<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
つり人編集部2026年2月6日

渓流ミノーおすすめ6選&使い分け術|名手が教えるアクション・色・レンジに合わせた選び方

渓流で行なうルアーフィッシングは、現在ミノーイングが主流だ。「シンキングミノーがひとつあればどこでも釣れる」という声もあるが、実はタイプの違うものを使い分けることで、さらに釣果を伸ばすことができる。 そこで今回は、全国各地の川を釣り歩くエキスパート・田崎翔さんに、6つの観点から渓流ミノーの使い分けを解説してもらった。また、田崎さんがおすすめするルアーも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

tasaki

解説◎田崎翔
写真と文◎編集部

ティムコで渓流用ミノーの開発プロモーションを担当している。渓流・本流を問わず、トラウトを追い求めて全国各地の川を釣り歩く。

ミノーアクションの基本:トゥイッチ一辺倒はNG!ただ巻きとの使い分け

トゥイッチだけでなくリトリーブも重要
ただ巻きやポーズも織り交ぜることで反応が変わる

渓流ミノーイングに欠かせないのがトゥイッチと呼ばれるアクションだ。ティップを小さく動かすことでルアーをヒラヒラと動かすのだが、ありがちなのは最初から最後まで連続トゥイッチ一辺倒になること。

確かに操作している感もあって楽しいのだが、トゥイッチだけが釣れる要素ではない。ただ巻きでのウォブリングやロールも魚にとっては魅力的な動きになる。一瞬止めるようなポーズも効果的だ。魚のコンディションに合わせてこれらを織り交ぜていくと反応が多く得られるだろう。

トゥイッチのメリットとデメリット

項目 内容
トゥイッチの利点 ・ルアーの移動距離を抑えられる
・フラッシングで魚が気付きやすい
トゥイッチの欠点 ・魚がスレやすい
・レンジが上ずりやすい

1.レンジ攻略:シンキングミノーの深度を使い分ける

渓流のレンジ攻略
活性に合わせて表層・中層・ボトムを使い分ける

他の釣りと比べれば全体的に浅いポイントの多い渓流だが、レンジを変えることで反応が変わることは多い。活性が高いときならどんなレンジでも反応してくるが、低いときはボトムしか反応しないことも。反対に、魚はボトムにいてもルアーは表層を通さないと反応してこないこともある。大まかに表層、中層、ボトムの3種類に分けて考えるとよいだろう。

イメージとしては水面から40cmくらいが表層、50~70cmが中層、80cm~1.2mはボトムの扱いとなる。アクションの付け方やサオ先の位置で多少はレンジを変えることはできるが、基本的にルアーによって泳ぎやすいレンジは決まっているので交換したほうが早く魚に近付けるだろう。

シンクレートの目安
製品名の表記(SS/S/FS/HS)を参考にレンジを選ぶ

渓流用のミノーは製品名にシンクレート(沈下速度)が表記されていることも多い。表層ならスローシンキング(SS)、中層ならシンキング(S)、ボトムを探りたいならファストシンキング(FS)やヘビーシンキング(HS)と表記されたものを使うのがひとつの目安として分かりやすい。また、リップの角度が寝ているものほどリトリーブの際に潜り続けていくタイプで、角度が付いているほど潜る深さはすぐ頭打ちになるが泳ぎ出しが早くなる。ただし、背中の角度や側面の形状など、ボディーでも変わってくるのでそういった傾向があると頭に入れておくと購入する際の参考になるだろう。

2.沈下姿勢:尻下がりと水平フォールの特徴

沈下姿勢の違い
尻下がりと水平姿勢の違い

渓流でよく使われるのはシンキングミノー。ミノーの沈下姿勢は尻下がりで沈むタイプと水平を保って沈むタイプの2種類に大きく分かれる。

実釣での姿勢イメージ
水深や流れ方によって沈下姿勢を使い分ける

尻下がりタイプは沈む速度が速いものが多く、深いポイントでも沈めやすい。さらにキャスト時も姿勢が安定して飛距離が出しやすいのも特徴だ。一方、水平タイプは尻下がりタイプと比べてフォール速度は遅くなるが、その分フォール中に見切られにくい。さらに、泳ぎの安定感も高く、ダウンストリームで使っている時には実感しやすいだろう。シミーフォールと呼ばれるフラフラと揺れながらフォールしていくアクションも誘いになる。

3.動きの質:ウォブリングとローリングのアピール力

アクションの種類
ウォブリング、ローリング、ウォブンロールの違い

渓流用ミノーの動きはウォブリングとローリング、中間のウォブンロールのどれかに当てはめることができる。ウォブリングはブルブルと左右に尻尾を振るような動き、ローリングは回転するような動き、ウォブンロールは左右に振りつつ回転も混ざったような動きとなる。

ウォブリングやウォブンロールは強めの動きでアピール力が高く、ポイントが狭く短距離で誘いたいときに効果的。しかし、それはスレやすいということでもあり、スレている魚には見切られやすくもある。

ロール系はアピール力が弱いため、スレている魚に強く、同じポイントに2~3投するチャンスも作りやすい。とはいえ、魚もルアーに気付きにくいので魚の位置を把握して正確にキャストする必要がある。また、ロール系はアクションが破綻しにくいのでトゥイッチなどのロッドアクションを駆使してアングラーから食わせのタイミングを作らないといけない。

4.ボディ形状:フラットサイドとラウンドの使い分け

ミノーのボディー形状
背中の盛り上がりや側面の形状もアクションに影響する

ボディー形状はルアーのアクションに関係してくる要素のひとつ。近年の流行りである背中が盛り上がったボディーはさまざまな効果があるが、そのひとつは水受け。ミノーに限らずリップの付いたプラグはリップで水を受けて潜ったりアクションしたりするのだが、それは背中の角度も関係している。また、背中がフラットでエッジが立っているミノーほどキビキビ動き、丸っこいとヌルヌルとしたアクションになっているものが多いのでルアーを購入する際の参考にしてほしい。

また、ボディー側面がフラットなものはヒラ打ちしやすく、短距離で誘いやすいのでヤマメねらいに効果的だ。側面がカーブしたボディーのミノーはダートしやすいのが多く、イワナねらいやスレたヤマメによく効く。ボディーのサイズもローテーションしていくと反応しなかった魚を振り向かせることができたりする。基本的には50mm前後を使っている人が多いと思うが、目先を変える意味で60mmサイズのミノーを使うのもよい。また、同じサイズであってもシルエットの変更も効果的なのでローテーションしその日の当たりパターンを見つけてほしい。

5.カラーローテーション:4つの基本パターンとアユカラー

カラーローテーション
地味、中間、派手の3系統+お助けカラーを用意しよう

カラーでも反応は変わってくる。派手、中間、地味の3種類+お助けカラー1種類の計4種類を使い分けるとよいだろう。まず一番地味なのがシルバーベースに背中は黒などのナチュラル系、派手なカラーはチャートやピンクなどの背中に蛍光色が入ったフラッシング系やボディー全体がチャートのもの。中間はシルバーベースにオレンジベリーなどの派手な差し色が入ったものやゴールドベースに背中は蛍光色ではない黒や赤などのものとなる。

カラーチャート
状況に応じたカラー選択の目安

パールベースはスレた魚に効果的

困った時の一手として持っていてほしいのがパールベース。どういうわけかプレッシャーが掛かった魚に強く、このカラーしか入っていないルアーケースを常に用意しておくほど信頼している。初めての川で状況が分からない時の釣り初めなら中間のカラーから使うのがおすすめ。魚の反応に応じて強弱どちらにも交換することできるからだ。

アユのいる河川ではアユカラーが明確に効くことも

アユカラー
アユが生息する川ではアユカラーが特効薬になることも

ちなみに、模様の違いが釣果に影響することはあまりないが、その川にアユがいる場合はアユカラーが明確に効くときが多いので用意しておいて損はない。

6.ターゲット別攻略:ヤマメ・イワナ・ニジマスの習性

ヤマメはスピード感のある動きと中~表層を好む

ヤマメ

渓流ルアーのターゲットは主にヤマメ、イワナ、ニジマスだろう。それぞれ性格や好みのアクションが異なり、適したミノーも変わってくる。ヤマメはピッチが細かくスピード感のある動きが好きだ。ルアーのアクションで言えば連続トゥイッチによるヒラ打ち。レンジは中~表層で反応がよいことが多い。チェイスしてきたら加速させたり上方向へ逃がしたりすると猛追してくる。

イワナはボトム付近でのダートアクションが有効

イワナ

イワナは左右へダートするような強めのアクションが好み。元々ボトムにいる魚なのでボトム付近にルアーを通すと反応がよい。ヤマメと対照的に上方向や早い動きは苦手で追うのを諦めてしまう。

ニジマスは一定のアクションを好み、レンジやスピード調整が鍵

RainbowTrout

ニジマスはウォブリングやローリングといったただ巻きでできる一定のアクションが好きで、イレギュラー早い動きは苦手のようだ。ただし、遊泳力自体は高いので流れの強い場所にも入っていて、そんなポイントでスローにルアーを動かすのはなかなか難しい。ボトム付近を好んでいて、レンジやスピードの調整など渓流のターゲットの中では釣るのが一番難しいのではないだろうか。これらを踏まえてルアーを選んでみるのも面白いだろう。

エキスパートのおすすめミノー6選とルアーセレクト例

田崎翔さんのルアーセレクト
状況に応じたルアーセレクトの一例

釣り始めに使いたいオールラウンダー「イメル 50S」

動きが大きく、中層をメインに引けるオールラウンダーな「イメル 50S」からスタートすることが多い。尻下がりで沈むタイプで飛距離も出しやすい。

  • レンジ: 50~70cm
  • 沈下姿勢: 尻下がり(シミーフォール)
  • 動き: 強めのウォブリング
  • 自重: 4.3g

おとなしい動きのオールラウンダー「ラクス 50S」

「イメル 50S」よりも動きがおとなしいのが「ラクス 50S」。中層~表層を引きやすいので活躍する状況は多い。活性がやや低い時などに使うと効果的。

  • レンジ: 30~60cm
  • 沈下姿勢: 水平(シミーフォール)
  • 動き: おとなしめのウォブンロール
  • 自重: 4.1g

増水時やディープを探るファストシンキング「ナビア 50FS」

ボトムを探りたいときや増水気味のときは「ナビア 50FS」を使うと沈めやすい。早く沈むので縦のアクションも付けやすい。

  • レンジ: 70cm~1m
  • 沈下姿勢: 尻下がり(シミーフォール)
  • 動き: 強めのウォブリング
  • 自重: 5.2g

減水時に使いたいアップストリーム特化型「ラウド 45S」

動きは大きいままに、表層を探りたいときに活躍するのが「ラウド 45S」。軽量で水平姿勢によるスローシンキングなので小規模河川で使うことが多い。

  • レンジ: 10~30cm
  • 沈下姿勢: 水平(シミーフォール)
  • 動き: 強めのウォブンロール
  • 自重: 3.4g

サイズと動きで魚の目先を変える「ルレイ 62S」

ルレイ 62S」は、レンジは「ラクス 50S」と近いが、動きはローリングとおとなしい。レスポンスも良好なので複雑な流れの中でもアングラーが意図したアクションをしてくれる。

  • レンジ: 10~40cm
  • 沈下姿勢: 尻下がり(シミーフォール)
  • 動き: ローリング
  • 自重: 4.3g

大型ねらいでルアーをボリュームアップ「ラクス 60S」

ラクス 60S」は一発大物ねらいや、見た目のボリュームをアップさせたいときに使う。そのほかにも増水時や淵が多い大規模河川でも使いやすい。

  • レンジ: 80cm~1.2m
  • 沈下姿勢: 尻下がり(シミーフォール)
  • 動き: ウォブンロール(ラウドとラクスの中間くらいの強さ)
  • 自重: 5.8g

※このページは『つり人2023年3月号』を再編集したものです。

ヤマメ イワナ ニジマス 魚種別釣りガイド 渓流釣り 淡水の釣り

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。

×
拡大画像