猛暑続きの夏が終わって空が高くなった。春に生まれたアオリイカが釣り物になるまで成長し、数釣りが楽しめるベストシーズンが到来。今秋からエギングを始めたい人に向け、タックルの選び方から釣り方の基本まで、エキスパートの木原涼さんに分かりやすく解説してもらった。
シマノのエギング専用リール「セフィアXR」が、4年ぶりにモデルチェンジ!最大の注目は、ライントラブルを激減させる新機構「アンチツイストフィン」。軽さと耐久性はそのままに、より快適に進化した最新機種の実力とは。
文◎つり人編集部アライ
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セフィアXRがモデルチェンジ
この秋、シマノのエギングブランド「セフィア」の名を冠したリールのうち、最上位グレードとなるXRが4年ぶりのモデルチェンジを果たした。エギング専用設計機としてシャロースプールを搭載しているのに加え、シャクリを軽快に行なえる軽さと瞬間的な負荷を継続して受け続けるこの釣りで長く使える耐久性を備えたシリーズとなっている。
XRで特に注目したいのが、22ステラから受け継がれた「アンチツイストフィン」が搭載されたこと。テンションが掛かっていない状態でもラインを確実にラインローラー部へ導き、スプールからラインがはみ出して巻かれるのを防ぐことでライントラブルを抑制してくれるパーツだ。
筆者がその威力を実感したのは、22ステラ登場時に霞ヶ浦でバス釣りのガイドを妻とともに利用したときだ。護岸際をライトリグでテンポよく撃っていく展開になったのだが、フェザリングを知らない妻にそのガイドが貸してくれたのが22ステラだった。ラインが弛んだ状態で巻き取りとキャストを繰り返してもトラブルは一度も起こらなかったと記憶している。このときは張りのあるフロロカーボンラインでそもそもスプールとラインローラー間に弛みが生まれにくかったという事情を差し引いてもその使いやすさに驚いたものだった。そのトラブルレス性能はラインテンションのオン・オフを繰り返すエギングでこそ最大の恩恵が得られるはずだ。
そのほか、瞬時の操作でドラグ力を大きく調整できる「ラピッドファイアドラグ」も進化している。ドラグワッシャーの素材には滑り出しがスムーズで耐摩耗性の高いデュラクロスを採用し、2ヵ所のボールベアリングでスプールを支える「リジットサポートドラグ」機構がこれをサポート。きわどい掛かり方をしたときのファイトで頼りになる。
なかなか釣果を得るのが難しい場面も増えてきている近年のエギングでは、ライントラブルによる時間のロスやイカを掛けてからのミスも極力減らしたいもの。そんなこだわり派にはベストバイではなかろうか。
セフィア XR C3000SDHスペック
標準自重:185g
巻き取り長さ:75cm /ハンドル1回転
ギア比:5.1
標準糸巻量: PE0.8号150m
ベアリング:9/1(ボール/ローラー)
最大ドラグ力:3.5kg
メーカー希望本体価格:4 万4000円
公式商品ページ:https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/hanyouspinning/a075f000044uflaqaw.html
※このページは『つり人 11月号』掲載の記事を再編集したものです