10月14~16日、JBTOP50の2022シーズン最終戦が福島県・桧原湖を舞台に開催されました。梶原智寛選手がトータル13360gで、参戦初年度で初優勝を成し遂げました。
梶原選手が最終戦優勝!年間レースは小森嗣彦が前人未到のV4達成!
10月14~16日、JBTOP50の2022シーズン最終戦が福島県・桧原湖を舞台に開催されました。
スモールレイクでビッグラージが乱舞!
今年の桧原湖は夏の大雨による濁りが取れないまま季節が進行し、試合中は湖全体がターンオーバーしている状況。さらに例年よりも増水傾向だったこともあり、「濁り+水位上昇」でプラクティスの段階からシャローに多くビッグラージと良型のスモールが確認されていいました。
そんな今大会、我々の度肝を抜いたのは今年がJBTOP50のルーキーイヤーとなる“かじやん”こと梶原智寛選手。7月に遠賀川で行われたBasserAllstarClassicワイルドカードをフリップで制した、いま最も勢いのある若手選手のひとりです。
初日、梶原選手は2キロクラスを筆頭にグッドサーズのラージ3尾を含む5尾・6560gのスーパーリミットをマーク。これは2014年に馬淵利治選手がマークした同湖の単日レコードである6325gを上回る記録でした。
初日にビッグラージをウエイインした梶原選手
二日目以降はスモールできっちりリミットメイク
湖各所のワンドにあるウイードなどにラージのスクールを確認していた梶原選手。進行方向にゾーイを「置く」テクニックや、ギル系ワームをセットしたコンパクトジグをウイードに持たせて水中提灯の要領で誘うなど、多彩なアプローチで次々とビッグバスを篭絡し、大記録を打ち立てたのです。
競技2目、冷え込みでシャローから魚が抜けていることを察知した梶原選手はしたたかにプランを変更。「ディープのスモールをフィネスで釣るのは苦手」と語っていましたが、2日目、3日目ともフラットエリアのライトキャロをメインにスモールで3kg超えのグッドリミットをそろえ、トータル13360gで参戦初年度で初優勝を成し遂げました。
3日間のトータル13360gで優勝を決めた梶原選手
年間レースの行方
もうひとつ、今戦で注目を集めたのは年間レースの行方です。第4戦終了時点でトップを走っていた小森嗣彦選手が吉川永遠選手、今泉拓哉選手ら勢いに乗る若手の猛追を振り切り、自身4度目、まだ誰も成し遂げたことがないV4を達成しました。
前人未踏、4度目の年間優勝を達成した小森選手
記者は初日、2日目と小森選手に同船。最終日も大半の時間は取材艇から小森選手を追っていましたが、この3日間は遠いバイトとの戦いでした。
この試合の小森選手の順位は22位。初日はリミットかつかつ5尾で予選当落線上、2日目は3㎏弱を持ち込み持ち直すも、最終日は4尾でフィニッシュと、リミットメイクすらかないませんでした。3㎏台が当然のように続出し、アングラーによっては単日で30尾以上のバスをキャッチしていた今回、小森さんの釣りは決して“芯を食っている”とはいいがたいものでした。しかし、最悪の中でも最善を尽くすマネジメント力とメンタルの強靭さで、詰将棋のように年間レースをサバイブ。見事偉業を達成しました。
より詳細な梶原選手のシャローパターンや小森選手のV4までの道のりは『Basser』で掲載予定。発売をお楽しみに!