岐阜県の宮川や高原川などに詳しく、ガイドとしても活躍する本流フライフィッシングのエキスパート、杉浦雄三さん。毎年解禁直後の3月からこのエリアに通い始め、「出ればデカイ」と話す60cm級のイワナやニジマスを追いかけます。雪代を読む初期の釣りから、魚が瀬に入り始める初夏まで、どのような釣りを組み立てるのか、杉浦さんの本流釣行に密着しました。
岐阜県の宮川や高原川などに詳しく、ガイドとしても活躍する本流フライフィッシングのエキスパート、杉浦雄三さん。毎年解禁直後の3月からこのエリアに通い始め、「出ればデカイ」と話す60cm級のイワナやニジマスを追いかけます。雪代を読む初期の釣りから、魚が瀬に入り始める初夏まで、どのような釣りを組み立てるのか、杉浦さんの本流釣行に密着しました。
写真と文◎編集部
北海道だけじゃない、本流ビッグトラウトの夢
中部地方に散らばる犀川、高原川、宮川、天竜川などのフィールドは、60cmを超えるイワナやニジマスなどの大型トラウトが狙える本流として知られています。
それらの釣り場に足しげく通い、ガイドも行なっているフライフィッシャーが杉浦雄三さん。毎年このエリアに足を運び始めるのは3月の解禁当初から。犀川や神通川水系のフィールドは北アルプスを水源とし、多雪地帯らしく大量の雪代も特徴です。解禁間もない頃はまだ河原も雪原状態で、雪解け水の流入によりササニゴリが当たり前。しかし、そんな時期だからこそ釣れる魚がいると、杉浦さんは話します。
「正直に言って解禁当初は0か100かの釣りといえます。アタリがないのは当たり前ですが、例えば宮川などでは下流のダムで育ったビッグトラウトが動き出す時期でもあります。“来ればデカイ”。そんな釣りができるのがシーズン初期の魅力です」
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そんな時期に使う毛バリが、まず小魚を模したストリーマー。水生昆虫の流下がほとんどないこの時期では、大もの相手にリアクションを誘発させる釣りがメインになるといいます。そしてもう一つ主力のパターンがヒゲナガカワトビケラのラーバ。この2つをドロッパーシステムで結び、比較的緩い流れに潜むトラウトを狙います。
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ヒゲナガカワトビケラが出始めると、いよいよ盛期突入!
その後季節が進み、4月半ばになると雪代も収まり、瀬に魚たちが入り始めます。この時期は水生昆虫のハッチも本格化し、メイフライやカディスがパターンの中心になってきます。5~6月にかけては本流域のイベントの一つともいえるヒゲナガカワトビケラのハッチも始まり、フライを深く沈めずとも表層での反応が増えてくるのも特徴。そうなると、規模の小さい流れでは6番のシングルハンド・ロッドにフローティングラインでも攻略可能です。
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盛期になれば魚たちは積極的に水中を動き回るようになり、タイミングが合えば数釣りを楽しめることも。ちなみに、この季節でもイワナは流心脇や大岩が入ったヨレなど比較的緩い流れにいることが多く、ニジマスは瀬の白泡の切れ目など比較的速い流れで出ることが多いと杉浦さんは話します。
実釣でビッグトラウト出現なるか!?
今回初夏に訪れたのは岐阜県の宮川。1日の最後、左岸から支流の入るエリアに立ち込んでフライを流すと、そこには……。
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フライを流すコースや結ぶパターンなど、杉浦さんのスタイルを解説しながら、本流フライフィッシングの魅力をご紹介しています。ぜひ動画をご覧ください!