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つり人編集部2026年1月23日

伊藤巧が利根川に凱旋!「巻き物」の極意をファンに直伝

B.A.S.S.エリートシリーズを年間6位という驚異的な成績で終えた伊藤巧さんが、2025年10月25日、利根川にてバスボートの同船体験を開催。5組10名のゲストに何を伝えたのか?

写真と文◎金澤一嘉
取材協力=DHL EXPRESS

DHLと伊藤巧、国境を越えるパートナーシップ

B.A.S.S.エリートシリーズの2025年シーズンを年間6位で終えた伊藤巧さんが帰国中だ。そして、10月下旬に伊藤さんのホームグラウンドの利根川で、メインスポンサーのDHLとともにファン参加型イベントを開催した。

DHL Expressは世界トップの国際エクスプレス企業として、世界220以上の国と地域にサービスを展開。伊藤さんが日本から海外のトーナメントに挑戦する姿に共感して、DHLは2023年1月にスポンサーシップ契約を締結、そこから3年間にわたりアメリカでのトーナメント活動をサポートしてきた。

今回のイベントは、応募者のなかから抽選で選ばれた5組10名のゲストが、伊藤さんのボートに同船して、1時間一緒に釣りをするというもの。ゲストが同船したバスボートは、DHLが飛行機でアメリカから日本に運んだもの。伊藤さんが実際にB.A.S.S.トーナメントで乗っていた個体であり、そのボートで伊藤さんと釣りができるとは、まさにプライスレスな体験だ。

バスボート
バスボートをアメリカから日本に運ぶには、通常は船便で1ヵ月半かかるそうだ。伊藤巧さんのボートは、DHL Expressの輸送機で、28時間で日本に到着したという。
伊藤「DHLさんに2023年からサポートしてもらって、僕はアメリカ参戦を続けてこられています。タックルやルアーを日本からアメリカへ送りたい、エレキや魚探をアメリカから日本に送りたいときに、物流をフォローしてもらってとても助かっています」

伊藤巧がレクチャーする利根川攻略

当日の天候は曇りと小雨。水温は17℃。

伊藤「秋という季節が進行して、水温が下がっていくにつれて、いろいろなエリアにいたバスが、テトラ帯に移動しつつある時期です。利根川は巻く釣りも撃つ釣りもできるのですが、天気が曇りや小雨という状況なので、巻き物をメインにしようと思います。一緒に釣りをするのは、ひと組1時間という短い時間なので、そのなかでひとつでも新しいことを身につけてもらう機会にしたいと思ってます」

5組10名の参加者のうち、4組が親子、1組が夫婦だった。1組目の親子をボートに乗せると、伊藤さんは、三連水門と呼ばれる長さ1kmの消波ブロック帯に3つの水門が並んでいるエリアに入った。冷えゆく秋にガチで釣ってもらおうとしているエリア選択だ。

消波ブロック帯のルアーセレクト

消波ブロック帯の穴の中にいるバスは、外が見える視野がせまい。バスから見える短い距離で、ルアーに気づかせて、穴から飛び出させるために、ルアーパワー(振動、水を動かす力)が強めのスピナーベイトフラットサイドクランクを使う釣りを伝授した。

釣りをしながら、伊藤さんは、ゲストの伸び代を発見して、アドバイスをしていく。伝えていたことは、ロッドやラインのセッングや、キャストやルアー操作など、基本にして極意といえるものだった。

ロードランナー
会場ではノリーズ・ロードランナーの試投会も同時開催

5組10名のゲスト実釣レポート

1組目:自己記録更新のバスをキャッチ

1組目は三連水門の消波ブロック帯で釣りスタート。中田竜樹さん、海瑠さん父子はスピナーベイトでブロック周りをチェック。そのさなか伊藤さんがフラットサイドクランクをブロックの間に通してヒット。

風がほどよく当たり、流れがあった時間帯に反応した。フラットサイドクランク、マルノミフラット60にバイトしたのはヤングバス。

伊藤巧

その後、海瑠さんにもヒット。

海瑠さん「スピナーベイトやクランクで、ただテトラの周りを引くのではなくて、ブロック同士の間にルアーを通すというアドバイスをもらいました。そのとおりに通してから、少し沖の杭まで引く途中で重さを感じてそれがバスでした」。

バス
海瑠さんが釣ったのは自己記録更新のバス。口の中にテナガエビの触覚が見えていた

海瑠さん「自分はまだベイトタックルのキャストに慣れていなくて、ねらった場所にルアーが入らなかったので、どうしたらいいのか質問してみました。そして、軟らかいロッドを使って、サオをしならせて投げる感覚を身につけようとアドバイスをもらい、伊藤プロが釣ったタックル一式を貸していただいて練習しました。軟らかいロッドを初めて使ってみて、投げやすかったです」。

伊藤さんは軟らかいロッドでゆっくり投げてサミングでコントロールする技術を伝授
伊藤さんは軟らかいロッドでゆっくり投げてサミングでコントロールする技術を伝授していた

2組目:地形変化と日米の釣りの違い

レクチャーする伊藤
2組目は下村隆さん、勇綺さん父子。カバー豊富なナチュラルバンクにプラスして、水中に石積みの突堤があるエリアでスピナーベイトの釣りを展開。「水中の地形の変化を教わったり、日米の釣りの違いの話も聞けて、勉強になりました」と勇綺さん。

3組目:水面炸裂の興奮

バス釣り風景

3組目は武田翔太さん、景人さん父子。3/8ozのスピナーベイトには、ハードベイトスペシャル640MLが推奨。軟らかくよく曲がるロッドで、力まずにスローなキャストをすると、ルアーの飛ぶ方向や距離を見ながら、サミングで着水位置をコントロールしやすいことを伝授。

根掛かりを恐れずに、植物マットの際ギリギリに沿って引くことや、キャスト数より、引くコースを吟味した1投が大事だと伝えていた。すると、お父さんが水没したブロックの上を引いたクリスタルS3/8ozに、下から突き上げて水面を炸裂させるバイト。ミスバイトで掛からなかったが興奮の一瞬だった。

4組目:撃つ釣りにもトライ

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神奈川県から来た外山龍さん、夏向さん父子。夏向少年はベイトタックルで左右どちらのキャストも精確に決める釣りウマだった。前半は巻き物、後半は乱杭エリアで撃つ釣りにもトライした。

5組目:「時合」を捉えたテキサスリグ

柘植健志さん、春代さん夫妻。撃つ釣りをしたいというリクエストに応えて、エスケープツインのテキサスリグを伝授。昼くらいから流れが出始めてブッシュ際でエビがバスに食われるエビボイルが発生していた。

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柘植さんのタックルに伊藤さんがセットしたテキサスリグ

伊藤「晴れたときにテトラ帯の穴の奥を探るときや、ブッシュカバーを探るときは、エスケープツインのテキサスリグや、サンカクティーサンの5gスナッグレスネコリグで撃つ釣りをします。まずはテキサスリグですね」

沈木にピッチングでテキサスリグを着水させた瞬間にラインをゆるめ着底させる。ロッドで引き上げて枝を乗り越えた瞬間にラインをゆるめて着底させる。その繰り返しで木の枝を丁寧に探る釣りを身に着けてもらった。どのフィールドでも応用できるテクニックだ。

教わった釣りを実直にしていると明確なバイト。流れが発生した時合をとらえた1匹だった。

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伊藤「釣れたバスは3匹。そのほかにスピナーベイトに出た1匹を含めて、ボイルや、バイトを掛けそこねたものも含めて5匹のバスが反応しました。利根川はバスの食い気のオンとオフが明確で、いわゆる時合に遭遇することが大事なんですよ。流れや風の状況で、バスが食うタイミングに遭遇できたのは1組目と5組目でしたね。今日身につけたことを役立てて、バスフィッシングを楽しんでください!(笑)」

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マルノミフラット60(ノリーズ)
ロッドはグラスコンポジット素材で柔軟な5ft8inのプロトタイプ。現行品ではロードランナーハードベイトスペシャル660L-Gcというグラスコンポジットロッドを推奨。
伊藤「ロッドが軟らかいとフラットサイドクランクがパタパタと躍動的なアクションで泳ぎます。短い距離でより多くアクションして、スローに引いて穴の中から外を見ているバスに気づかせ、引き寄せるイメージですね」

Basser バス釣り 淡水の釣り

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