冬の北海道で最もポピュラーな釣りといっても過言ではないのが、海アメマス&海サクラマスのショアジギング。ウェーダーが必要なサーフや地磯といった、強風吹き荒ぶ真冬の海岸がフィールドとなり、価値ある1尾を手にするには、寒さに折れない心が必要不可欠だ。そこで今回は『コルソ札幌』ご協力のもと、サーフでのショアジギングなどに最適な防寒アイテムの選択術をうかがった。北で培ったノウハウは本州のアングラーにも参考になるはずだ。
冬の北海道で最もポピュラーな釣りといっても過言ではないのが、海アメマス&海サクラマスのショアジギング。ウェーダーが必要なサーフや地磯といった、強風吹き荒ぶ真冬の海岸がフィールドとなり、価値ある1尾を手にするには、寒さに折れない心が必要不可欠だ。そこで今回は『コルソ札幌』ご協力のもと、サーフでのショアジギングなどに最適な防寒アイテムの選択術をうかがった。北で培ったノウハウは本州のアングラーにも参考になるはずだ。
解説◎佐々木良太(ささき・りょうた)
アパレル(ウエア類)を担当。淡水・海水を問わずルアーフィッシング全般と、船の五目釣りも好むマルチアングラー。
サーフの防寒着は暖かさと動きやすさの両立が必要
とくに冬の日本海は北西風(向かい風)が吹き荒び、釣りを続けるのがつらいこともしばしば……。そんな状況だからこそ、やはり防寒対策の重要性が増します。 とはいえ、私が推奨したいアウターは、最低限の中綿が入ったシンプルな防寒ウエア。理由は、海アメ&海サクラの釣りがゲームベスト着用を前提としているからです。この際、中綿があまりに大盛だとキャストやロッドアクションに支障が出てしまいます。ではどうやって防寒対策をするのか?レイヤリングで調整するイメージを持っていただければと思います。
おすすめのアウターは、リバレイの『RLストレッチウォームスーツ』。透湿防水加工が施された防寒ウエアで、生地はストレッチ素材を採用し、動きが快適です。また、袖口はリブ素材により手首を冷やしません。 この下にはスウェットやフリースなどのミドラーを着用するとよいでしょう。そして、ベースレイヤーとして最適なのがリバレイの『RBBブロックフリースウォームシャツ』と同タイツ。表面のフリース素材をブロック状にすることで、保温性はそのままに軽量化を実現しています。
磯・ゴロタ場も視野に入れてウェーダーとベストを選ぶなら
ゲームベストを選ぶうえで重視すべきは「収納力の高さ」です。使うルアーの種類が多い海アメ&海サクラには、大きなポケットの付いたモデルが必要になってきます。リバレイの『RBBエクストリームタイドゲームベスト』は、収納力の高さはもちろん、コーデュラ素材採用によるすぐれた耐久性も魅力です。こちらに関しては、シーズン問わず磯やゴロタ場まで幅広く使えるでしょう。
ウエーダーは保温性に長けたクロロプレン素材のものが適しています。リバレイの『RBBフロントオープンウェーダーCR』は5mm厚のクロロプレンを使用し、ブーツ内にも同素材を張っているため抜群の保温力を誇ります。また、フロントオープンファスナー付きで着脱も快適。ちなみにこのファスナーは防水仕様になっているので(そこまで立ち込む人はいないと思いますが……)安心です。 サーフがメインの場合、靴底はラバーソールで問題ありませんが、こちらはフェルトピン仕様なので磯場まで対応します。
予備のグローブは必須
手袋もクロロプレン製で暖かいものがありますし、最近は防水グローブが流行中です。リバレイの『RBBウォータープルーフグローブII』は、耐水・透湿インサートフィルムを使用した防水手袋。手首部分の素材はクロロプレンで、タブベルトを締めることにより水の侵入を防ぎます。
濡れることが手もとの冷えの大きな原因となりますので、「防水」とうたわれた商品を選ぶのは一つの手だと思います。いずれにせよ、予備のグローブは必携と考えてよいでしょう。 最後に、帽子に関しては耳まで覆えるニットキャップをすすめます。厳寒期の釣りを経験したことのある方ならお分かりかと思いますが、耳がちぎれそうなほどに冷たくなると集中できませんよね。
右:RBBウォータープルーフグローブⅡ(リバレイ)
※当記事は『North Angler’s(ノースアングラーズ)』2023年12月号に掲載したものを再編集しております。同時期に『コルソ札幌』ご在籍のスタッフが解説してくださいました。また、掲載商品のなかにはモデルチェンジしているアイテムがあるかもしれません。参考としてお読みいただけると幸いです。

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