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編集部2022年3月21日

渓流釣り/里川で見つかる美味しい山菜 その3(最終回)

ヤマメ イワナ 河川・湖の釣り 魚種別釣りガイド 渓流

渓流解禁を迎える春。 半年ぶりに渓魚と会えることに胸を躍らせると同時に、山菜の味を思い出し、無性に食べたくなる人も多いはずだ。 山菜の旬は桜の花が咲くころから。利根川と渡良瀬川に挟まれたデルタ地帯は土地が肥えていて、食べられる植物がたくさん生えている。 ちょっと遠出をすれは、釣りの合間に絶品の山菜も摘めるはず。

渓流釣りの合間に摘める山菜たちをご紹介

文◎渡辺政成 写真◎浦 壮一郎
こちらの記事は月刊『つり人』2020年4月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。

渓流解禁を迎える春。 半年ぶりに渓魚と会えることに胸を躍らせると同時に、山菜の味を思い出し、無性に食べたくなる人も多いはずだ。 山菜の旬は桜の花が咲くころから。利根川と渡良瀬川に挟まれたデルタ地帯は土地が肥えていて、食べられる植物がたくさん生えている。 ちょっと遠出をすれば、釣りの合間に絶品の山菜も摘めるはず。

渡辺政成

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渓流釣りのほか、キノコや山菜にも詳しい渡辺さん。釣りの合間に山菜採りを楽しんでいる。

タラノメ

タラノメ

ザ・山菜の味と香り 里川でもよく見られるごちそう

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 タラノキの芽。山菜の王者の名を不動にしたと思われるほどの人気である。スーパーでは1 個100 円くらいで売られていることもある。タラノメの天ぷらを嫌いな人はいないのではないか。関東地域ではまだ芽が充分に育たないうちから、ほとんど採られてしまうほど。林道工事の跡地などによく発生している。

ウルイ

ウルイ

沢筋に多いクセのない山菜 よく似た毒草には要注意

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 標準和名はオオバギボウシ。春先の若芽はヌルミが強くクセもないので最近はどんどん人気が出てきて、お土産売り場でも見かける。生のままゴマドレッシングやマヨネーズで食べるのが一番美味しいと思うが、味噌汁に刻んで入れてもよい。なお毒草のバイケイソウ(またはコバイケイソウ)とは、見た目も生える場所も似ているので要注意。オオバギボウシは丸まった葉の葉脈が外側(葉の裏側)に白く浮き出ているのに対し、バイケイソウは溝状になっている。また葉脈の出方も異なり、オオバギボウシは中心の葉脈から枝分かれするのに対し、バイケイソウは葉の付け根から平行に出ている。

コシアブラ

コシアブラ

スギなどの林縁部で見かける 天ぷらや混ぜごはんが美味。

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 近年急速に人気を上げてきたのがコシアブラ。5 ~ 6 月の新芽を食べる。タラノキなどと同じくウコギ科だが、木肌にトゲはない。独特の苦みがあるが、それがやみつきとなる。ゆでて食べることもできるが、天ぷらが絶品。混ぜご飯も美味しい。

ミズ

ミズ

赤っぽい根を叩くとトロロのような粘り気が谷筋でよく見かける

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 名前のとおり、水辺や水分の多い場所に発生する。標準和名はウワバミソウ。5 月ごろから採取できるが、夏は茎が硬くなるので食べづらい。食用にする部分は茎で、皮をむいてからゆでるときれいな薄緑色になる。味にクセがなく、シャッキとした歯触りは万人から好かれる山菜である。根は叩くとヌメリが出て、とろろのように食べられる。また、秋には葉の付け根の部分にムカゴができるので、これも楽しめる。

ウド

ウド

渓流沿いの斜面によくある人気の高い山菜

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 山菜としてはヤマウドなどと呼ばれる。独特のクセのある味にもかかわらず、愛好者が多い。5月連休明けごろから出始める。若いうちは根元から葉の先までが食用になる。採りたてのウドの皮をむき、味噌を付けて食べるのが最高の食べ方で、不思議と甘みさえ感じる。普通はゆでてから酢味噌和えで食べるが、新芽の部分の天ぷらも美味しい。「ウドの大木」と、役に立たないものの代名詞のようにいわれるが、秋の花を含め、次々に葉の分かれ目から出てくる芯葉はいつまでも食べることができる。また皮のきんぴらも美味しい。

コゴミ

コゴミ

アク抜き不要 さっとゆでるだけで美味

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 標準和名クサソテツ。コゴミの呼び名で多くの人たちに愛されている。渦を巻いた芽の部分から少し下がった柔らかい部分を折って採取する。その時に、数本残しておかなければいけない。食べごろは、比較的早い時期(4月~ 5 月初旬)。いくつかポイントを知っていないと、毎年雪の量などで旬の時期が違うので、早すぎたり遅すぎたりする。この山菜はアクがなく、ボリューム感があり、ゆでても天ぷらでもみそ汁の具でも、何にでも合う。ゴマ和えも人気がある。

 

 

 

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