパターンで。クロスかダウンへ投げてスローに巻き引き波を立てる。ホログラムやメッキ系がオススメ

ラックVゴースト（アピア）

エノハパターンで。ボトムドリフトやボトムを転がし×リフト& フォールで使う。大橋川は砂地で根がかりリスクは少ない。

山口・岩国エリア各河川の海岸線

河川よりもサイズは小さくなるが海側のほうがベイトが豊富になり釣果がよくなる時期。海のベイトはカタクチイワシ（7〜10cm）、サッパ（約15cm）。シーバスのサイズはアベレージ70cmほど。よくて80cm強。釣る人で3尾ほど。デイでもナイトでも釣れる。

10月中旬にもなるとデイでは80cmオーバーのサワラも接岸しシーバスねらいにまじることから、一緒にねらっているアングラーが多くなる。ただ、サワラをねらう際はブレードベイトの速巻きが効果的となる。

11月に入ればコノシロ（約25cm）もまじるようになり、特にナイトでは数よりもサイズが期待できる。カタクチは早ければ12月、長いと2月まで接岸していることから、しばらくはデイゲームも楽しめる。ロングキャストできアピールが強くレンジを探れるブレード系やテッパン系が効果的となる。そして、コノシロが絡んでくると大きめで飛距離の出るミノーも強くなるので携行しておきたい。 （釣具のポイント岩国店）

岩国エリアオススメルアー

リアルブレードTG（ダイワ）

X-80 マグナム（メガバス）

エクスセンスサイレントアサシン129F ジェットブースト（シマノ）

熊本・緑川や坪井川、球磨川などの河川の河口〜下流域

例年9月末から各河川でコノシロパターンと落ちアユパターンがスタートする。ともにナイトゲームが基本ではあるが、コノシロ付きはデイゲームでもねらえる。コノシロのサイズは20cmほど。コノシロは群れで行動しているおり群れが入ってくると表層が乱れるため視認できる。そのため、ビッグペンシルなどトップ系への反応もよくド派手にランカーが出る。11月まで続く。

落ちアユパターンは夕マヅメから雰囲気が出てくる。弱ったアユを演出するため大きめのミノーでのナチュラルドリフトで泳がせずに漂わせるといい。釣れるサイズは80cmからメーターオーバーまでと熊本ならではのビッグサイズが揃う。緑川に関してはタイリクの割合も増えワンランク上のファイトに熱くなれるはず。両者ともに下げの流れが利いたタイミングがいい。15〜20尾釣るアングラーもいる。ポイントによっては干潟質で足を取られるためウエーディングには注意が必要。（釣具のポイント熊本富合店）

熊本エリアのオススメルアー

モアザンモンスタースライダー（ダイワ）

コノシロでのデイで面白い。連続ドッグウォークで使用。

タイドミノーゴースト170F（DUO）

こちらも両パターンで使える。パールチャートOB2はナイト向けカラー。

K-TENK2F142（タックルハウス）

クリアHG・ピンクヘッドは両パターン、そして昼夜使える実績カラー。

鹿児島・肝属川河口

5年ほど前までは毎秋、川一面にコノシロの群れが大挙襲来していた肝属川だったが、現在は数尾から多くて20尾の群れという規模に。コノシロのサイズは30cmと大きいがシーバスのコンディションはスタンダードが多く、コノシロを吐き出すことも稀なことから大半がコノシロを食えていないと推測。そのため、捕食しているのは周年いるイナッコ（約20cm)とみている。

シーバスのアベレージは60〜70cm。だが毎年この時期にメータークラスが4〜5尾上げられていることから油断はできない。基本、ナイトゲームの下げ絡みが強い。明暗ねらいではなく、暗部のオープンエリアで地形変化をねらうのが吉。デイでやる場合はバイブレーションの速巻きがいい。5年ほど前から土砂が堆積し水深が浅くなり地形変化も著しくなっていることも理由のひとつと考える。オカッパリからでもねらえるが、釣っている人はデイでウエーディングして地形を把握しナイトに備えているようだ。 （釣具のキャスティング鹿屋店）

肝属川のオススメルアー

レンジバイブ70ES（バスデイ）

グランソルジャー190F（リード）

コモモSF-125（アイマ）

※このページは『つり人 2025年12月号』の記事を再編集したものです。

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シーバス・プランニング

どう魚に遭遇するか？1尾の魚をどう食わせるか？初場所や不慣れな釣り場でも自力で釣果にたどり着くために戦略を練る。それが「シーバス・プランニング」です。著者の久保田剛之さんはシーバス用リップレスミノーの金字塔「カゲロウ」をプロデュースし、全国の釣り場を初場所ノーガイドで巡る動画も人気のアングラー。本書は30年以上シーバス釣りに親しんできた久保田さんが、魚の探し方、時合の読み方、ルアーの選び方から食わせ方までを徹底解説。実践プランニングでは24ヵ所の釣り場を巡った実釣録で推論の立て方や探索の手順を解いて感動の1尾に出会うまでをまとめています。そして本書の白眉と言える章が「メーターオーバー論」です。湘南という難攻フィールドで4尾ものメーターオーバーを手にしてきた久保田さん。その唯一無二の理論は全国のフィールドで通用し、夢の超ド級の大物に出会える確率を高められます。