2023年11月25日(土)、茨城県・三和新池にて第28回ダイワへらマスターズ2023全国決勝大会の準決勝&決勝戦が開催された。時田光章選手が5度目の優勝を果たす! 浅ダナ・セットの釣りで準決勝&決勝を制す!
まとめ◎つり人オンライン
準決勝と決勝の模様はYouTube「釣り人チャンネル」で見られます!
\視聴はこちら/
2023年11月25日(土)、茨城県・三和新池にて第28回ダイワへらマスターズ2023全国決勝大会の準決勝&決勝戦が開催された。
前日の予選リーグを勝ち抜いたのは、2022年大会3位の上杉拓選手、メジャーな全国大会で優勝2回の山村慎一選手、2014・2018・2019・2021年大会で優勝の時田光章選手、決勝大会に5回の進出経験を持つ鈴木則之選手。準決勝ではAグループ上杉選手対山村選手、Bグループ時田選手対鈴木選手の対戦となった。
Aグループは両選手ともチョウチン・セットの釣りを選択。上杉選手の6.95kgに対し、山村選手は5.85kgと一歩及ばず。
打って変わって浅ダナ・セット対決となったBグループはかなりの接戦に。終了間際に連発をかけた鈴木選手は7.50kgを計上したが、時田選手もラストにダメ押しの1尾をタモに収め、8.05kgとし、決勝にコマを進めた。
上杉選手と時田選手が激突した決勝戦は10:30スタート。この時刻から朝にはなかった風が吹き始め、波立つ水面への対応力が問われる一戦になった。
上杉選手は風上側でチョウチン・セット釣りを行ない、風下の時田選手は浅ダナ・セットの釣りでねらう。
スタートダッシュを決めたのは時田選手。30分が経過した時点で5尾を取り込んでいた時田選手に対し、上杉選手はこの時点でまだ1尾。ここで上杉選手が動く。横風に対応するためウキのサイズを上げるとペースアップ。チョウチン釣りならではの後半の追い上げに期待がかかった。
スタジオ解説の浜田優さん&前山晶さんも上杉選手が次にどんな手を打つのかと興味津々だ。2時間の競技時間の折り返しとなる11:30、上杉選手は後半にスパートをかけるため新たにエサを練りなおした。
しかし時田選手はそれを上回るペースで浅ダナのアタリを掛けていく。上杉選手が1尾を掛けると時田選手も尾数を重ね、尾数差はまったく縮まらない。1時間半が経過したときには30尾対16尾の差がついていた。
リードを確実なものにするため、手返しの良い釣りを得意とする時田選手だが、じっと待っている釣りで着実に数を伸ばした。
終わってみれば時田選手は38尾11.45kg、上杉選手は粒ぞろいの23尾で9.80kgを手中にしたものの、15尾の差を埋めることはかなわなかった。
目を見張るハイペースでアタリを取っていった時田選手が自身5度目のダイワへらマスターズ頂点に輝いたのだった。