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North Angler's厳選記事

北海道での釣りを満喫するための専門情報誌『ノースアングラーズ』より、厳選した記事・動画をお届けします!

ヒラメ釣りのジグヘッドリグ『スタビシャッド』と『BUN太スイム』の相性

編集部 2024年6月28日

ヒラメ釣りで定番のジグヘッドリグ。その優位性の一つには、バリエーション(組み合わせ)の豊富さが挙げられる。なかでもメジャークラフトの『スタビシャッド』と『BUN太スイム』はベストマッチ。同社の髙谷誠さんに解説いただいた。

ヒラメ釣りで定番のジグヘッドリグ。その優位性の一つには、バリエーション(組み合わせ)の豊富さが挙げられる。なかでもメジャークラフトの『スタビシャッド』と『BUN太スイム』はベストマッチ。同社の髙谷誠さんに解説いただいた。

形状・カラー選択の基本

形状・カラー選択の基本

『スタビシャッド』はファットとスリムの2タイプに、それぞれ3.5インチと4インチの2サイズがラインナップされている。カラーも豊富で、定番(ノーマル)7色に小魚を忠実に模したライブベイトカラーが計5色の12色展開。

その名のとおり胸ビレのスタビライザーが特徴的で、無駄なバタつきを抑えてリアルなアクションを演出する。また、鼻先の誘導穴と背面のスリットによりジグヘッドをまっすぐ刺しやすく、誰でも簡単に装着可能だ。

 

胸ビレのスタビライザーが無駄なバタつきを抑え、リアルなアクションを演出

胸ビレのスタビライザーが無駄なバタつきを抑え、リアルなアクションを演出

 

ファットとスリムは魚の活性に合わせて使い分けるのが基本。前者は幅広のボディーに大きめのシャッドテールが付いている。そのため波動が強く、朝マヅメや高活性時に最適。逆に後者はアクション、波動ともに控えめで、スレたターゲットに効果を発揮する。

 

ファット4インチ・ライブイワシ(ライブベイトカラー)

ファット4インチ・ライブイワシ(ライブベイトカラー)

 

スリム3.5インチ・チャートシルバー(ノーマルカラー)

スリム3.5インチ・チャートシルバー(ノーマルカラー)

 

 

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カラーローテーション

【朝・夕マヅメ】/目立って存在が見つかりやすいレッドゴールドやオレンジゴールド、グロー(夜光)など

【昼間(明るい時間帯)】/潮になじむブルーシルバーやクリア、またはライブベイトカラー各種。とくに昼間や光量が多いときは、よりナチュラルなカラーがおすすめ。

【濁り潮】/チャートシルバーが筆頭格。そのほかにレッドゴールドもよい。

 

なお総じてオールマイティーに使えるのはブラック・ゴールド。

 

 

最適なジグヘッド

BUN太スイム

刺さり重視の日本製フックを採用した『BUN太スイム』は、『スタビシャッド』に組み合わせるジグヘッドとして最適。低重心設計で、ワームが持つ本来のアクションを最大限に引き出してくれる。また、アイが比較的後方に付いており、水深のあるポイントでもボトム付近をしっかりとトレースできる。さらにヘッド下部にもアイを搭載しているため、状況に応じてアシストフックなどの装着が可能。ちなみに30~40gにはトレブルフックが標準装備されている。

ウエイト選択の基準としては、スレた魚に対してやさしく誘いたいときや近距離、または波が穏やかなら5~14g。20gと25gは波のあるサーフがおすすめで、速い潮流や強風にも負けない。そしてドン深サーフや足場の高い磯場では30~40g。前述のとおり、やや後方に付いたアイのおかげで浮き上がりが抑えられ、ボトムにいるターゲットにアプローチしやすい。

ヘッド下部のアイ(アシスト・アイ)にブレードをつけるのも◎。アピール力が高まるため、食い気のあるターゲットに有効だ。

 

30~40gにはトレブルフックが標準装備されている

30~40gにはトレブルフックが標準装備されている

 

 

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北海道のヒラメ釣り

じつは私の場合、普段サーフでヒラメをねらう際は『浜王』シリーズを多用している。一方、軽量のジグヘッドを使いたくなるような浅いポイントや、近距離を攻略したいときは『スタビシャッド』+『BUN太スイム』の組み合わせを選ぶ。また、形状的にフックポイントが上を向いているという点で、根が絡むような釣り場での使用頻度も高い。

『スタビシャッド』と『BUN太スイム』は、ワームの形状・サイズおよびヘッドの重さによる組み合わせの幅が広く、さまざまな状況に対応できる。基本的にファットタイプには重めのヘッドを、スリムタイプには軽量のヘッドを合わせる。とはいえその反対のセッティングでも全く問題ない。たとえば「ファット+軽量のヘッド」は沈下速度が遅くなるので、フォールでじっくり誘いたいときに効果的。「スリム+重めのヘッド」は空気抵抗が減って飛距離が伸びる。さらに、フォールスピードが速くなるため、水深のあるエリアにも向いている。

一言にサーフといっても、もちろんエリアごとにその性質は異なる。遠浅や急深、波が荒かったり穏やかだったり、はたまた根が点在している場合もある。だからこそポイントを見極め、ルアーを使い分けることが大切。その観点で私は『浜王』シリーズを基本とし、ピンチヒッター的に『スタビシャッド』と『BUN太スイム』の組み合わせを選択している。そして飛距離が必要なときは『ジグパラサーフ』の出番。北海道のヒラメ釣りにおいても参考にしていただけたらと思う。

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※このページは『North Angler’s 2024年6月号』を再編集したものです

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北海道で発見!デッドサーディン・パターンの威力

編集部 2024年6月27日

昨年から道内各地で起きているマイワシの大量漂着。フィッシュイーターにとっては格好のベイトと考えられるが、生きて泳いでいる魚だけが食われているわけではない……。

昨年から道内各地で起きているマイワシの大量漂着。フィッシュイーターにとっては格好のベイトと考えられるが、生きて泳いでいる魚だけが食われているわけではない……。

流れてきたのは……

4月中旬、毎年釣るのを楽しみにしているビッグなクロソイをねらうため、小野さんは今シーズン初めて小樽沖に浮かんだ。が、去年までとは海の状況が違っていた。余市方面から死んだ大量のマイワシが流れてくるではないか……。

死んだマイワシを観察していると、驚くべき光景が目に飛び込んできた。大型のソイがゆっくりと浮上してきたと思ったら、何とマイワシを丸飲みしたのだ。目視できる範囲ゆえ、水面から2mくらいでの出来事。本来夜行性のソイが日中、表層まで浮いて捕食行動を起こすことすら珍しいかもしれない。昨年12月から全道各地で起きている〝マイワシ騒動〞は、サクラマスやアメマスに限らず、ロックフィッシュにも大きな変化を与えたらしい。

 

流れてきたのは……

砂浜に打ち上げられていた死んだマイワシ。逃げることもなく、簡単に食うことができる。そんな捕食物を大ものが見逃すはずがない

 

小野さんが真っ先に投入したのはビッグベイト。〝ビッグフィッシュ=ビッグルアー〞の法則を信じ、数年前から小樽沖で実績を上げているだけに迷うことはなかった。結局この日、ワームを使用することはなく、ヒットするのは50cmクラスのグッドサイズばかり。最大魚は53cm。ビッグベイトとクランクベイトのみで釣りが完全に成立した。

続く2回目の釣行では、最大魚の54cmをランディングすると口から尾ビレが出ていた。見る30cmほどのニシンだった。このほか、消化がすすんだ小魚の骨だけを吐き出すソイもいた。近年の小樽沿岸は春告魚のニシンが復活し、海を乳白色に染める群来が確認されている。食欲旺盛な大型のソイが、大量接岸したマイワシやニシンを偏食するのは自然の摂理といえるだろう。

 

 

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ビッグベイトの引力

小野さんは釣行を重ねながら、死んだマイワシ=デッドサーディン・パターンを研究。そこでみえてきたことを次から紹介する。

まず、小樽沖におけるソイの泳層は通常5〜10mだが、大型ほどレンジのトップ(上層)に陣取っているという。トリなどの外敵にねらわれやすい小型は下層に沈んでいるようだ。トップを泳ぐ大型に対し、その2m上のレンジを通し、ビッグベイトならではのパワー(アピール)で寄せて食わせる。

ビッグベイトの多くはフローティングタイプのため、沈ませる工夫が求められる。そこで、フロントフックを介しているスプリットリングにダウンショットリグ用シンカーを装着。ウエイトは14〜28g。鉛でもよいとはいえ、28gになるとシルエットが大きくなり、スムーズなフッキングに影響しかねない。そこで鉛に比べてコンパクトなタングステンを選んでいる。タングステンの利点はほかにもある。鉛よりも光沢が強く、水中でキラキラと輝くことで「バイトマーカーの役割を果たす」と言う。実際、ヒットする大半の魚はフロントフックをくわえているそうだ。

 

ビッグベイトの引力

370㎜(ボディー295㎜)、330gのビッグベイト、デプス『ギラギラコウゲキ』を襲ったクロソイ。このルアーはロッドアクションを加えて横っ飛びさせ、スライド幅の広いダートでアピールすると強烈な集魚効果を発揮。下層を泳ぐソイを引き寄せてくれる

 

メインラインもシンカーと同様、高比重のフロロカーボンをチョイス。最大300g超のビッグベイトでも振り切れることがないよう強度は30ポンド。タングステンシンカーとフロロラインの組み合わせなら、無理なくビッグベイトを沈めてアピールすることができる。

ソイの泳層が5m以上と深く、ビッグベイトで深度が足りないようならディープタイプのクランクベイトの出番。潜行深度4〜7mのタイプを使い分ける。潮流に逆らうように引けば、設定レンジより深く潜らせることが可能。クランクベイトの操作はタダ巻きが基本だが、横の速い動きに反応がよいときにも効果が見込める。

 

 

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各地の動向に注目!

各地の動向に注目!

「あんなに数多くのマイワシが流れてくるのは初めて見ました」と振り返る小野さん。去年も釣ったソイの口の中にイワシやニシンが入っていることはあったが、今シーズンはかなりの量が食われていると推測する。

かつてベイトといえばオオナゴだったが、その資源量は減少の一途をたどっている。ベイトがオオナゴからマイワシ、ニシンに変わって実感するのは、「明らかにヒットレンジが上ずり、ビッグベイトに対する反応がすこぶるよくなった」こと。「前は7〜8mのレンジが多く、それより1mくらい上でしかヒットしませんでした」。

高価なビッグベイトは購入時に躊躇する人もいるだろうが、ほぼねらうのは中層ゆえ、振り切れない限りロストすることはほとんどない。ケースに1〜2本でも忍ばせておくと、刺激的なバイトシーンを目撃できる!? ただし、ロッドは重量のあるビッグベイトに対応するヘビーなものが必要。小野さんが使用しているロッドはデプス『サイドワインダーHGC-71XXXストロングジャーク』(対応ルアー〜1.5㎏、ライン〜50ポンド)、リールはダイワ『タトゥーラTW300XHL』。

北海道におけるマイワシ騒動は一段落したかと思いきや、5月中旬、今度は太平洋側のえりも港に大量のマイワシが漂着した。小樽など日本海側のみならず、全道各地のフィールドで〝デッドサーディン〞パターンは要注目だ。

 

 

 

 

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ジカリグの特徴とは?│ロックフィッシュ狙いに◯

編集部 2024年6月6日

ロックフィッシュねらいに使えるジカリグ。その効果的な使い方とは? この記事では直リグ(リーダーレスダウンショット、ゼロダン)の特徴を解説します

ロックフィッシュねらいに使えるジカリグ。その効果的な使い方とは? この記事では直リグ(リーダーレスダウンショット、ゼロダン)の特徴を解説しますす

特徴

ゼロダン、リーダーレスダウンショット

フックに直接シンカーを装着するダウンショットリグもある。シンカーとフックの間隔がないことからゼロダウンショットで通称“ゼロダン”や、直(ジカ)リグなどと呼ばれる。ボトム感知能力にすぐれ、シンカーの動きがワームにダイレクトに伝わるのが特徴。すり抜けもよく、障害物の隙間に落とし込みやすい

 

 

 

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ダウンショットリグの結び方を画像で解説 フックを上向きにセットする方法は?

編集部 2024年6月6日

どのようにすればハリは上向きにセットできるか?などダウンショットリグの作り方がわかります。

どのようにすればハリは上向きにセットできるか?などダウンショットリグの作り方を解説。

ダウンショットリグの特徴と利点

ダウンショットリグはシンカーの5~30cm上部にフックをセットする仕掛け。移動距離を少なくし、1ヵ所でアクションを続けられるのが利点だ。

シンカーを重くしてもワームアクションに影響が出にくいのも特徴。状況に応じてシンカーからフックまでの長さを調節するが、魚の活性が高く上方を気にしているなら、長めにして広範囲にアピールしたい。逆に活性が低ければ、底付近をじっくりと探るべく短めにするとよい。ワームはストレートやピンテール系と相性がよい。

根掛かり回避性能が高い

ダウンショットリグは、ワームとフックを底から少し浮かせた状態で漂わせることができるため、根掛かりを回避する性能が非常に高い。その特長を活かし、根や障害物周りをタイトに攻めるロックフィッシュゲームやバスフィッシングで多用される。また、ワームを用いて底付近を狙う釣りであれば、ターゲットを問わず幅広く応用できるリグである。

ダウンショットリグで使うシンカー形状

ティアドロップタイプ

ボトム付近にリグを固定し、1ヶ所でアクションを続けたいなら、「ナス型」とも呼ばれるティアドロップタイプのオモリが向いている。

スティックタイプ

藻などが繁茂するポイントはすり抜け性能を重視し、細身の形状を選ぶと根掛かりしにくくなる。

ダウンショットリグの結び方

使用するアイテムはワーム・フック(管付き)・シンカー。結び方の手順を解説していく。

最初にシンカーとフックの長さを決める

01.シンカーからフックまでの長さを決めて、その位置までラインにフックを通す

フックにラインを結ぶ

02.フックにラインを結ぶ

結び終わったらシンカーを装着する側のラインを、再度フックのアイに上側から通す。こうして通すことでフックが上向きに固定される

03.結び終わったらシンカーを装着する側のラインを、再度フックのアイに上側から通す。こうして通すことでフックが上向きに固定される

シンカーのアイが自動ハリス止メのタイプなら、ラインの先端に玉結びを作る

04.シンカーにラインを結ぶ。シンカーのアイが自動ハリス止メのタイプなら、ラインの先端に玉結びを作る

玉結びを作ってシンカーをセットするとすっぽ抜けにくくなる

05.玉結びを作ってシンカーをセットするとすっぽ抜けにくくなる

ハリ先がしっかりと出るようにチョン掛けする

06.ハリ先がしっかりと出るようにチョン掛けする

これでOK

07.完成

【ロックフィッシュ】フリーリグの特徴とは

編集部 2024年6月4日

根魚ねらいなどでよいフリーリグの特徴がわかります。シンカー着底後のワームがノーシンカー状態になり、より自然なスローフォールでアピールできるフリーリグのさらなる魅力とは?

根魚ねらいなどでよいフリーリグの特徴がわかります。シンカー着底後のワームがノーシンカー状態になり、より自然なスローフォールでアピールできるフリーリグのさらなる魅力とは?

特徴

特徴

ビフテキリグとともにロックフィッシュシーンで近年、愛用者を増やしているのがフリーリグ。一般的にはスティック型シンカーを固定せず、フリー状態でラインに通すリグをいう。シンカーのアイにラインを通す形になり、テキサスやビフテキリグよりラインに掛かる抵抗が少ない。中通しのシンカーは使用しないことから、テキサスリグとは別物と考えてよい。

その特徴として、①シンカーとワームが離れやすい。シンカー着底後のワームはノーシンカー状態になり、より自然なスローフォールでアピール、②バイト時にラインテンションが掛からず、魚に違和感を与えにくい、③シンカーが垂直に素早くフォールするので、穴撃ちにマッチ、④スティック型シンカーは風の抵抗を受けにくく遠投性能が高い。キャスト時はシンカー先行で飛行姿勢が安定しやすいなど

 

 

 

 

 

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・【編集部】テキサスリグしか信じない男にフリーリグのメリットをプレゼンせよ!【理解らせバトル】

 

※このページは『North Angler’s 2024年6月号』を再編集したものです

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ビフテキリグの特徴とは?│ロックフィッシュねらいで人気

編集部 2024年6月3日

テキサスリグの派生系のビフテキリグ、その特徴を詳しく解説します

テキサスリグの派生系のビフテキリグ、その特徴を詳しく解説します

特徴

特徴

テキサスリグの派生系として知られ、今では本家より有名になった感があるビフテキリグ。中通しのシンカーとオフセットフックを用いる構造はテキサスと同様だが、ビフテキは専用シンカーを装着する。“Be FreeTexas” の略で、自由なテキサスリグという意味だが、ジカリグ寄りの特性も秘めている。

その特徴としては、①キャスト時にシンカー先行になるのでよく飛ぶ、②シンカー先行で素早く真っすぐ沈む、③シンカーがワームをガードするのでズレにくい、④テキサスリグのようにシンカーとフックが固定されておらず、魚の吸い込みがよく、しっかりフックアップできることが挙げられる。なお、専用シンカーの素材は鉛とタングステンがあり、シチュエーションに応じて使い分けが可能だ。

 

 

 

 

 

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【ロックフィッシュ】テキサスリグの使い方

編集部 2024年5月31日

最適な装着方法からシンカーの選び方の秘訣まで、詳しい解説でサポートします

最適な装着方法からシンカーの選び方の秘訣まで、詳しい解説でサポートします

特徴

特徴

ジグヘッドリグとは異なり、状況に応じてシンカーの重さ、フックのサイズや形状を自分好みに組み合わせることができる。シンカーは中通しタイプを選ぶ。フックはオフセットと呼ばれる、リグを組んだときにハリ先を隠せるタイプを使用する。オフセットフックは障害物に引っ掛かりにくく、根掛かりを回避しやすいが、魚が掛かった際にアワセを強く入れないとフッキングしにくい。

 

 

使用するもの

ワーム、フック、シンカー、ペグ(シンカーストッパー)、ビーズ

ワーム、フック、シンカー、ペグ(シンカーストッパー)、ビーズ

 

 

フック選択

フック選択

ワームのサイズや形状に合わせるため、さまざまなフックが市販されているが、注目すべきはフトコロ部の広さ。ワームを装着した際、フトコロ部に適度な隙間ができるフックを選ぶこと。オフセットフックは魚がワームにバイトした際、ワームが下側にズレ、ハリ先が出てフッキングする仕組み。そのためフトコロ部に多少の余裕がないとワームが下側にズレず、ハリ先が出ずにフッキングが悪くなる。

フトコロはゲイプとも呼ばれ、ナローゲイプとワイドゲイプがある。ナローゲイプはワームの形状が薄い、あるいは細いタイプに適している。また、口の小さい魚でもフックが奥まで入りやすい。ワイドゲイプはワーム形状が太いタイプにマッチ。その形状からナローゲイプよりもバレにくい。

また、すべてのフックにいえることだが、軸の細いフックをファインワイヤ、逆に太いフックをヘビーワイヤという。前者はフッキングがよく、後者は耐久性にすぐれる。両者の中間的な太さもある。

 

 

シンカーの形状

バレットタイプ

バレットタイプ

昔からテキサスリグでよく使われるタイプで弾丸をイメージした形状。海藻などの障害物に対してすり抜け性能がよい。スイミングでねらうときも水の抵抗が小さく、ワームのアクションを引き出せる。主にシャッド系ワームのスイミング、ピンテール系ワームのリフト&フォールのメソッドで持ち味が活きる。

 

 

ボールタイプ

ボールタイプ

岩などに挟まっても食い込みにくく、かつ外れやすい形状。根のきつい岩礁帯やブロック周りを攻略するのに適している。ワームが立ち姿勢になりやすく、ホッグ系ワームと相性がよい。穴の中に落とし込むと転がりやすく、より奥までリグを届けられる。ただし細かな藻が生えている場所だとすり抜けが悪い。

 

 

シンカーの素材

最もポピュラーな素材で価格は安め。欠点は柔らかいこと。岩などに食い込みやすく変形しやすい。また、公害性が問題になっている

ブラス

真鍮素材。ガラスビーズと組み合わせると、より高い音を出してアピールする。ここで紹介する3種類のなかで最も比重が軽い。鉛より高価でタングステンより安価

タングステン

比重が重く、ほかの素材に比べると同重量で最もコンパクト。そのため遠投性にすぐれている。硬度が高く、丈夫で感度がよいのも利点。高価なのがネック

 

鉛、ブラス、タングステン

※左から、鉛、ブラス、タングステン。重さはいずれも14g。サイズはこれだけ違う

 

 

付随パーツ/ビーズ

付随パーツ/ビーズ

プラスチックやガラス製が知られる。ビーズを装着するとシンカーと接触した際、音を出してアピールするだけでなく、色付きなら輝いてフラッシング効果も期待できる。音がよく響くのはガラス製。カラーはワームと同色にしたり、ワームと違う色にしてアクセントを加えたり、透明で音だけでアピールしたり、いろいろ試してみたい

 

付随パーツ/ペグ

付随パーツ/ペグ

障害物や藻の隙間に落とし込みたいときなどは、ペグと呼ばれるシンカーの移動を抑制するストッパーを装着する。ゴム素材が多い。ペグを装着しないと障害物の隙間の入り口にワームだけが引っ掛かり、シンカーだけが隙間に落ちていくことがある。そうすると魚が釣れないだけでなく、根掛かりも起きやすい。なお、シンカーの遊動範囲を狭くし、ワームとシンカーを連動させると、メリハリの利いたアクションを演出できる

 

 

セット方法

ペグの輪にラインを通す

01.ペグの輪にラインを通す

 

ペグを持ってライン側にズラす

02.ペグを持ってライン側にズラす

 

シンカーをラインに通す

03.シンカーをラインに通す

 

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04.ビーズをラインに通す

 

フックにラインを結ぶ(28g前後の重いシンカーを使用する場合、ソフトビーズなどで結び目を保護したい)

05.フックにラインを結ぶ(28g前後の重いシンカーを使用する場合、ソフトビーズなどで結び目を保護したい)

 

ワームとフックの長さを比べ、ハリ先を出す位置をあらかじめ確認しておく

06.ワームとフックの長さを比べ、ハリ先を出す位置をあらかじめ確認しておく

 

ワーム頭部の中心からハリを刺し、ワームキーパー(オフセットクランクから アイまでの部分)の長さ分だけを差し込んだら腹側に抜く

07.ワーム頭部の中心からハリを刺し、ワームキーパー(オフセットクランクから アイまでの部分)の長さ分だけを差し込んだら腹側に抜く

 

ワームをオフセットクランクの下までズラす

08.ワームをオフセットクランクの下までズラす

 

ワームをくるりと反転させ、フックキーパーにセット

09.ワームをくるりと反転させ、フックキーパーにセット

 

ここでハリ先を出す位置を再確認する

10.ここでハリ先を出す位置を再確認する

 

ワームを少し折り曲げ、10で確認した位置からハリを真っすぐに刺し込んで……

11.ワームを少し折り曲げ、10で確認した位置からハリを真っすぐに刺し込んで……

 

ワームに貫通させてハリ先を抜く。ハリ先は必ずワームのボディー中心から出るように。なお、ハリ先はほんのわずかだけワームに刺しておくと根掛かりしにくくなる

12.ワームに貫通させてハリ先を抜く。ハリ先は必ずワームのボディー中心から出るように。なお、ハリ先はほんのわずかだけワームに刺しておくと根掛かりしにくくなる

 

最後に微調整し、横から見てワームが真っすぐにセットできていればOK

13.最後に微調整し、横から見てワームが真っすぐにセットできていればOK

 

 

 

 

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【ロックフィッシュ】ジグヘッドの使い方

編集部 2024年5月30日

ジグヘッドの装着方法を写真を用いて解説します。ジグヘッドリグの特徴やセッティングがすぐにわかります。ロックフィッシュなどをねらうことにも使えます。

ジグヘッドの装着方法を写真を用いて解説します。ジグヘッドリグの特徴やセッティングがすぐにわかります。ロックフィッシュなどをねらうことにも使えます。

特徴

特徴

シンカーとフックが一体になっており、ラインを結んでワームをセットすれば使える。ハリ先が剥き出しになるため、ハリ掛かりのよさは抜群。ただ、その特性から根掛かりもしやすく、ボトムをダイレクトに探るのには向かない。また泳ぐ姿勢が安定しているのが特徴でアクションを加えやすい

 

 

用意するもの

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・ジグヘッド

・ワーム

 

 

セット方法

01.ジグヘッドにラインを結ぶ

01.ジグヘッドにラインを結ぶ

 

02.ワームとジグヘッドの軸の長さを比べ、ハリ先を出す部分をあらかじめ確認しておく

02.ワームとジグヘッドの軸の長さを比べ、ハリ先を出す部分をあらかじめ確認しておく

 

03.ワーム頭部の中心からフックを真っすぐ、ゆっくりと刺し込んでいく。このときフックは固定して動かさないことが、真っすぐに刺すコツ。ワームが小さく細い場合、強く握って本体をつぶすのはよくない

03.ワーム頭部の中心からフックを真っすぐ、ゆっくりと刺し込んでいく。このときフックは固定して動かさないことが、真っすぐに刺すコツ。ワームが小さく細い場合、強く握って本体をつぶすのはよくない

 

02で確認した位置まできたらハリを抜く

03.02で確認した位置まできたらハリを抜く

 

05.最後に微調整し、真っすぐにセットできていればOK

05.最後に微調整し、真っすぐにセットできていればOK

 

 

リグを組む際の注意点

必ずワームがジグヘッドに対して真っすぐになるようにセットすること。ワームが曲がった状態で装着するとアクションが不安定になり、魚に違和感を与えかねない。なお、すべてのリグにいえることだが、セッティングはなるべく一発で決めたい。何度も抜き刺しするとワームがボロボロになり耐久性が低くなる

 

 

ワームフックのバランス

フックが出る位置は、ワームの中心から少し頭寄りが基本。フックの軸が長すぎるとワームのアクションが悪くなりがち。逆に短いとフッキングが悪くなることがあるが、アクションの自由度は大きくなる。魚の活性が高くワームの食い込みがよいときや、ソイなど吸い込み系の捕食をする魚には短めがおすすめ

 

 

ヘッドの形状

ラウンドヘッド

ヘッドが球状のラウンドタイプが最もオーソドックス。セットするワームの種類は問わないが、ボトムに着くと立ち姿勢になりやすい

ラウンドヘッド

 

スイミングヘッド

水を切る形状からスイミング姿勢が安定し、一定層をキープしやすく、主にシャッド系ワームと愛称がよい。魚の頭部をイメージしたものはフィッシュヘッドとも呼ばれる。バレット形状に近いタイプの中には、リアクションバイトを誘発しやすいダートアクションを引き出せるものが多い

スイミングヘッド

 

 

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※このページは『North Angler’s 2024年6月号』を再編集したものです

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【ロックフィッシュ】ワームカラー使い分けガイド

編集部 2024年5月29日

ひとつのワームに対して10色ほどのカラーチャートは珍しくない。ビギナーは目移りしてしまうだろうが、ロックフィッシュで実績の高いカラーを紹介。まずはこれを参考にして色選びの引き出しを増やしていこう

ひとつのワームに対して10色ほどのカラーチャートは珍しくない。ビギナーは目移りしてしまうだろうが、ロックフィッシュで実績の高いカラーを紹介。まずはこれを参考にして色選びの引き出しを増やしていこう

ウオーターメロン

ウオーターメロン

スイカ色のことでパンプキンと並ぶナチュラル系の人気カラー。光を通す透過系パターンは冬のアブラコねらいで実績が高い

 

 

パンプキン

パンプキン

その名のとおりカボチャ。日中の代表色のひとつ。シードやペッパーと呼ばれる黒い粒が散りばめられているパターンが多い

 

 

パールホワイト

パールホワイト

ナイトゲームでソイやメバルなど、夜行性のロックフィッシュをねらうときの定番色。視認性が高いので見やすいのもよい

 

 

レッド

レッド

これまで数々の大ものが出ている実績カラー。ロックフィッシュだけでなくヒラメなど、フィッシュイーター全般に効果的

 

 

グリッター

グリッター

ラメが混入されたカラーパターンのこと。ウロコのように見えることから、小魚が捕食されている場面で効くと考えられる

 

 

ブラック

ブラック

一見地味に感じるかもしれないが、水中でシルエットがはっきりとするカラー。濁りが強い状況などで威力を発揮してくれる

 

 

グロウ

グロウ

グロウ、夜光

畜光して自ら光るカラー。夜間における視覚的アピールの強さは、ほかのカラーと比べて郡を抜く。ナイトゲームの必携色(写真下はライトで畜光して光らせた状態)

 

 

チャートリュース

チャートリュース

黄色やライムグリーン系で視覚的アピールが強い。潮が濁っているシチュエーションでは、昔も今も押しも押されぬ人気色

 

 

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ロックフィッシュの釣果を上げる!ワーム形状使い分けガイド

編集部 2024年5月28日

なんとなくで根魚をねらっていませんか?ワーム形状は仕掛け選択のなかでも重要な項目です。その日に最強なものを見つけるための手がかりになるはず。このページでは北海道の釣り雑誌に掲載された情報を公開します。

なんとなくで根魚をねらっていませんか?ワーム形状は仕掛け選択のなかでも重要な項目です。その日に最強なものを見つけるための手がかりになるはず。このページでは北海道の釣り雑誌に掲載された情報を公開します。

シャッド

シャッド

小魚のイミテーションで、尾ビレのようなテールを持つものをシャッド系と呼ぶ。アクションはウオブリングが強いタイプ、ローリングが強いタイプなどさまざま。実釣ではスイミングでねらうのが基本

 

 

甲殻類

甲殻類

シャコやエビ、カニなど、あらゆるタイプの甲殻類をイミテートしたタイプ。形状によりクロー系、ホグ系などともいう。ロックフィッシュの主食ともいえる甲殻類は底に潜んでいる。実釣では確実に底をとれる重さのシンカーでボトムを探りたい

 

 

カーリーテール

カーリーテール

スイミングさせると小魚、底をねらうと甲殻類もイメージできるオールラウンダー。写真のように、ボディーにリブが刻まれているタイプは振動を発し、魚の側線を刺激して強くアピールすると考えられる

 

 

ピンテール

ピンテール

テールがストレートで細いワームはピンテール系に属する。シャッド系よりも発生する波動は基本的に小さく、タフコンディション時に威力を発揮。食いが渋い真冬や真夏に欠かせないタイプのひとつだ

 

 

ストレート

ストレート

釣りのエサとしてなじみ深いイソメやミミズをイミテートしたタイプ。シルエットが細く、スレた魚に効果が見込めるといわれている。ロックフィッシングでは、ワッキーリグなどの軽量リグで使われることが多い

 

 

 

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※このページは『North Angler’s 2024年6月号』を再編集したものです

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