まだまだ暑い夏は続いているが、秋はすぐそこまでやってきている。春生まれた小ブナもすくすくと育ち、活発にエサを取るようになってくる。数釣りが楽しい秋の小ブナ釣りシーズンの開幕である。
秋の小ブナ釣り前哨戦
案内◎坂本和久
坂本和久
昭和38年生まれ。東京都中野区在住。東京ハゼ釣研究会所属。息子に釣りの楽しさを伝承中のサンデーアングラー。7月現在ヤマベ・ハゼ釣りを満喫中。小もの釣りは癒されるのだ
この記事は『つり人』2016年10月号に掲載したものを再編集しています。
釣り場が豊富な戸崎周辺
まだまだ暑い夏は続いているが、秋はすぐそこまでやってきている。春生まれた小ブナもすくすくと育ち、活発にエサを取るようになってくる。数釣りが楽しい秋の小ブナ釣りシーズンの開幕である。
紹介するのは霞ヶ浦北岸の戸崎のホソ。春の乗っ込みブナの好釣り場であるが、秋の小ブナ釣りも楽しい。川尻川から戸崎水路の間が戸崎のホソだが、お隣はこれまた好釣り場の沖宿のホソに続いているので、釣り場に困ることはない。
戸崎のホソは全体的に水深が浅く、場所によっては底が丸見えのようなところもある。しかしながら、戸崎のホソは水生植物が生えていたり、ヘチにボサが覆いかぶさっていたりするので、水深が浅くてもこのような場所には小ブナが付いている。
もちろん、ハス田からの排水路の下等は、小深くなっている。こうした場所を中心にねらうとよいだろう。
また、ハス田の周りにある排水路も見落としてはもったいない。幅20~30㎝の排水路だが、水深が20㎝もあれば小ブナがいる可能性がある。すべての排水路にいるわけではないので、上手く小ブナがいると宝の山になるかもしれない。戸崎のホソでは足を使った探り釣りスタイルがおすすめ。この時期小ブナは散っている。ポイントを広く探ろう。
手返しよく探る
サオは小もの用の1・8~2・1m。ミチイト0・4号をサオいっぱいに取り、軟質発泡シモリウキ0号を8~10個通した数珠シモリ仕掛けを使用。オモリバランスはガン玉5号で取る。ハリは袖1号、ハリスは5㎝。上バリと下バリの2本バリ仕掛けが有効だ。エサはアカムシのチョン掛け。
この時期、ポイントに仕掛けを投入したらすぐにアタリがあるはず。アタリがない場所では粘らず、前途のとおりアタリがある場所を捜し歩くことが釣果アップにつながる。昨年(2015年)は8月1回、9月2回の計3回釣行。毎回1~1時間半ほど釣り、30尾前後の釣果だった。
ホソがパッとしなくても、ハス田の排水路で入れ掛かりになったこともある。また、今年7月上旬に息子と下見をしてきたところ、2時間ほど釣りをして、4~10㎝の小ブナを30尾釣った。今年の秋も楽しい釣りができること間違いなしだ。天高く小ブナが舞う季節が間もなくやってくる。ぜひ、楽しい釣りをしていただきたい。
ボサが茂っている場所は浅くてもチャンス大。必ず仕掛けを入れてみよう
ハス田周りの排水路も一級ポイント
2017/8/25