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つり人編集部2025年8月27日

超メジャー河川「相模川」密着店の店長に訊く!アユルアーの釣果を左右する、カラー選択とローテーション術

釣具店が信頼できるのは多くの情報が寄せられるから。超人気の相模川に精通する大型店・相模屋の平賀店長は自らの経験とお客さんの口コミをショップオリジナルカラーとしてフィードバック。たどり着いたカラー論を教えてもらった。

釣具店が信頼できるのは多くの情報が寄せられるから。超人気の相模川に精通する大型店・相模屋の平賀店長は自らの経験とお客さんの口コミをショップオリジナルカラーとしてフィードバック。たどり着いたカラー論を教えてもらった。

解説◎平賀精一

店長から見たアユルアーの魅力

私自身、相模川をホームにアユの友釣りをずっとやってきて、ここ4年ほどアユルアーにもハマっています。友釣りはオトリを準備する手間などが必要なこともあって、1日休みが取れる日しかなかなか釣行できませんでした。アユルアーは朝や夕方など空いた時間にも釣行できるのが魅力のひとつで、川に出られる頻度がすごく増えました。

ルアーをやることで友釣りの理解が深まることも多いです。例えば、オトリを戻そうとしたり、別のポイントに入れたりした瞬間に掛かることがあるのですが、ルアーでも同じような掛かり方をすることがかなりありました。その他にもルアーでは簡単にできて掛かるアクションがあることがわかり、友釣りで再現してみると今まで取れていなかった1尾を引き出せるようになりました。

相模屋
フィッシング相模屋(TEL 042-778-4991)
・住所:神奈川県相模原市中央区上溝407-1
・営業時間:10:00-20:45(定休日なし)
相模川の情報が集まる地域密着かつ売り場面積約300坪を誇る大型店。アユ用品のほか、ワカサギ、エリアトラウト、船、ヘラ、バスも充実

アユルアーのカラーは黄色味の濃さがキモ

アユルアーの強みは、ナワバリをもった追い気の強いアユやリアクションでアタックするアユを効率よく拾っていける釣りだと思います。それをもとにルアーやカラーへの理解が深まってきました。

そのフィードバックから当店のオリジナルカラーとして発売したのが、ダイワのアユイングミノー94SFの「やる気満々」と「からまれ鮎」です。

94SFはロールしながらゆったりと泳ぎ、ときおりバランスを崩してイレギュラーなアクションが入るのが相模川に強いと思っているルアーです。ここからは相模川での私の経験とお客様からの聞き取りで分かってきたことをベースにお話します。ほかの川でも応用できると思いますが、その前提で聞いてくださいね。

94SFの「縄張りアユ」というカラーの反応がいいことに気づきました。でも、日ごろから相模川に立ち込んでアカを食んでいるアユを見ていると、水中でフラッシングしたときの色味がわずかに違っているような気がしたんです。本物はほんの少し黄色味が強い鈍い金色の印象でした。そこで、自分でイエローのスプレー塗料を軽く吹いて使ったらさらによく掛かるようになりました。ただ、イエローを吹きすぎても逆効果になることも分かりました。黄色味の中にもアユが反応しやすい領域があるということです。これは水の色によっても変わってくるはずなので、他の河川では違う色味がよい場面もあるかもしれませんが、ともかく相模川での反応を追求して作ってもらったのが「やる気満々」です。

一方「からまれ鮎」はマット系のカラーです。これは強い流れの中でも破綻せずに安定して泳いでくれて、アユイングミノーでは探りにくい状況やポイントを釣るのに愛用しているアイマの誉シリーズの「サガミマスター」カラーをリスペクトさせてもらいました。誉のなかでも明確に反応がいいと実感しているカラーです。

実は相模川にはほかにも効果的なカラーがあります。私のなかでは現在発売されているカラーには全く効かない色1:釣れる色7:めちゃくちゃ効く色2といった割合に体感しています。めちゃくちゃ効く色を見つけ出し、状況に合った釣れる色を探すのが釣果に繋がると考えています。もちろんこの2色はめちゃくちゃ効く色と実感しています。

アユイングミノー94SFの相模屋オリジナルカラー
アユイングミノー94SF(ダイワ)。ロールがメインのアクションで、止めているだけでイレギュラーな動きが入って誘う。川幅が広くて流れのメリハリが少ない相模川にマッチ。上は「メッキ縄張りアユ」、中央がオリジナルカラー「やる気満々」。「縄張りアユ」に平賀さんがイエローを吹いたものがベース。下はオリジナルカラー「からまれ鮎」。アイマの誉シリーズの「サガミマスター」をリスペクトしたカラー

状況にあったルアーの見極め方

アユルアーが簡単であり、難しくもあり、面白いのは、どのルアーもそれなりに釣れることです。アユの状態に一番マッチしているのは何か?を判断するのにしても、釣れているからルアーを代え難いという事がおきます。私は基本的にロールがメインの大人しめのアクションが好きで、アユの動きに近く警戒心を抱かせにくいと感じています。

ウォブリングが悪いわけではないのですが、動きが強すぎると明らかに警戒されていることがあります。よく観察すると逃げるわけでもなく、少し距離をおいてようすを伺っているのが分かります。散って逃げて行かないので警戒されていると気づきにくいのです。散ってくれれば誰でもルアーが合っていない、嫌がられていると分かるのですが、ルアーが移動してもその分距離を保って側にいるので、いつか掛かるだろうと思ってしまうんですね。

逆に状況に合っているルアーは試してから反応が返ってくる時間が明らかに早いです。それを意識してルアーやカラーをローテーションしてもらうと釣果も上向くと思いますよ。

鮎ルアーAMSフロロ
平賀さんの愛用ラインは鮎ルアーAMSフロロ4Lb(サンライン)。PEよりクッション性のあるフロロを通しで使うことでバラシを防ぎ、ハリ掛かりがよくなる。5LBより太いとアユイングミノーのアクションが悪くなってしまうという
アユルアーのハリ
ビギナーにおすすめのハリはスティングフロロ3本錨、忍フロロ3本錨の7号(オーナーばり)。まずはスティングを、よく掛かるがバラシが多い状況には忍の出番

※このページは『つり人 2025年9月号』を再編集したものです。

アユ 魚種別釣りガイド 淡水の釣り アユルアー・アユイング

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