<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
North Angler’s編集部2025年11月6日

【冬の船釣り】北海道のエキスパートが教える“最強の防寒着”選択術

とにかく寒い冬の北海道。釣りの服装も万全の防寒対策が不可欠だ。あまつさえ船釣りは、ひとたび出港したら自分の意志のみで戻ってくることはできない。必要なのは、考えられる限り最強の防寒仕様である。そこで今回は『コルソ札幌』ご協力のもと、厳しい寒さでも耐えられる防寒着選択術をうかがった。本州の船釣りアングラーにも参考になるはずだ。

とにかく寒い冬の北海道。釣りの服装も万全の防寒対策が不可欠だ。あまつさえ船釣りは、ひとたび出港したら自分の意志のみで戻ってくることはできない。必要なのは、考えられる限り最強の防寒仕様である。そこで今回は『コルソ札幌』ご協力のもと、厳しい寒さでも耐えられる防寒着選択術をうかがった。本州の船釣りアングラーにも参考になるはずだ。

解説◎齋藤壮平
ソルトルアー全般を担当。ショアのサクラマスやヒラメ、ロックフィッシュからオフショアにいたるまで、海のルアー釣りを幅広く楽しむ。サクラマスジギングはエリア問わず、シーズン中15回は釣行。最近ハマったのはアユの友釣り。

船釣りの防寒着はアウター最優先

イケスの魚が暴れたり、デッキが水浸しだったり……。いつどのように水を浴びてしまうか分からないのが船釣り。さらに北海道では急に雪が降ってくることも……。なので濡れないように(また、それで寒くならないように)することが最も大切だと思います。キャビンのない遊漁船も少なくないですし、帰りたくても自分の都合だけでは戻れません。自分の身は自分で守る必要があります。

その点で、私が重視するのはアウターです。 過酷なフィッシングシーンを想定して作られているアメリカのブランド・AFTCO(アフコ)の『Hydronaut Insulated Jacket』は、アイスフィッシャーマンに合わせて設計されたジャケット。それゆえ防寒仕様としては最高の部類で、中綿の極暖合成繊維はどんなに寒い気温でも暖かく快適に過ごせます。

ちなみにアフコの日本における正規販売代理店は、釣りイトで有名なサンライン社です。 釣り用の防寒ウエアは上下セットのモデルも多いですが、それぞれ別に選ぶ場合、注目したいのはボトムス。胸もとまで覆う形のビブパンツタイプが、保温効果も高くおすすめです。不意に後ろから波を被ったとしても、インナーまで水に濡れることはありません。

Hydronaut Insulated Jacket
左がアイスフィッシャーマンに合わせて設計されたジャケット「Hydronaut Insulated Jacket MJ41(AFTCO)」。右はジャケット同様、極限の寒さを想定して設計されたビブパンツ「Hydronaut Insulated Bib MB41(AFTCO)」
B_04b (カスタム) (1)
ボトムスは膝と臀部はコーデュラで補強されており、摩耗しにくくなっている

インナーはヒーターベストも選択肢に

アウターをどんなに強化しても、ときにはそれを凌駕する寒さに悩まされるのが北海道における真冬の船釣り。最近はミッドレイヤーにヒーターベストを選ぶ方が増えています。

特徴は、電熱線を内蔵し、モバイルバッテリーを電源にスイッチを入れると暖かくなること。暑いときは電源を切ればよいので、使い捨てカイロなどよりも調整が利きます。もちろん、単にジャケットとしても使用可能です。

ベースレイヤーに関しても、各メーカーのなかで一番厚手のモデルを選びたいもの。ダイワの『ダンロテック』シリーズは、自身が発する熱(遠赤外線)を生地が吸収して跳ね返す仕様になっていて、これにより暖かさをキープできます。アウター、ミドルレイヤーと重ねるので、肌着は幾重に着るよりも高性能なもの1枚でまとめたほうが身軽でよいでしょう。

B_05 (カスタム) (2)
ダンロテック クルーネックアンダーシャツ極厚手アンダーパンツ極厚手(ダイワ)

船釣りの防寒小物アイテム

帽子や手袋、靴などの小物アイテムもしっかりとした防寒対策が必須です。おすすめの対策方法を紹介します。

帽子とネックウオーマー必需品

降雪時を考慮すると、帽子はつば付きのニットキャップがおすすめです。首周りはとくに冷気が入りやすいので、ネックウオーマーも重要アイテムとなります。フードとネックウオーマーを兼ねた「フーディーウオーマー」を選ぶのも手です。

B_06 (カスタム)-1
左:ニット ワークキャップ(シマノ)
右:ストレッチリブネックウォーマー(ジャッカル)
B_07r (カスタム)
プロテクトフーディウォーマー(ジャッカル)

グローブは2種類用意

私の場合、グローブはいつも2種類持って行きます。「作業用」と「釣り用」です。作業のしやすさと防寒は相反するので、それぞれに特化したものを用意しましょう。前者は、インナーグローブとしても使える薄手の防寒手袋。これは予備としてさらに2~3枚持参するとよいです。後者は寒さ対策に振り切ったハードグローブを着用しています。

B_08 (カスタム)-1
左:Hydronaut® Gloves(AFTCO)
右:Helm Insulated Fishing Gloves(AFTCO)

靴は防寒ブーツが活躍

長靴もまた、オフショアの必須アイテムです。ミドル~ロング丈の、中綿やインナーソックス付きの防寒ブーツが活躍します。もちろん、船の甲板を傷付けるスパイクは厳禁。デッキソールタイプを選びましょう。ブーツ内の蒸れが気になる場合は、暖かく吸水速乾性に長けた靴下の着用をすすめます。

B_09 (カスタム) (1)
mazumeウィンターブーツ(マズメ)
B_10 (カスタム)
メリノウールソックス(極厚手)(リトルプレゼンツ)

着込むならライフジャケットは肩掛けタイプ

船釣り、特にジギングなどの釣りでは、腕や肩を動かしやすい腰巻きタイプの自動膨張(ライフジャケット)を好む方が多いかもしれません。一方で私が着用しているのは肩掛けタイプです。とにかく着込む厳寒期においては、腰巻きタイプだとむしろ動きにくく、ずり落ちてきやすい気もします。

boukanghi
アイテム着用イメージ

※当記事は『North Angler’s(ノースアングラーズ)』2023年12月号に掲載したものを再編集しております。同時期に『コルソ札幌』ご在籍のスタッフが解説してくださいました。また、掲載商品のなかにはモデルチェンジしているアイテムがあるかもしれません。参考としてお読みいただけると幸いです。

船の釣り NorthAnglers

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。