この年第10回を数えたBasserオールスタークラシック。流入河川のカバー撃ちをメインに組み立てた故・林圭一選手が優勝を収めました。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。
10年目のオールスターを制したのはクオリティーフィッシュのみにねらいを定めた林圭一選手
Basser編集部=写真と文
第10回大会・霞ヶ浦(出場19名)
※表中ならびに文中、敬称略にて失礼します Place | Name | Total weight(g) |
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1 | 林 圭一 | 7040 |
2 | 駒井 寛 | 6520 |
3 | 反町裕之 | 6480 |
4 | 沢村幸弘 | 6460 |
5 | 本山博之 | 6160 |
オールスタークラシック10年目の秋、頂点に立ったのはこのトーナメントの提唱者のひとり、故・林圭一だった。
この年ケイテックを立ち上げた林は、さっそく自身の代名詞であるフリップ&ピッチ用にラバージグ(モデルⅠ)とカスタムトレーラーをデザイン。それら信頼を寄せるルアーで流入河川のカバーを撃つパターンをメインに1kgアップを積み重ね、7尾・7040gをマーク。「まずはリミットを揃え、それから入れ替えでスコアアップしていく」のではなく、最初からクオリティーフィッシュのみにねらいを定めた攻撃的戦略が見事にハマった結果だった。またこの試合では、林が霞ヶ浦ロコの細田健二からこの湖について学び、そこに自身の理論をミックスしてパターンを構築したことも注目を集めた。ゼネラリストとスペシャリスト、グローバリズムとローカリズムの融合は、20年後の現在においてもバスフィッシングに進化をもたらすキーワードになっている。
掲載は1997年1号
2016/9/26