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編集部2016年10月28日

THE HISTORY OF ALLSTAR CLASSIC :第26回

Basser バス釣り

2011年、利根川で開催された第25回大会。初日と最終日でがらりと変わった天候によってタフ化した状況のなか、2日間にわたってリミットメイクを達成した吉田秀雄選手が10年ぶり2度目の優勝に輝きました。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。

利根川で開催された第25回大会を制したのは吉田秀雄選手

Basser編集部=写真と文


第25回大会・利根川(出場26名)                        
Place Name Total weight(g)
1 吉田秀雄   7560
2 小森嗣彦   7430
3 成田紀明   5350
4 山本 寧   5150
5 大塚 茂   4790
※表中敬称略にて失礼します

DAY1

2011年11月19日(土)、千葉県利根川水系。
『Basser Allstar Classic 2011』の第1日目が始まった。
 
 
午前5時、選手ミーティング。まずは東日本大震災でなくなった方々への黙祷から。
スタート順を決めるくじ引きで1番手を引き当てたのは小野俊郎選手。
次いで吉田幸二選手、河辺裕和選手が続き、26名の選手たちのスタート順が次々に決まっていく。
DSC_0164
午前5時30分過ぎ、ランチング開始。この時からポツポツと雨が降りだし始める。
午前6時30分過ぎから始まったスタート時には、空はすっかり雨雲に覆われ、しとしとと雨が降り続くコンディションに。雨の中、大勢のファンに見送られながら26名の選手全員が利根川に散っていったのは午前7時ちょうどだった。
 
 
午前8時過ぎから本日第1回目の途中経過が、プレスアングラーへの電話連絡により集計された。
 
 
現在すでに2尾を釣り、スタートダッシュに成功しているのは青木選手、小森選手、並木選手の3名。
なかでも並木選手は2尾で2000g という報告を受けている。
この推定ウエイトは、1kg以上の魚はすべて1000gとして計算しているため、2000g以上ある可能性も充分にある。この後 の並木選手の経過に注目したい。
 
 
午前10時時点の途中経過。
スタートから3時間ほどですでに5尾のリミットメイクしたのが、小森選手と青木選手の2名。推定ウエイトながら、それぞれ3,600gと3,500gとすでにどちらも3kgオーバーをメイク。
 
 
これに続いているのが、3尾ながらも3,000gを叩き出している並木選手。
コンディションのよい魚を揃えていると思われ、これからますます目が離せない。
 
 
大会本部が置かれている「水の郷さわら」周辺では、少し弱まっていた雨脚が再び強くなってきている。
気温は15度とそれほど寒くはない。この天候がこれからの釣りにどう影響するだろうか。
 
 
3回目の途中経過集計は、午後12時過ぎに行なわれた。
午前10時の段階でリミットを達成していた青木選手は入れ替えに成功。
現在の推定ウエイトを4,000g まで伸ばしている。
もうひとりのリミット達成者である小森選手は移動中のためか連絡が取れなかった。
 
 
その他の選手も昼近くになって数を伸ばし始めている。
山本選手と吉田秀雄選手は4尾で2,900g、大塚選手は3尾で2,800g、田辺選手は3尾で2,500gとウエイトを伸ばしてきた。
前回3尾3,000gという好ウエイトを叩き出している並木選手は午後12時時点で追加の釣果は確認できていない。
 
 
大会本部が置かれている佐原エリアは先ほどまで少し止んでいた雨がまた強く降り始めた。
帰着まで残り1時間ほど。
 
 
午後2時15分、DAY1のウエイインが始まった。
DSC_0399
初日トップに踊りでたのは4,690g/5尾の吉田秀雄選手。
これに山本選手、青木選手が660g以内の差で続いている。
 
 
 
リミットメイクをしたのは吉田秀雄選手、青木大介選手、小森嗣彦選手、沖田護選手の5名。
上位3名が4kgオーバー、3kgオーバーは5名と、近年稀にみる接戦が展開されている。
 
 
なお、暫定BIG FISH賞は山本選手の1,700g。
ウエイインの途中から雨脚はさらに強くなり、そのうえ南西の強風が吹きつけて会場はイベントテントが飛ばされそうになるほど大荒れに荒れたが、明日は日中は晴れ間が出る予報となっている。
 
 
記念すべき利根川初大会の優勝トロフィーを手中に収めるのは誰か?
明日、最終日のウエイインは午後1時からの予定。午後3時過ぎには勝者が決まっているはずだ。

DAY2

2011年11月20日(日)、千葉県利根川水系。
『Basser Allstar Classic 2011』の最終日が始まった。
 
午前5時45分、ランチング開始。
暫定2位の好位置につけている山本選手をはじめ26名の選手全員がインタビューを受けてから、ボートをランチングに向かう。
 
 
昨日は前線の通過に伴う強い雨と風に襲われた佐原エリアも、今日は夕方まで曇〜晴れが続くとの予報。
ランチング時には小雨がぱらついたものの、昨日とは 打って変わった天候にDAY1のパターンを捨ててゼロから釣りを組み立てていくと話す選手も多い。
 
 
東の空が明るくなってまもなくの午前6時40分には全員のスタートが完了。
 
 
午前8時現在の途中経過が集計された。
大きく変わった天候のためか、昨日と比べるとスタートダッシュに成功している選手は少ない。
 
スタートから2時間で魚をキャッチできているのはわずか7名のみ。
中でも大塚選手と江口選手は2尾をキャッチしていて、一歩リードしている状況といえるかもしれない。
各選手が今日のコンディションにうまくアジャストしてくるこれからの釣果に期待したい。
 
 
本日最後となる途中経過が午前10時過ぎに集計された。
タフコンディションに変わりはなく、多くの選手が釣果ゼロのまま。
大会本部がある佐原では、時折、雲の切れ間から日差しが注ぎ上着を脱いでいる観戦者の姿も見られるほどだが、利根川の状況は相当厳しいようだ。
 
 
そんな中、ひとり気炎を上げているのは小森選手。
午前8時の段階で1尾1,000gだったのが、それから2時間の間にさらに3尾を追加し、現在4尾3,200gという推定ウエイト。
これでDAY1との合計を7kg近くにまで伸ばしてきている。
 
 
暫定トップの吉田秀雄選手、同3位の青木選手は残念ながら未だノーフィッシュ。
暫定2位の山本選手は2尾900gを追加しているという状況。
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午後1時から始まった注目のウエイインは、なんと前日3尾で3,490gを出していた並木選手や利根川をホームグラウンドとしている沖田選手をはじめ12 名がノーフィッシュ。
前日の夕方から夜にかけての強い雨がかなりの増水と濁りをもたらし、前日とは打って変わって水温、水位、透明度、あらゆる要素がめまぐるしく変化したことがタフコンディションをもたらした。
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そんなタフコンディションを制したのは2日間を通じてリミットメイクした吉田秀雄選手。
今日も5尾で2,870gを持ち込み、トータル7,560gで10年ぶり2度目の優勝に輝いた。
 
 
2位に入ったのは両日とも安定した釣りを見せた小森選手。
吉田秀雄選手とはわずか160gという僅差に泣いた。
ビッグフィッシュ賞は山本選手の1,700gに輝いた。

Basserオールスタークラシック2011
FINAL Result
優 勝 吉田秀雄  7560g 10尾
2位 小森嗣彦  7430g 9尾
3位 成田紀明  5350g 6尾
4位 山本 寧  5150g 6尾
5位 大塚 茂  4790g 5尾
6位 沢村幸弘  4580g 5尾
7位 江口俊介  4390g 8尾
8位 青木大介  4030g 5尾
9位 田辺哲男  4020g 5尾
10位 川口直人  3870g 5尾
11位 沖田 護  3590g 5尾
12位 山木一人  3560g 5尾
13位 並木敏成  3490g 3尾
14位 河辺裕和  2980g 4尾
15位 橋本卓哉  2910g 4尾
16位 小野俊郎  2890g 3尾
17位 菊元俊文  2640g 3尾
18位 関和 学  2370g 4尾
19位 深江真一  2300g 3尾
20位 赤羽修弥  1740g 2尾
21位 庄司 潤  1600g 2尾
22位 桐山孝太郎 1560g 2尾
23位 清水盛三  1430g 2尾
24位 鈴木美津男  900g 1尾
25位 加藤誠司   490g 1尾
26位 吉田幸二     0g 0尾



掲載は2012年2月号
201101

2016/10/28

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