海釣りデビュー、どこへ行くべきか迷っていないだろうか。最初の舞台は有料 の「海釣り施設(公園)」がおすすめだ。安全への配慮、清潔なトイレ、そして何より手ぶらで楽しめるレンタルタックルなど、全くの釣り初心者でも楽しめる要素が揃っている。本記事ではレンタルタックルを完備した関東近郊の5施設を厳選紹介する。

まとめ◎つり人オンライン編集部
1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を筆頭に数々の釣りに関するコンテンツを作成してきた「株式会社つり人社」のWeb編集部。現場を知り尽くした編集部員・プロアングラーのネットワークを活かし、確かな情報をお届けします。
海釣りデビューに「海釣り施設」が最適な3つの理由
これから釣りを始めてみたいという初心者には、迷わず有料の「海釣り施設」でのデビューをおすすめしたい。その理由は、大きく分けて以下の3点だ。
1. 子ども連れでも安心
通常の漁港や堤防には柵がないことも多く、落水のリスクが付きまとう。一方、有料の海釣り施設には転落防止フェンスが設置されてたり、スタッフが常駐してたりすることが多い。また、ライフジャットも借りることができる。そのため、子どもと一緒でも比較的安心して釣りを楽しめる。
2. きれいなトイレや手洗い場が完備されている
アウトドアのネックになりがちなのが「トイレ問題」だ。海釣り施設なら管理棟にきれいな水洗トイレが完備されており、女性もストレスを感じない。釣った魚やエサで手が汚れても、すぐに真水の水道で洗い流せるため、帰りの車を汚さずに済むのもうれしいポイントだ。
3. レンタルタックル・売店があり「手ぶら」で行ける
大半の施設で貸しザオ(レンタルタックル)が用意されており、エサや仕掛けも併設の売店や自販機で手軽に購入できる。釣った魚を持ち帰るクーラーボックスさえ持参すれば、あとはすべて現地調達で釣りが成立する。
レンタルタックルは、アジやイワシをねらう「サビキ釣り」用がメインとなることが多い。サビキは初心者でも釣果を出しやすい仕掛けなので、レジャーとして休日に釣りを楽しみたい人や、まずは一匹釣ってみたいという入門者にはうってつけだ。
施設のルールは必ず確認しよう
釣り人が安全かつ快適に楽しむため、海釣り施設にはそれぞれ独自のルールが設けられている。「サオの持ち込みは1人2本まで」「釣り方の制限」「飲酒禁止」といった各規定のほか、特に注意したいのが投げ方のルールだ。
安全面を考慮して、頭上から振りかぶる「オーバーヘッドキャスト」を禁止し、下から投げる「アンダーハンドキャスト」のみを許可している釣り場もある。たとえ禁止されていない施設であっても、投げる際は周囲をしっかり確認し、事故のないように気をつけたい。
釣り場ごとのルールは各施設の公式サイトにも掲載されているので、事前に熟読しマナーを守って釣りを楽しもう。
徹底解説!関東のおすすめ海釣り施設5選
ここからは、設備が整っており、かつ実績抜群の5施設を紹介する。
オリジナルメーカー海づり公園(千葉県市原市)

千葉県市原市にある「オリジナルメーカー海づり公園(市原市海釣り施設)」は、養老川の河口近くに建設された桟橋スタイルの海釣り施設。沖へと突き出た釣り桟橋には300名の釣り人が収容可能だ。桟橋の周囲には各所に魚礁が沈められており、魚が集まるように造られている。
サビキ釣りではアジやイワシがねらえるほか、ちょい投げでのシロギスやイシモチも有望。釣れたイワシを胴突き仕掛けで泳がせておけば、セイゴやフッコがかかることもある。
施設内にはレストランや売店を完備しているほか、監視員も常駐している。フェンスも設置されているが、海側のフェンスは高さ15cm程度と低いため、落水には十分注意しよう。
- 【基本料金】一般920円、65歳以上460円、中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
- 【営業時間】4月~10月 6:00~19:00、11月~3月 7:00~17:00
- 【休園日】毎週月曜日(祝日の場合はその直後の祝日以外の日)、年末・年始(12/31~1/1) 、荒天日
- 【主な設備】レストラン、売店、トイレ
- 【メインターゲット】サビキ:アジ・イワシ・サッパ/ちょい投げ:シロギス・イシモチ/ルアー:スズキ/ヘチ釣り:クロダイ
- 【公式サイト】https://ichihara-umizuri.com/
大黒海づり施設(神奈川県横浜市)
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横浜港の先端に突き出した釣り公園で、もとは魚影の濃さでは定評のあった「赤灯堤防」をベースに造られている。サビキ釣り、ヘチ釣り、投げ釣りといった多彩な釣りで、様々な魚種をねらうことができる。
桟橋周辺の水深は7m前後。沖側は急なカケアガリになっており、一気に深くなる。おかげで潮通しが良く、イワシやアジ、サバといった回遊魚の実績は高い。確実に釣果を得るなら朝夕マヅメがおすすめで、昼間の場合は沖合を回遊することが多いため、ブッコミサビキを遠投するなど工夫が必要になる。
桟橋の収容人数は250名。フェンスに高さもあり子ども連れでも安心な施設だが、入場者が多い場合はアンダーハンドキャストのみになるなど釣り方に制限がかかるほか、繁忙期の土日祝の朝は事前予約が必要になる場合があるので注意。
- 【基本料金】大人900円、中学生450円、小学生300円
- 【営業時間】4月~10月6:00~19:00、11月~2月 7:00~17:00、3月 6:00~18:00
- 【休園日】施設点検日(奇数月第3火曜日)、年末・年始(12/31~1/1)、荒天日
- 【主な設備】売店、トイレ、休憩室
- 【メインターゲット】サビキ:アジ・サバ・イワシ/ちょい投げ:シロギス・イシモチ/ヘチ釣り:カサゴ・クロダイ/ルアー:マダコ・スズキ・シリヤケイカ
- 【公式サイト】https://yokohama-fishingpiers.jp/daikoku
本牧海づり施設(神奈川県横浜市)

神奈川県横浜市の本牧ふ頭Dに位置する本牧海づり施設は、国内の有料海釣り施設の草分け的存在。半円状の護岸が600mも連なる護岸釣り場、管理棟から沖に向かって伸びる渡り桟橋から続く沖桟橋からなる。
この釣り場の特徴は、潮通しのよさと水深にある。護岸エリアで水深5~7m、沖桟橋になれば17~20mまで一気に深くなるため、季節を問わず様々なターゲットが顔を見せてくれる。
特に回遊魚の魚影は濃く、アジやサバをサビキで手堅くねらうなら潮通しのよい桟橋に陣取るのがセオリーだ。対する護岸エリアもポテンシャルが高く、ちょい投げでのシロギスや岸壁際をねらうヘチ釣りのクロダイ、さらにはマダコねらいなど、多彩な釣り方で好釣果が期待できる。
なお、本牧も入場者が多い場合は釣り方に制限がかかるので注意しよう。
- 【基本料金】大人900円、中学生450円、小学生300円
- 【営業時間】4月~10月 6:00~19:00、11月~2月 7:00~17:00、3月 6:00~18:00
- 【休園日】施設点検日(奇数月第3火曜日)、年末・年始(12/31~1/1) 、荒天日
- 【主な設備・サービス】食堂、売店、トイレ、休憩室
- 【メインターゲット】サビキ:アジ・サバ・イワシ /ちょい投げ:シロギス・イシモチ/ヘチ釣り:カサゴ・メバル・クロダイ/ ルアー:マダコ・スズキ・シリヤケイカ
- 【公式サイト】https://yokohama-fishingpiers.jp/honmoku
磯子海づり施設(神奈川県横浜市)

根岸湾の奥に位置する磯子海づり施設。奥まった湾内なので釣れなそうな印象を受けるかもしれないが、実は高いポテンシャルを秘めた釣り場だ。湾の中心に向かって張り出した埠頭の先端にあるため潮通しがよく、4カ所の漁礁も魚影が濃い要因となっている。最大の強みは、背後の火力発電所から流れ込む「温排水」の恩恵。真冬の低水温期でも魚の活性が高く、一年中何かしらのターゲットが遊んでくれる。
全長約500mのL字型桟橋は、足元と沖でねらえる魚の顔ぶれが変わる。水深2mほどの足元には消波ブロックが入っており、探り釣りでカサゴやクロダイがねらえるほか、サビキ釣りでアジやイワシも手堅い。一方、沖側は砂地になっており水深は10~12m。投げ釣りでシロギスやイシモチ、カレイなども有望だ。
なお、ルールとしてダンゴ釣りは禁止されており、ルアー・餌木・テンヤ・サビキ釣りはアンダースローで投入する必要がある。
- 【基本料金】大人500円、小・中学生300円
- 【営業時間】3月 ~6月 ・9月 ~10月 8:00~18:00、7~8月8:00~19:00、11月~2月 8:00~17:00
- 【休園日】年末・年始(12/31~1/1)、荒天日
- 【主な設備・サービス】売店、トイレ
- 【メインターゲット】サビキ:アジ・サバ・イワシ /ちょい投げ:シロギス・イシモチ/ヘチ釣り:カサゴ・メバル・クロダイ/ ルアー:マダコ・スズキ
- 【公式サイト】 https://yokohama-fishingpiers.jp/isogo
熱海港海釣り施設(静岡県熱海市)

観光地としても名高い熱海市街からほど近い位置にあるのが熱海港海釣り施設。温泉旅行のついでに釣りを楽しむのにも最適だ。現場にはインストラクターが常駐しており、エサの付け方からタナ(魚のいる深さ)の合わせ方まで教えてくれる。釣りが初めての人でも手ぶらで楽しめ、釣った魚を近隣の提携レストランで美味しく味わえるという、至れり尽くせりの環境だ。
港内へ突き出した堤防は足元で水深が8mほどあり、地形の変化も豊か。堤防下の敷石や沖の岩礁帯には、メジナやカサゴなどの根魚、カワハギが身を潜めている。さらに潮通しが良いため、サビキでタカベやアジなどが回遊するほか、カゴ釣りでは大型青物やマダイもねらえるなど、ベテランも熱くなるポテンシャルを秘めている。
ただし、トラブル防止のため「貸ザオエリア」と「持ちザオエリア」が明確に分かれている点には留意したい。また、泳がせ釣りが禁止されているので注意。
- 【基本料金】大人500円、小・中学生300円
- 【営業時間】4月~10月 6:00~日没まで、11月~3月 7:00~日没まで(熱海海上花火大会開催日は12:00まで)
- 【休園日】荒天日※ほか第3水曜日が休園の月あり
- 【主な設備・サービス】売店、トイレ
- 【メインターゲット】サビキ:アジ・サバ・イワシ・タカベ(トリックサビキ) /カゴ釣り:イナダ・ワラサ・マダイ・メジナ・クロダイ
- 【公式サイト】 https://www5d.biglobe.ne.jp/~atami/



