多くの釣り人に親しまれてきたフィッシングステージ川越が2023年10月23日にリニューアルオープン。釣り方のコツやポイントのようすを調査した。
多くの釣り人に親しまれてきたフィッシングステージ川越が2023年10月23日にリニューアルオープン。釣り方のコツやポイントのようすを調査した。
写真と文◎編集部
2023年10月23日にリニューアルオープン
埼玉県川越市にあるフィッシングステージ彩の国。2023年にリニューアルオープンしたニジマスの管理釣り場だ。首都圏中央連絡自動車道.川島ICから10分、関越自動車道.東松山ICから20分ほどというアクセスのよさから、埼玉県民を中心に県外からの釣り人も多く訪れる。
「その名のとおり釣り人が立つ舞台を用意するというコンセプトをもとに運営しています。家族や友人、入門者、スキルアップを目指す釣り人など、さまざまな人がのびのびと釣りそのものを楽しめる釣り場を目指しています」
こう語るのはここに常駐しているスタッフのマグナム高田こと高田能史さん。釣りあげたトラウトの数を競うエリアトラウトのトーナメントにも出場しているエキスパートだ。釣り方のアドバイスもしてくれる。
メインステージと呼ばれるルアー専用ポンドがおもな釣り場。放流されている魚はニジマスが中心だ。レギュラーサイズは25~30cmだが、中には50cmを超える大型ニジマスも放流されている。畜養池からの放流は適宜行なわれており、毎週土日の10時と13時頃に100㎏ずつトラックでの放流が行なわれる。毎週400㎏以上の魚を放流しているため、ルアーに好反応を示すフレッシュな魚が多い釣り場だ。セカンドステージと呼ばれるメインステージの3分の1程度のポンドは現在準備中で、来年オープンする予定だ。
用意されている券は5000円の1日券、4000円の5時間券、3000円の3時間券、2000円の子ども券の4種類で、それぞれの券に応じた3~10尾の持ち帰り料金も含まれている。6フィートのULロッドと4ポンドのナイロンラインが巻かれた2000番クラスのスピニングリール、ルアー5種(クランクベイト2つとスプーン3つ)、ランディングネット、リリーサーがレンタルタックル一式に含まれており、1日2000円でレンタルすることが可能だ。スタッフに声を掛ければリールハンドルの左右の付け替えやルアーのローテーション方法などを教えてくれるため、入門者でも迷うことなく釣りを始められる。
マグナム高田さんが入門者向けにオススメしてくれたルアーはチャタクラDRのようなボトムを探れるクランクベイトやアッパーレブSなどのレンジを刻みやすいシンキングクランク。カラーは濁りの中でも魚に発見してもらいやすいようにカラシやゴールド、グローなどを選ぶのがよいそうだ。また、放流直後はマリーダなどの1.6g程度の派手なスプーンも効果的だという。
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広々としたメインステージでのびのびと楽しむ
受付を済ませたら道路を挟んだ向かいにあるメインステージへ。水の色はマッディーで足もとの水深は40~50cm、3~4m先まで急なカケアガリとなっている。ポンドの中心にかけて深くなり、水車周りが2.5m、入口から左手側の水面から出ている土管の周辺が3mだ。なお、メインポンドには毎週土日の10 時と13 時頃に100㎏ずつ放流される。
「水車やインレット周りの水が動きやすいポイントや林側の日陰、土管周辺の深みなどが主なポイントです。手前のカケアガリ付近も魚の回遊ルートなので手前までしっかりと巻き切ってください」
とマグナム高田さん。カケアガリ以外のポイントは沖や立入禁止箇所に位置している場合がほとんど。20mほど飛ばせるルアーを中心に用意するのがよさそうだ。どの立ち位置からでもいずれかの好ポイントをねらえるため、釣り座は好みで決めよう。
メインステージの入り口付近の釣り座で大きくロッドを曲げ、50cmほどの大型のニジマスをキャッチしていたのは川越市在住の丸勢さん。リニューアル前から月に2~3回の頻度でこの釣り場に通うロコアングラーだ。
「ここは水深があって水の色もマッディーなのでグロー系のルアーが効くと感じています。普段からDRのクランクベイトをボトムに触れるか触れないかくらいのギリギリのレンジを引いてくる釣り方が効果的です」
フィッシングステージ彩の国は入門者から上級者まで楽しめる懐が広い釣り場。一度足を運んでみてはいかがだろうか。
水面まで40cmほどの高さがあるため柄の長いネットやリリーサーがあるとよい
2000円で借りられるレンタルタックル一式。6フィート・ULの専用ロッドと4ポンドのナイロンラインを用いたタックルとルアー5種(クランクベイト2つとスプーン3つ)、ランディングネット、リリーサーが含まれる
ローテーション用のルアーが入ったレンタルルアーの一例。左2 つがチャタクラ、中央がマリーダ、右2つがロニサ(いずれもディスプラウト)
マグナム高田さんが選ぶ入門者向けルアー。上から放流直後にオススメなスプーンであるマリーダ1.6g、カウントダウンでレンジを刻みやすいシンキングクランクのアッパーレブS、ボトム付近を巻きやすいDRクランクのチャタクラ(いずれもディスプラウト)
マグナム高田さんがボトム付近をチャタクラDRで探るとすぐに元気なニジマスがロッドを絞った
編集部のナガシマも連発するニジマスにニッコリ
※このページは『つり人2024年2月号』を再編集したものです。