「大型連休、いざアウトドアや旅行へ!」と意気込んで高速をひた走る。しかし、そんなウキウキ気分に冷水を浴びせるのが予期せぬカートラブルだ。本記事では、昨年GW(ゴールデンウィーク) のJAF出動理由データと、日々取材で西へ東へ車を走らせる釣り専門誌の編集部員たちの体験談も元に、GWの運転をトラブルなく乗り切るためのヒント紐解く。

まとめ◎つり人オンライン編集部
1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を筆頭に数々の釣りに関するコンテンツを作成してきた「株式会社つり人社」のWeb編集部。現場を知り尽くした編集部員・プロアングラーのネットワークを活かし、確かな情報をお届けします。
目次
GWのカートラブル、トップは「バッテリー」関係
バッテリー上がりは、起こりがちな車のトラブルだ。特にルームランプやハザードランプの消し忘れには気をつけたい。また、GWなどの連休に久々へ車に乗る場合は、自然放電や劣化を起こしてエンジンがかからない事態も発生しやすくなる。JAFが発表した2025年GW期間・四輪車のロードサービス出動理由によると、総合1位は過放電バッテリー(26,749件、37.64%)。3位も破損/劣化バッテリー(5,017件、7.06%)となっている。
ジャンプスターター導入もおすすめ
不測のバッテリー上がりに備え、ジャンプスターターの導入もおすすめだ。実際に、長年乗った車の頻繁なバッテリー上がりに悩まされていた編集部員Aは、ネットで1万円ほどの「ジャンプスターター(車のバッテリーの代わりにスターターへ電力を送ることができるポータブルバッテリー)」を導入した。
これがあれば、ロードサービスや救援車を待つことなく、単独で素早くエンジンをかけられる。さらにアウトドアでの大容量電源や、スマホの充電用モバイルバッテリー、夜間や非常用のLEDライトとしても幅広く活躍。万が一のために、運転時に携帯しておいて損はないアイテムと言えるだろう。
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高速道路での恐怖!タイヤのトラブルにもご注意
JAFロードサービスの出動理由において、総合2位を占めるのが「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足(15,513件、21.83%)」。高速道路に限定すれば、第1位となっている。GWの旅行や帰省など、長距離移動で高速道路を利用するドライバーにとって決して他人事ではない。
実際、編集部へのアンケートでもタイヤのトラブルは頻発している。中には、高速走行中に後輪が突如バーストし、走行不能に陥るという肝を冷やす事態も発生したそうだ。この一件から得られた最大の教訓は、「溝が残っていても、古いタイヤを使い続けない」ということ。ゴムの経年劣化は、高速走行時のバーストを招く大きな要因となる。
このケースでは、慌てず減速して路肩に駐車し、同乗者と手分けして発煙筒での後方誘導やスペアへの交換作業を迅速に行い、なんとか事なきを得た。
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アウトドアではパンクは付き物
林道など、悪路を走る機会が多い釣り雑誌の編集部員たち。過去には、同行者が車高のあるオフロードタイヤ搭載車に乗っていながら、割れた石が散乱する区間でサイドウォールを傷つけ、同じ林道内で2度もパンクに見舞われたケースがあった。
渓流取材へ頻繁に赴くフライフィッシングの専門誌「FlyFisher」編集長も、林道でのパンク経験者だ。最近はテンパータイヤ(応急タイヤ)を積んでいない車種が増えているが、編集長はあえて「テンパータイヤが積載されている車、あるいは用意できる車」を絶対条件に選んでいるという。
悪路で無理な運転をしないのは大前提だが、携帯の電波も届きにくくロードサービスを呼びづらいアウトドアフィールドへ向かうなら、万一に備えてテンパータイヤを搭載したほうが安心だろう。
近年、新車がテンパータイヤを積まなくなった背景には、車両の軽量化による燃費向上、コストの削減、パンク修理キットの性能向上による代替などが背景にある。とはいえ、釣り場でのパンクトラブルに多い「サイドウォールの損傷」などは、パンク修理キットでは直せない。その場合、テンパータイヤ(もしくはスペアタイヤ)がなければロードサービス以外に手段はなくなってしまうので、本気でアウトドアをする人ならテンパータイヤの準備は大いに検討する価値がある。
スタックや脱輪トラブルも珍しくない
JAFの2025年総合データで4位にランクインしたのが「落輪・落込」(3,719件。5.23%)だ。
中でも気をつけたいのが、狭いあぜ道などでの脱輪トラブル。昨今はスマホのナビアプリに案内を任せがちだが、最短距離を優先するあまり極端に狭い農道へ誘導されるケースも多い。運転に自信がない場合は無理をせず、急がば回れの精神で広い道を迂回するなど、自ら危険を回避する意識を強く持とう。
また、弊社の編集部には、砂浜や雪道などでのスタック経験者が複数いる。そうした悪路は最初から避けるに越したことはないものの、釣りやキャンプへ向かう道中では直面することもある。万が一スタックしてしまった時は、駆動輪にフロアマットや毛布などを噛ませて脱出できる場合もあるので、対処法として覚えておいて損はないだろう。
動物との事故も増加中?
近年はクマの被害など野生動物の問題が取り沙汰されているが、この記事を執筆している編集部ワタナベの身近でも動物に関連するアクシデントが発生した。京丹後で船釣りを楽しんだ後、同行者が港を出た直後にシカと衝突してしまったのだ。
スピードは控えていたものの衝撃は思いのほか強く、車が破損して自走不能に。レッカーの手配や警察対応に追われ、せっかくの釣行の余韻が吹き飛ぶほど多大な時間と費用を削られる事態となった。野生動物が多く生息する道路では、普段以上に慎重な運転を心がけたい。
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エンジンルームに動物が巣作り
少し毛色の違う動物トラブルとして、Basser編集長の車のエンジンルームに動物が巣を作っていた事例もあった。バッテリーの不調でディーラーへ持ち込んだところ、内部がフンだらけになっていたそうだ。それ以降、乗車前に必ずボンネットを叩く「猫バンバン」を日課にしている。
ネコやイタチなどがエンジンルームに入り込むトラブルは意外と多いそうだ。「猫バンバン」は小さな命を守るだけでなく、ベルト類の断裂など重大なエンジントラブルを防ぐ自衛策にもなる。
安全運転を心がけよう! 事前の備えでミスを防ぐ
ここまで、JAFの出動理由とともに、編集部員たちが実際に経験したトラブルなどを紹介してきた。しかし、最も避けたいのは命を落とすことにも繋がる重大な事故だろう。
交通量が激増するGWの移動は、様々なリスクがさらに高まる。せっかくの釣りや旅行を台無しにしないためにも、車間距離をしっかり開けるなど、いつも以上に余裕のある運転を心がけたい。実は、編集部員のアンケートで意外と多かったのが、前走車からの飛び石によるフロントガラスの破損だ。十分な車間距離を保つことは、追突事故を防ぐだけでなく、こうした飛び石被害の回避にも直結する。
また、重大な事故にも繋がりかねない、タイヤやバッテリーのトラブルも事前の点検によって未然に防ぐことができる面も多い。
さらにJAFのロードサービス出動理由を見ると、5位が「キー閉じ込み」、7位が「燃料切れ」。ライトの消し忘れなどで起こりがちな1位の「バッテリー上がり」も含め、いずれもちょっとした不注意で起きるトラブルだ。逆に言えば、このあたりは心構えひとつで防げるということでもある。
「もしも」の事態を想定して、トラブルなくGWを楽しもう。
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