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つり人編集部2025年7月25日

関東ハゼ釣りの名所『江戸川放水路』を解説【陸っぱり・桟橋・ボートそれぞれの楽しみ方を紹介】

ハゼの魚影が非常に濃く、関東ハゼ釣りの代表的な釣り場「江戸川放水路」。陸っぱり、桟橋、ボート…多彩なスタイルで楽しめるこの釣り場の魅力を徹底解説する。初心者からベテランまで、自分に合った楽しみ方で、江戸前のハゼ釣りを満喫しよう。

ハゼの魚影が非常に濃く、関東ハゼ釣りの代表的な釣り場「江戸川放水路」。陸っぱり、桟橋、ボート…多彩なスタイルで楽しめるこの釣り場の魅力を徹底解説する。初心者からベテランまで、自分に合った楽しみ方で、江戸前のハゼ釣りを満喫しよう。

まとめ◎編集部

ハゼの魚影が濃い「江戸川放水路」

千葉県市川市にある江戸川放水路は、その名の通り、江戸川の洪水防止を目的として1919年に造られた放水路。平常時は江戸川本流とは水門で仕切られており、広大な人工の干潟として機能している。しかし、増水時には水門が開かれて江戸川の濁流を受け入れる。その際に本流から栄養分を多く含んだ土砂が運び込まれることで、豊かで多様な生態系が育まれているのが特徴だ。

ハゼにとってもいい環境で、魚影も非常に濃い釣り場だ。都心からもほど近く、電車でも妙典駅から徒歩でアクセスできる。

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江戸川放水路マップ

ポイントごとの攻略法

ハゼは放水路の全域で狙うことができるが、各ポイントごとに特徴があるので詳しく解説しよう。

干潟・護岸(陸っぱり)

この釣り場の大きな特徴である広大な干潟は、特に夏場のメインステージとなる。この時期、水温の上がる浅場にハゼが活発に集まるため、ウキ釣りやミャク釣り、ちょい投げ、ルアーで狙うハゼクラまで、実に多彩な釣法でハゼ釣りを楽しむことが可能だ。ただし、遠浅の地形ゆえに干潮時は水際まで干潟を立ち入る必要があり、カキ殻や岩も多いため、足元を保護する長靴やウェーダーは必須の装備といえる。

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夏は浅場でハゼが狙える

こうした立ち込みのリスクや手間を考えると、この釣り場では潮が満ちてくる満潮前後が、最も安全かつ効率的に釣りを楽しめる時間帯となる。ハゼも潮に乗って浅場へ差してくるため、釣果も上がりやすい。

場所によっては満潮前後のタイミングであれば、干潟に立ち込まずとも、整備された護岸から手軽に竿を出すことも可能だ。具体的なポイントとしては、妙典側に位置する東西線の鉄橋の下流エリアなどは満潮時の足場も良く魚影も濃い。行徳橋下の行徳可動堰横にも一部フェンス付きの護岸がある。

また、季節が秋へと移り水温が低下すると、ハゼが越冬のために水深のある場所へ移動するため、のべ竿が届く範囲の釣果は著しく低下する。しかし、この釣り場はそれで終わりではない。陸っぱりからでも、仕掛けを遠投する「ちょい投げ」で沖の深みを狙えば、良型の落ちハゼを釣ることができるポテンシャルを秘めている。

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東西線鉄橋の下流エリア

桟橋

江戸川放水路の岸辺には多くの船宿が軒を連ねており、その桟橋をハゼ釣り専用の釣り場として有料で開放している場所も少なくない。これらの船宿は釣具のレンタルや、アオイソメなどの餌、仕掛け、飲み物などもその場で購入できるため、持ち帰り用のクーラーボックスのみ持参すればハゼ釣りに挑戦できる。

さらに、水深のある沖合を直接狙えるという、釣果に繋がるメリットもある。利用料はかかるものの、その手軽さと釣りのしやすさを考えれば、特に初心者や家族連れにとっては、おすすめの釣り場といえるだろう。

桟橋での釣り方は、足元にいるハゼを直接狙うミャク釣りが基本となる。竿は満潮時には水深が2m程度になることもあるため、2.5m前後の長さののべ竿や、糸を出し入れして深場を探れる2m以下のリール付きの竿(アジングロッドなど繊細なアタリが分かるものがオススメ)、手バネ竿などが扱いやすいだろう。

桟橋でのハゼ釣りのコツとしては、ただ仕掛けを垂らすだけでなく、ボートを係留する杭の根元や、カキ殻が堆積している場所など、ハゼが身を寄せる障害物の際を丁寧に探ることが釣果を伸ばすポイントだ。また、ハゼが集まる水深も時期や潮位によって変わるので、アタリがなければ桟橋内を移動して広く探ろう。

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船宿では桟橋やボートを借りてハゼ釣りが楽しめる。仕掛けやエサも購入が可能

ボート釣り

江戸川放水路の名物ともいえるのが、船宿で手漕ぎボートを借りて楽しむボートハゼ釣りだ。波のない穏やかな水路を自分のペースで気ままに移動しながら竿を出せる魅力に加え、岸からでは届かないポイントを狙えるため、数釣りや大型の落ちハゼが狙いやすいという大きな利点もある。桟橋同様に必要なタックルは船宿でレンタルできるため、手ぶらで気軽に挑戦したい初心者にも最適な選択肢だ。

ボート釣りは初夏から楽しめるが、季節によって狙う水深とタックルが変わる。シーズン初期から夏にかけては、ハゼは水深1〜2mの浅場に多いため、2〜3mのシンプルな「のべ竿」でも十分に対応可能だ。しかし、秋が深まるにつれてハゼが水深のある場所へ移動すると、のべ竿では届かなくなる。その時期は、深場を探れるリール付きの竿や、手バネ竿などが有利となる。

また、釣れるポイントは潮によっても刻々と変化する。まずは船宿に聞いたポイントから始めるのがベストだが、教わったポイントでアタリが遠のいたら移動しながら狙う水深をこまめに変えてみよう。

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ボートハゼ釣りも非常に盛んな江戸川放水路

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