中小型青物からフラットフィッシュ、根魚まで「何でも釣れる」サーフのライトショアジギング。本記事では、手軽な20〜40gのジグを用いた基本タックルから解説。ねらいたいタイミングやポイント、シチュエーション・魚種ごとのアクションなど攻略法に迫る。

写真と文◎伊藤巧
編集◎月刊つり人編集部
1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を始め、数々の釣りに関するコンテンツを作成してきたつり人社の編集部。
軽めのジグで多彩な魚を!「ライトショアジギング(LSJ)」入門
ブリやシイラといった大型回遊魚をねらうショアジギング。10kgクラスとの豪快なファイトを求めてサーフに通うマニアは多い。ただし、ストロングな釣りゆえにタックルは高価で、入門するには少々敷居が高い。
そんなショアジギングを手軽に楽しめるようアレンジしたのがライトショアジギング(LSJ)。20〜40gの比較的軽いメタルジグを使ってイナダやソウダガツオといった中小型の青ものをねらう。青もののほかにもマダイやヒラメ、マゴチ、タチウオ、スズキ、ハタ類といったぐあいに多彩な魚がねらえ、ワラサやサワラもヒットすることは多い。
さらに近年注目を浴びているのが5〜20gの軽量ジグを使うスーパーライトショアジギング(SLSJ)で、アジやサバ、ツバスにカマスが主なターゲットである。入門するなら最もポピュラーなライトショアジギングがおすすめだ。
初心者におすすめのタックルセッティング(ロッド・リール・ライン)
ライトショアジギングは40g程度のジグが無理なくキャストできる9〜10フィートのショアジギングロッドが望ましい。また、硬めのシーバスロッドならパワー不足を感じることもなく、サーフェイス系のプラグも快適に操作できる。リールはドラグ性能の優れるハイギヤ仕様の中型スピニングがよい。PEラインは1〜1.5号を軸に、6号前後のフロロカーボンをリーダーに結ぶ。
青ものが回遊する好ポイントの条件と「釣れる」時間帯・天候
釣り座は岬状に出っ張っているような地形が少しでも変化している場所に構えたい。離岸流が生じていれば確率は上がる。ベイトが溜まりやすく、捕食が楽に行なえるとあってフィッシュイーターの寄りもよい。ちなみにベイトとして好ましいのは、あらゆる魚を引き寄せるカタクチイワシだ。
基本的にどの魚も朝マヅメに時合が訪れるが、青もの回遊の情報が広まると朝は混雑するので慣れない人は釣り場が空く午後の釣行がおすすめ。そのまま夕マヅメからタチウオねらいに転進できる。なお、ショアジギングは快晴の日に楽しむイメージが強いが、他の釣りと同様に天候が崩れて気圧が下がってくるタイミングが抜群に釣れる。ただし、雨濁りが回っているような日は期待できない。
ボトム攻略からナブラ撃ちまで!ライトショアジギングの釣り方
釣り方の基本は、ナブラが確認できなければ底から上にチェックしていく。ジグを潮のヨレや潮目に向かってキャストして、潮の流れぐあいとジグがマッチしているか潮乗りを確認しつつボトムまでカウントを数えながらフォールさせてみる。着底したらハーフピッチで軽くフワフワと誘いを入れながら巻き上げる。底近くでは根魚やハタ類がヒットしてくることが多い。次から巻きはじめるカウントを徐々に減らしていき、タナを上に刻んでいく。そしてアタリがあれば、次からそのタナを集中的に探ってみる。
トリヤマ・ナブラは青物ねらいで高速リトリーブ
ナブラが沸いていたら、進行方向を見て先回りするようにキャスト。ジグの着水音に反応して青ものがアタックしてくることが多いので、着水したら素早くイトフケを巻き取って高速リトリーブに移ることでヒット率が上がる。アタリはガツンと明確なので、そのまま腰を入れて合わせてファイトを楽しんで浜にズリ上げる。ナブラが通過するまでの勝負なので、効率よくキャストして数を伸ばす。
夜はフォールアクションでタチウオ
そして太陽が沈んで光量が落ちてきたら大きな誘いからフォールを多用する釣りに切り替える。ターゲットはタチウオ。釣り方を変えることで釣り分けできるのはライトショアジギングならではだ。まずは気軽に始めてみよう。
※この記事は月刊『つり人』2020年6月号に掲載したものを再編集しています。


