ブームの訪れから時を経るごとに難しさを増す近年のアジング。それでもまだまだアジを釣る方法はある!アジング攻略ベーシックを渡邉長士さんにうかがいました!
磯、サーフ、河川まで、アジはどこでも釣れる!
写真と文◎西村十吾
ブームの訪れから時を経るごとに難しさを増す近年のアジング。それでもまだまだアジを釣る方法はある!アジング攻略ベーシックを渡邉長士さんにうかがいました!
この記事は2021年秋に出版された「アジングAnglers!」に掲載したものを再編集しています。
渡邉長士(わたなべ・たけし)
1981年生まれ。千葉県在住。幼少の頃より釣りに親しむ房総半島の申し子。四季折々のターゲットをねらい、なかでもライトゲームには絶対の自信を持つ。誰にでも好かれるキャラクターで各メディアで活躍中
こちらの記事は 2021年秋発行のムック本「アジングAnglers!」に掲載されています。ビギナーからベテランまで誰もが楽しめるアジング専門誌。この1冊を読めば最新アジングシーンがまるわかり!コチラからチェック↓↓↓
目次
- 漁港で!サーフで!河口部で!手軽にアジング攻略入門~ルアー選び編~
・漁港でもサーフでも河口でも・・・投げるルアーは共通
・ジグ単(ジグヘッド+ワーム)~基本の釣り~
・フロートリグ~遠投した先の浅いレンジを探りたい~
・キャロ~ジグ単をより遠くに飛ばしたい~
・使用タックル - ポイント別攻略・前編~
・自分だけのサオ抜けスポットを探すのも楽しい
・漁港~マヅメに突堤の先端に入れればベスト~
・磯場~漁港横の小磯を探すとパラダイスが見つかるかも~ - ポイント別攻略・後編~
・サーフ・ゴロタ~冬のゴロタは流れ込みをねらうべし~
・河口部~海っぽい条件の橋明暗部にアジは溜まる!~
・海釣り公園~足下を中心にコマセ付きアジを丁寧に誘う~
サーフ・ゴロタ~冬のゴロタは流れ込みをねらうべし~
えんえんと続く荒れた砂浜はNG、釣れるのは小規模で静かな砂浜
サーフやゴロタもベイトの回遊に応じてシーズンを問わずアジがいる。
「ニアディープに位置し、ワンド部の奥がサーフやゴロタになっているような場所がよいですね。そこに常夜灯など、明かりが差す場所があれば理想的。
アジがよくいるサーフは入江の奥の静かな場所。ここに常夜灯の明かりが差し込んでいればベスト。小さなベイトが溜まりやすく、アジもそれを追って入ってくる。当然反応はフレッシュで、いれば簡単に口を使う。
サーフは小規模でOKです。漁港のアジと違って、こんな場所のアジはフレッシュで反応がよい。魚さえいえばルアーに即反応してくれます。アジがいなければ深追いせず、次に移動しましょう。 一方、大規模なサーフはアジがいても非常に釣りにくい。アジもどんどん移動し、その動きをキャッチできないんですよ」
また、流れ込み周辺は特に冬にねらいたい場所になる。
「冬場の流れ込みにはハクやシラウオ、シラス、稚アユなどが溜まり、それをアジが捕食します。尺クラスや40㎝オーバーも期待できるので、夢があるスポットですね」
サーフ同様、ゴロタ場でもアジが好むベイトが多く溜まる場所を探そう。大荒れするような場所は釣りにならないのでパス
アジにとって回遊しやすい深場に隣接するサーフやゴロタ、そこにベイトが絡めば期待大。こんな場所はサイズがよい。渡邉さんのショアからの自己記録はゴロタでキャッチした左写真の48㎝だ
サーフ・ゴロタはベイト食いの良型が揃う
河口部~海っぽい条件の橋明暗部にアジは溜まる!~
これぞ最大のサオ抜けスポット!ハマればスゴイ橋明暗部の河川アジング
アジが釣れる河川は、ある程度の水深と川幅があることが重要。
「川に海水が入り込めばアジが入ってくる可能性はあります。あとは海抜。高低差が少なくて、海水が上げ潮で入り込むことが必須条件です。河川内でも海っぽい要素が重なれば、どんどんアジは入ってきますよ。そしてエサ。河川でアジのエサになるのがアミやバチですね」
ポイントは橋の明暗部だ。
「アジは明暗部の明るい部分で捕食することが多いですね。表層でライズしていれば、そこにルアーを流し込んでみる。漁港の常夜灯にいるようなイメージですね。ルアーを漂わせる系の釣りがおすすめ。届けばジグ単で、ワームもリブ付きで表面積の大きなものをドリフトさせるとよいと思います」
シーバスを釣るような明暗部もアジが群れで差せばチャンス大
これは水深があってしっかり潮流が発生する河口の橋の明暗部。まるでシーバスを釣るようなポイントだが、アジが群れで占拠することも。どんな河口部にも当てはまる釣りではないが、見つければ自分だけのマル秘スポットになるはず。
これが河川の明暗部でキャッチした“河アジ”。条件さえ整えばアジはどこにでも入る。それを証明してみせた価値ある1尾
海釣り公園~足下を中心にコマセ付きアジを丁寧に誘う~
ビギナーでも安全・安心。釣果情報があればアジは釣れたも同然!?
沖桟橋や手すり付きの公共釣り場は、安全かつ安心。首都圏からアクセスもよく、駐車場やトイレなど各施設が整っていることも大きなメリットだ。有料の釣り桟橋などは釣果情報もアップしているので、アジがいるかいないか、どれだけ釣れているか事前に把握できる。
釣り桟橋では寄ったアジをどう釣るかがカギになる
釣果情報をチェックして、アジがたくさん釣れていれば期待値マックス。沖に突き出た釣り桟橋はサビキ釣りなどのお客さんも多い。つまり他人がアジを寄せてくれる状況だ。あとは、それをどう釣るかという部分で腕前が問われる。
また、エサ釣りの人が多いので、常時アジを寄せてくれる点も見逃せない。エサには負けるかもしれないが、ハマればまとまった釣果が期待できる。まさにビギナーにもぴったりの場所といえる。
「ポイントの特徴は足下からしっかり水深があること。なので、桟橋の場合ねらうのはまず足下。バチコンなどバーチカルな仕掛けを用意しておきましょう。バチコンの動かし方も、ジグ単をどうやって動かしたいかイメージしながら誘えばOKです。もちろん、そのままチョイ投げで沖を探るのもいいですよ」
なお、ルアーの場合やはりデイの釣りは分が悪いので、ナイト、もしくはマヅメに勝負をかけたい。
ねらうべきは足下!釣り桟橋そのものが大きな漁礁
バチコン仕掛け
釣り桟橋はそれ自体が大きな漁礁の役割を果たす。ジグ単をそのまま落とし込んでもよいし、船で使うようなバチコン仕掛けもとても使いやすい。深場を手返しよく攻められるので素早くポイントチェック可能
岸からバチコンでキャッチ。バチコン仕掛けは桟橋以外にも足場の高い堤防でも活躍するので覚えておいて損はない
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