2014年開催の第28回大会。小野俊郎選手との一騎打ちを制した青木大介選手が見せた男泣きが印象的な大会でした。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。
青木大介選手が男泣きで勝利をかみしめた第28回大会
Basser編集部=写真と文
第28回大会・利根川水系(出場25名)
※表中敬称略にて失礼します Place | Name | Total weight(g) |
---|---|---|
1 | 青木大介 | 7600 |
2 | 小野俊郎 | 7010 |
3 | 桐山孝太郎 | 5780 |
4 | 沖田 護 | 5770 |
5 | 小森嗣彦 | 4700 |
2014年10月25、26日、千葉県香取市の「水の郷さわら」を会場に国内におけるビッグトーナメントのひとつBasserオールスタークラシックが開催された。
DAY1
大会直前のプラクティスで思うような結果を出せず、不安を抱えたまま当日を迎えた選手も少なくなかった。シビアな展開が予想されたが、大会が開催された2日間は穏やかな秋晴れに恵まれ、プラからは考えられないようなハイレベルの闘いが繰り広げられた。なかでもスタートダッシュに成功したのが昨年の覇者、小野選手だ。初日の12時の中間発表の時点ではすでにキーパーを5尾そろえリミットメイクに成功した。連覇に向けてそのまま加速するかと思われたが後が続かず、小野選手の独走に待ったをかけたのが青木選手だ。
初日は青木選手が5尾、4920gで1位。小野選手は4300gで2位。3位は4尾で3600gの吉田秀雄選手。4位は2年連続準優勝中の村川選手で、3尾2780g。成田選手が3尾2760gで5位だった。
DAY2
2日目は初日よりさらに暖かく早朝の気温は17℃。23℃くらいまで上がるとの予報であった。8時の中間報告ではパターンをつかみきれない選手が多いなか、青木選手が3尾、小野選手が2尾をキープという情報がもたらされた。この時点で2日間のトータルウエイトは
青木選手6420g
小野選手6300g
吉田選手4100g
小森選手2830g
村川選手2780g
であり、小野選手と青木選手の一騎打ちの様相を呈してきた。
青木大介選手の男泣き
会場の「水の郷さわら」では史上最多と思われる多くのギャラリーが見つめるなかBasserオールスタークラシック2014のウエイインショーが始まった。加藤選手が良型を3尾、並木選手もキーパーを4尾と会場を沸かせる。しかし、その後の選手はノーフィッシュか1尾が続きフィールドが予想以上にタフコンディションだったことが明らかになっていった。17番目で登場した桐山選手が2日間トータル5780gで初日の青木選手の成績を上回り暫定トップに躍り出る。21番目に登場した沖田選手が5尾4100gと気を吐いたがトータル釣果5770gと桐山選手に10g届かず。初日3位の吉田秀雄選手もまくることができず、この時点で桐山選手の3位以内は確実になった。残すのは初日トップの青木選手と2位の小野選手。
まずは小野選手。キロフィッシュを立て続けに取り出すが3尾目が出てこない。2尾で2710g、トータルで7010gで暫定トップが入れ替わる。
そして、最後は青木選手。青木選手が2100gを持ち込めば初優勝である。青木選手は4尾をキープ。重量は2680g。MCが数を読み上げると、普段はクールな青木選手が、ステージの上で何度もガッツポーズを決めた。
そして、感極まって男泣き。JBの最終戦では暫定年間順位1位で臨んだものの、予期せぬ結果に終わりかなりの精神的ダメージを受けていたといわれる青木選手。しかし、その後、エリート5に勝利し、その勢いでオールスターに参戦したものの直前のプラクティスでは大いに悩まされていたという。
そんな青木選手にとってオールスター優勝は昔からの夢であり、勝利への執念が呼び込んだ初の栄冠だった。
Basserオールスタークラシック2014
FINAL Result
優 勝 青木大介 7600g 9尾
2位 小野俊郎 7010g 7尾
3位 桐山孝太郎 5780g 7尾
4位 沖田 護 5770g 8尾
5位 小森嗣彦 4700g 7尾
6位 北 大祐 4690g 8尾
7位 吉田秀雄 4240g 5尾
8位 清水盛三 4190g 4尾
9位 並木敏成 4030g 6尾
10位 菊元俊文 4030g 5尾
11位 川口直人 3610g 6尾
12位 成田紀明 3560g 4尾
13位 村川勇介 3350g 4尾
14位 山木一人 3210g 5尾
15位 加藤誠司 2530g 3尾
16位 大塚 茂 2330g 3尾
17位 高岡展二 2320g 3尾
18位 福光正樹 2060g 3尾
19位 赤羽修弥 1970g 2尾
20位 田辺哲男 1730g 2尾
21位 小田島悟 1650g 2尾
22位 吉田幸二 1030g 1尾
23位 沢村幸弘 950g 1尾
24位 河辺裕和 880g 1尾
25位 関和 学 800g 1尾
掲載は2015年1月号
2016/10/28