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つり人編集部2026年3月27日

「オールドラパラ」の奥深き世界。北の大地のリユース店で宝探し

北海道内はもとより、東北地方にも店舗を展開するリユースショップ『なんでもリサイクルビッグバン』。店頭には、使い込まれた歴戦品から未開封の箱入りまで実に多種多様なラパラルアーたちが並んでいる。札幌北32条店の南雄介さんに話を聞くと、「ユーズド(中古)」という言葉だけでは括れない、奥深き世界が広がっていた。

著者:North Angler’s編集部

文と写真◎North Angler’s編集部

北海道での釣りをメインに、北海道の自然を体感するキャンプの情報や、フィールドを守るための環境問題にも光を当て、多角的な視点からアウトドアライフを提案している「North Angler’s」の編集部。

目次

     

釣れ続けてきた証拠!トラウトフィッシングにおけるラパラの信頼性

南雄介さんが本格的にラパラに触れたのは、『なんでもリサイクル ビッグバン帯広柏林台店』在籍時だった。十勝という土地柄、トラウトフィッシングを真剣にやろうと決めたとき、背中を押してくれたのは常連客の言葉。「昔から形が変わらず残っているルアーは、それだけ釣れ続けてきた証拠」。そう教えられ、最初に手にしたのが『カウントダウンジョインテッド(CDJ)』の7cmであった。

渓流では7cmを軸に、状況しだいで9cmも投げる。フローティングとシンキングを使い分けるため、『フローティングジョインテッド(J)』とCDJを常備。虫を意識したパターンではJで水面直下を軽く引き、レンジを下げたいときはCDJでボトムを探る。この二本柱があれば大抵の川に対応できると南さんは語る。

信頼の理由は素材にもある。バルサ特有の滑らかな泳ぎと、巻きに対するレスポンスのよさ。ハンドルを回すと、ルアーの動きがはっきり手もとに伝わる。「ここぞという場面では、気づけばラパラを結んでいることが多い」と話す。

そんな南さんが店頭で向き合うのは、使い込まれたものから未開封の箱入りまで、実に多彩なラパラ。入荷はミノー、シャッド、バイブレーション、スプーンとジャンルを問わない。なかでも流通量が多いのは『カウントダウン(CD)』とCDJの7cm、9cm。長年売られ続けてきた主力だけに、市場の母数も多いようだ。

南さんが秋に『カウントダウン CD1』のエッグパターンで釣りあげた良型アメマス
南さんが秋に『カウントダウン CD1』のエッグパターンで釣りあげた良型アメマス。ラパラルアーとの出会いは、帯広柏林台店に在籍していたとき、常連客に薦められたことがきっかけ

収集欲をくすぐる条件とは?旧カラーや製造国表示の魅力

コレクターの視線が集まるのは、限定品や旧カラー。スターホイル仕様、ツヤ消し仕上げ、赤くハンドペイントされた口が特徴的な、通称「口紅」と呼ばれる個体など。すべての市場価格が必ずしも高騰しているわけではないが、好きな人は迷わず手に取る。金額にかかわらず、探していた一本に出会えば即決。まさに「知る人ぞ知る」世界だ。

通称「口紅」

製造国表示も見逃せない。リップに刻印された「FINLAND」と「IRELAND」の違いを気にする購入者は少なくない。現行はアイルランド製だが、フィンランド表記の個体に価値を見いだす人もいる。性能差が明確に語られるわけではないものの、それでも「どこで作られたか」という物語性が所有欲を刺激する。

リップに刻印された「FINLAND」と「IRELAND」の違い

さらに箱の存在は大きい。当時のパッケージが残り、応募券やキャンペーン用紙が同封されていれば評価は上がる。仮に30年以上前のプレゼント応募券など、今となっては「使えない紙切れ」であっても、立派な歴史の証人だ。未開封のまま保存するか、開けて中身を確かめるか。そこにも楽しみと葛藤がある。

応募券が同封されたCDJ
1981年のプレゼント応募券が同封されたCDJ。今となっては“使えない紙切れ”であっても、立派な歴史の証人だ

「違い」を見抜く愉しみ。ビンテージラパラのチェックポイント

これからラパラを「かじってみたい」人へ、南さんはチェックポイントを挙げる。まずは目。ビンテージは手描きの塗り目で、同じ顔が存在しない。現行は均一な吹き目。微妙な表情の違いを並べて楽しむ「顔コレクション」も一興だ。腹部の白い帯、いわゆる「腹巻」の有無やパターン差も面白い。違いを見つける視点そのものが醍醐味となる。

ラパラルアーの顔の違い

仕上げにも注目したい。ツヤ消しのオレンジや白など、1980年代とみられるマット系は現行のツヤありとは質感が異なる。さらにドジョウカラー(MD)は一度廃盤を経て復刻された経緯があり、オリジナル品はとくに人気が高い。色味の差を見比べる時間もまた楽しい。

ツヤ消しのオレンジ

そして忘れてはならないのが、『ミノースプーン(RMST)』のような流通量の少ないモデル。他店からの入荷もあまりなく、棚に並ぶこと自体が珍しいという。思わぬ一品に出会えるのも、多店舗展開するリサイクルショップならではの特権だ。

ミノースプーン

実釣で信頼を積み重ねてきた定番と、歴史を背負った希少品。その両方が同じ店頭に並ぶ光景こそ、リサイクルショップでラパラを探す面白さ。使うために選ぶか、残すために選ぶか。どちらにせよ、一本のルアーに宿る物語に触れたとき、釣りの楽しみはもう一段深くなる。

LR100
ラウリ・ラパラ生誕100周年を記念した限定ルアー『LR100』を発見。スターホイル仕様のマニアックかつレアな代物だ

なんでもリサイクルビッグバン釣具館 札幌北32条店

bigban
所在地:札幌市北区北32条西10丁目1-5
公式サイト:https://www.bigban.jp/

店長の南雄介さんは、周りから「さかなくん」と呼ばれるほどの釣り好き。「なんでもリサイクルビッグバンでは3月31日(火)まで、全店で釣り具買取30%アップキャンペーンを実施中です。高く売るなら今がチャンス!ぜひお越しください」

NorthAnglers

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列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。

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