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梅雨のマッディーシャローはトップ最強!?
Basser編集部=写真と文
6月30日、雨の牛久沼でH-1グランプリが開催されました。バイトは遠いが釣れればデカい牛久沼。今戦もとっても牛久沼らしい結果になりました。優勝は2尾で2870gを釣った越川晴彦さん。ルアーは痴虫の沼海馬! 越川さんはH-1グランプリの初回大会の優勝者。2011年の牛久沼をトネスプラッシュと海馬で勝っているのです。越川さんはパワーヒッターで基本的に大きめのトップとクランクしか投げません。手堅くいつも釣ってくるタイプではありませんが、時にこうして爆発的に釣ってきて、参加者の記憶に残る釣りを見せてくれる選手です。
H-1グランプリの初回大会は2011年。今年で9年目を迎えますが、大会の本質は不変で、牛久沼も越川さんも不滅であることを伝えてくれる結果でした。初回ぶりの優勝に、主催の鈴木美津男さんも嬉しそうでした。
では、トップ5のルアーをご覧ください。
◆優勝 越川晴彦 2870g(2尾)
●ルアー沼海馬
2018年秋から「来年の牛久沼戦は沼海馬で勝負する」と決めていたという越川さん。沼海馬はアシとガマと向き合って作られたカバートップ。重量があるため、奥の奥まで入れやすく、また植物体の奥からバスを引き寄せる力強いアピール力を備えています。そして当然引っかかりにくい。この沼でこよなく愛されるルアーです。
大会2ヵ月前からはこのルアーばかり投げてリズムを身体に染み込ませることに集中したそうです。時に、沼海馬の作り手・痴虫の松本光弘さんも一緒に練習したそうです(この話を聞いてロッキーのテーマが脳内に流れました)。
松本さんが越川さんに伝えたのは、着水後のポーズを長くとることと、そして優しい首振りをさせることでした。ガチャガチャと首を振らせるのではなく、ヌーッ、ヌーッと静かに泳がせるイメージ。ただし、水はしっかり押すことが大事でした。「ゆっくり静かに、でも水は強く押す」ということです。頭部が水中に突っ込むような首振りは避けたかったとのこと。このアクションを出すために越川さんはロッドを自作。高弾性のヘビーパワーではあるけれど、ティップが軟らかめのモデルを作って本番にのぞみました。ちなみにラインはPE65Lb。
当日、越川さんは東谷田川中流域のアシ壁で開始1時間以内に1500g級を2尾キャッチ。どちらも着水後の首振り3回目くらいでドバンと出たそうです。「僕は晴天無風なら釣れません。でも雨風が強ければ釣れます!」と越川さん。これぞホームランバッター!という美しい放物線でした。
◆2位 生江龍太郎 2830g(2尾)
●ルアースナブノーズS5、モリケンスピードバイト・プロトクランク
沼のグラス・クランカー生江さんが準優勝。昨年大会もクランク+グラスで3位でした。聞くと、2尾のうち1尾は同じく杭で釣ったそうです。それもクランクもタックルもコースも一緒だったと……。これは偶然ではなく、バスが杭に浮くタイミング(気象状況など)とスイッチが入るコース、スピードが読めているからこその結果だと思います。
◆3位 高山達也 2480g(2尾)
●ルアーDEX・プロトスピナーベイト3/4oz
東谷田川の中流でスピナーベイトを引き倒した高山さんが3位。エリアを絞ってとにかく丁寧に釣っていきました。アシ・ガマの奥はねらわず、パラガマをスローリトリーブで釣りました。沼にしては重い3/4ozというウエイトにも秘密がありそうです。
◆4位 佐藤仁吾 2260g(1尾)
●ルアーセビレ
佐藤さんは51cmをキャッチしてビッグフィッシュ賞&4位を獲得。「水が回復傾向だから東谷田川」、「周りはバスクリンな水のなかにある茶色い水」「増水しているからインサイド」などと冷静に状況を見てエリアセレクト。確信のストレッチを極力エレキを踏まず、ロングディスタンスで釣って2260gを釣ってきました。セビレをスローに巻くと横っ飛びでハーモニカ食いしてきたそうです。
◆5位 植田貴宏 1830g(1尾)
●ルアーデカピーナッツⅡSSRブレードチューン改
植田さんは東谷田川の大規模レイダウンに目をつけ、暖かくなった10時ごろに「今差しているはず」とそこを撃ったそうです。使ったルアーはオモリを貼ってシンキングチューンしたもの。フォール一発で食ってきたのが1830gでした。
以上がトップ5の釣りです。
全体の結果はこちら。
https://h1gpx.com/2019/3-Ushiku/Result.htm
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2019/7/2