週刊誌記者として全国を飛び回る著者が取材の合間にこっそり興じていた渓流釣りの記録
週刊誌記者×渓流釣行記=3分尺モノ縛り+特ダネスクープ!
ブログやSNSで誰もが釣果を発信できるようになった昨今、身近な釣り友達からメディアに登場する有名アングラーまであらゆる釣行記録が無料かつリアルタイムで読めるようになりました。この時代にあえて本の釣行記として発売したのが早池峰遥・著『釣りバカ週刊誌記者のスクープ日誌』です。
著者の早池峰さんは週刊誌の記者で大の渓流好き。取材で各地を飛び回り、世間でも話題をさらったスクープの数々にかかわった著者は、ゆく先々で「仕事にかこつけて釣りしたいなぁ」という誰もが一度は抱いたことのある願望を実行に移していました。
●作品に登場する主な事件・災害・スクープは以下のとおり…
紀州のドン・ファン騒動/『あまちゃん』ロケ/有名芸能人の極秘岩盤浴/業際研事件/ドコモ株疑惑/マツタケ産地擬装/東日本大震災/栗駒大地震/熊と闘ったおじさんのインタビュー/玄倉川水難事故etc.
表舞台では明かされなかったスクープの裏側を語るアンダーグラウンド感に加え、編集部からの呼び出しにすぐに対応できるよう自らに課した「車から3分の渓流で尺モノを釣る」ルールによる縛り釣行的な制約が、釣行記の枠に収まらない魅力を与えています。
ちなみに編集担当者のイチ押しエピソードは「群馬の渓間で(p43~)」。某大物政治家のスキャンダルの裏どりを進めるため群馬に通うことになり、聞き込みや資料集めなど地道な取材を重ねる一方、時間を見つけては竿を振る日々を送る著者。しかし、結局そのスキャンダルが世に出ることはありませんでした。ついに政治家を追い詰める証言を得ることに成功した直後、編集部から知らされた衝撃の一報とは!?
ノンフィクションとしても輝きを放つ本書をぜひチェックしてください!
釣りバカ週刊誌記者のスクープ日誌
◆Kindle版あります!定価:本体1,600円+税
著者:早池峰 遥
四六判並製320P
目次
はじめに
7 玄倉川の悲劇
21 釣り人の天敵
43 群馬の渓間で
65 源流についての考察
97 磐井川の思い出
119 盛岡毛鈎の善さん
147 車から降りて3分以内で尺モノを釣る
148 近くで大物を釣る意味
150 仙台近郊の穴場
154 黄金色に染まった渓
171 盛岡のパラダイス釣り場
178 1番通った盛岡の穴場
186 7時半の男
198 白馬のエル・ドラード
209 素晴らしきかな腹帯
215 堰堤下の釣り堀
220 新幹線の鉄橋下で尺モノ釣り
233 名優・平幹二朗さんが密かに通った名湯
261 『あまちゃん』狙いで本命は『やまめちゃん』
287 番外編 紀州のドン・ファン騒動
装丁 神谷利男デザイン株式会社[神谷利男・坂本成志]
イラストレーション 神谷利男・發知明日香