「釣りは楽しいけれど、釣行後の片付けが面倒……」と感じているアングラーは多いのではないでしょうか。特に、魚の生臭さやヌメリが染み付いたクーラーボックスの洗浄は一苦労です。そこで今回ご紹介したいのが、「クーラーボックスに厚めのポリ袋を併用する」という選択肢。本記事では、厚手ポリ袋を活用する具体的なメリットについて解説します。

写真と文◎つり人オンライン編集部・渡辺
1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を筆頭に数々の釣りに関するコンテンツを作成してきた「株式会社つり人社」のWeb編集部。現場を知り尽くした編集部員・プロアングラーのネットワークを活かし、確かな情報をお届けします。
クーラーボックス×厚手ポリ袋のメリット
クーラーボックスの中に厚手のポリ袋を敷き、その中に魚を入れる最大の利点は、クーラーボックス本体への臭い移りや汚れを最小限に抑えられることです。魚の体液などがわずかに漏れることはありますが、軽く水洗いしたり、ウェットティッシュで拭いたりするだけで掃除が済み、面倒な洗浄作業から解放されます。また、釣った魚と人間の飲食物を物理的に分けて保管できるのも、衛生面で嬉しいポイントです。
魚には鋭いエラやヒレのトゲがあるため、一般的な薄いゴミ袋では簡単に破れてしまいます。そのため、厚さ0.08mm以上の厚手ポリ袋を選ぶのがおすすめです。この厚みなら袋の中で「潮氷」を作ることも十分に可能です。
さらに、メダイのようにヌメリの強い魚を、他の釣果と完全に隔離して持ち帰りたい場面でも大いに活躍してくれます。
保冷力を上げる効果も
ポリ袋の中に氷を入れて口を閉じておくことで、フタを開閉しても冷気が逃げにくくなり、氷そのものを長持ちさせる効果が期待できます。また、袋とクーラーの間に空気の層ができることで一定の保冷力アップ効果も見込めます。ただし、口を閉じておくと袋の外のものは冷えにくくなるため、外にも別途保冷剤を置くなどの工夫をするとよいでしょう。
また、ハードタイプに比べて保冷力が弱く、水漏れリスクがあるソフトクーラーとの併用もおすすめです。
導入前に知っておきたいデメリットと対策
便利な厚手のポリ袋ですが、導入するにあたっていくつか知っておくべきデメリットや課題も存在します。
コストの問題
デメリットの一つは、厚手のポリ袋は価格がやや高いということです。一般的なメーカーの厚手ゴミ袋でも、10枚ほどで600~800円前後かかります。大型魚を入れるための0.2mm厚といった釣具メーカーの袋になれば、さらに高価になります。「片付けの手間が省ける」というメリットに対して、1釣行あたり約80円以上のコストを高いと見るか安いと見るかは、アングラー次第と言えるでしょう。
かさばる使用後ポリ袋の処理問題
もう一つの悩ましい点が、使用済みポリ袋の処理です。筆者はクーラーボックスのサイズに分けて20リットルと45リットルサイズを分けて使っていますが、45リットルの厚手袋はかなりかさばります。24時間ゴミ出し可能なマンションや、屋外にゴミ箱を置ける一軒家であれば問題ありませんが、ゴミ出しの日が決まっている集合住宅などでは、回収日までこの魚の臭いを存分に吸った物体を室内で保管しておかなければなりません。
筆者の場合、魚を捌いて出た内臓などの生ゴミをこのポリ袋の中に入れ、空気をしっかり抜いてから力技で大きめのジップロックに詰め込み、ゴミの日まで冷凍庫で保管するという対策を取っています。
一度試せば手放せなくなる便利アイテム
コストやゴミ処理といった課題はあるものの、個人的には今や釣行に欠かせないマストアイテムになりつつあります。興味を持った方は、ぜひ次回の釣行で「厚手ポリ袋」を活用してみてください。



