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編集部2020年1月6日

千葉県いすみ市・大原のメジナ&クロダイ釣り ほかマダイ、サヨリも期待大

クロダイ-海 メジナ マダイ 全国おすすめ釣り場 千葉

外房エリアの磯釣りでおすすめなのが大原のママ岬。アタリは少ないものの、食ってくればデカイというメジナのほか、クロダイやマダイも期待できる好ポイントです。今回は「コスタフィッシングサービス」を営む井上宗紀さんにこの磯を案内してもらいました。

アタリは少ないものの、食ってくればデカイ

レポート◎上坂哲史


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大型メジナに加えクロダイも

 勝浦市の松部港近くで「コスタフィッシングサービス」を営む井上宗紀さんと今回訪れたのは、外房大原エリアに位置するママ岬。取材直前の試し釣りでは、メジナは49㎝、クロダイも40~45㎝が数釣れたとのこと。先端の本命場所にはルアーマンが入っていたため、そこからさらに奥へ進んだ所に釣り座を構えた。

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当日の釣り座。この日は南西風がやや強かったが、先端から奥へ回り込んだここは楽にサオをだせた

「ここは夏のイシダイ、冬場のサヨリで定評のある釣り場で、メジナはそんなに数が出る場所ではないんです。沖でヒラマサを釣っていると分かるのですが、ちょうど今、水色がよく温かい潮が周辺に入っているんです。こんな時に良型が磯近くへ回遊してくるみたいですね。アタリは少ないものの、食ってくればデカイ。これがママ岬の傾向です。今日はニゴリが入っているのでクロダイも期待できますね」

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足場はよいが磯際が前下がりになっている。荒れ気味の日は波が這い上がってくるので注意が必要

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寄せエサはオキアミ9㎏にメジナの配合サを3袋。フグが多いことを予想して、このほかに生オキアミを6kg用意した



ラインを100m引き出した大ものはマダイ!?

 手早く準備を済ませた井上さんが仕掛けを振り込む。しばらく流して回収した仕掛けを見ると、付けエサが残っている。本来ここはフグが非常に多い場所。根気よく寄せエサを撒き、付けエサが残ってくるとチャンスとのことだが、朝イチから早くもリーチ目が出ているのだろうか。

 そんなことを考えていると、いきな り井上さんのサオが大きく曲がった。磯伝いの疾走を何度か止めて寄せにかかるのだが、そこから反転して再び走り出す。ミチイトを100m近くも引き出されたところで、フワッとサオ先が重量を失った。

「おそらくマダイでしょう。ここはマダイも出るんですよ。こんなこともあるかとハリスは2・5号を張っていたのですが、ちょっと相手が大きすぎましたね(苦笑)」

 その後はフグの大群に包囲されてしまった。やがて付けエサが残り始めると、再度井上さんのサオが曲がった。浮かせたのは41㎝のクロダイであった。その後は昼過ぎに45㎝のクチブトメジナをキャッチ。夕マヅメには 40㎝ジャストのマダイを釣りあげ、上もの釣りの「黒」「赤」「青」の三役が顔を揃えた。

 たしかにアタリは少なかったが、食えばすべて40㎝オーバーである。好条件に恵まれたとはいえ、地磯でこれだけいい思いをできる場所は、さほど多くはないだろう。



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エサ取りの活性が落ちた一瞬に食ってきた41㎝のクロダイ。まずはひと安心だ

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Costa Fishing Serviceのオリジナルウキ。海面でどっしり据わるシェイプ、遊動中のアタリを取れる1.8㎜径のリングど、井上さんのこだわりが詰まっている。浮力をシビアにチェックするため検品でハネるものが多く、常に品薄なのが玉にキズ




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朝一番、いきなりサオ先が引ったくられた。何度か走りを止めようとするも、根の先に回られてしまいゲームオーバー。特大のマダイだろうか……

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昼を回って再びエサ取りが消えた。チャンスタイム到来。井上さんがすかさず食わせた

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海面でたっぷりと空気を吸わせ、おとなしくなったところで玉網へ誘導する。グッドサイズのクチブトだ

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この日釣れた唯一のメジナが45㎝。数は出ないが食えば良型。これがママ岬の魅力だ

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タマヅメには40㎝ジャストのマダイ。少ないアタリにもめげず、根気よく攻め続けたご褒美である

CostaFishingService(コスタフィッシングサービス) tba3_ph_03_kakomi02
住所=千葉県勝浦市松部1226-8 営業時間=4~18時(木曜日定休) 連絡先=℡0470・73・7738


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交通●圏央道・市原鶴舞ICを降りてR297、県道176号でママ岬へ





レポート◎上坂哲史
昭和42年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市在住。好きな釣りは磯の上もの釣りとアユ釣り。興味を持った釣りにはすぐ手を出すが、いずれにおいてもセンスはゼロ。売れないバンドマン、釣り雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中


この記事はつり人2019年3月号でも読むことができます



 



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