焼津新港には釣り公園・ふぃっしゅーながあり、年間を通じて多くの釣り人を楽しませている。水深は足もとで6m。6~7m先で水深7mに落ち込み、その先はフラットな海底。
海底の崩れテトラや漁礁がクロダイの付き場
齋藤庸三 写真と文
月刊つり人の精鋭ライターが自信をもってオススメする厳選釣り場レポーター=齋藤庸三
昭和52年生まれ。「磯夢」、「静岡のされ隊」、「GFG東海」に所属。父の影響で2歳半より釣ザオを握る。高校卒業後はヒューマンフィッシングカレッジ(1期生)へ進学。卒業後、JBマスターズプロを経験。得意な釣りはクロダイ・メジナのウキフカセ釣り。競技会にも積極的に参加
この記事は『つり人』2016年2月号に掲載したものを再編集しています。
良型クロダイの宝庫
横流れの潮がほとんどなので、自分のねらいたいラインに寄せエサを集中的に打ちポイントを作る焼津新港には釣り公園・ふぃっしゅーながあり、年間を通じて多くの釣り人を楽しませている。水深は足もとで6m。6~7m先で水深7mに落ち込み、その先はフラットな海底。しかし周辺には崩れテトラや漁礁が沈められており、クロダイの回遊ルートや付き場になっている。
これからの時期は数より型。平均サイズは40~50㎝。エサ取りはフグやベラ、ネンブツダイ、スズメダイ。特にフグは数が多いと非常にやっかいで、クロダイの活性が上がるまでは我慢の釣りを強いられる。
障害物はそれほどないが、クロダイのサイズがよいのでタックルバランスが重要。
チヌザオ0.6~1号。小型レバーブレーキリールにミチイトはナイロン1.5号。ハリスはフロロ1.2~1.5号を3m。00~3Bの円錐ウキ。ハリはチヌバリ3号前後。
焼津新港は基本的に二枚潮の時が多く、これからの季節は特に風も強くなるのでそれが顕著となる。対策として過負荷のガン玉を打ち、ウキを沈める釣りが有効。ミチイトとハリスの結束部分に浮力調整用に1つ、ハリスの中程にウキを沈めるためのガン玉1つの段打ちが基本。ややフカセ気味で底付近へアプローチするイメージだ。
アタリがあればクロダイが走り出すまでイトを送り、しっかりとサオの胴に乗せるように合わせたい。際を釣る場合は堤防の基礎となる捨て石があるため、根掛かりが多くなる。基本的にはウキを沈めつつ、ゆっくりと落とし込むイメージ。6~7m以上沖であれば海底はフラットになるので這わせる釣りも容易だ。
寄せエサはオキアミ3㎏に対して、マルキユーの『爆寄せチヌ』、『湾チヌスペシャル』、『チヌパワー遠投G』を各1袋が1日分。
付けエサは生のオキアミ、マルキユーの『食わせオキアミスペシャルL』の2種類を用意。足場のよい釣り場だが、万一の落水に備えライフジャケットの着用が望ましい。
エリアマップ
交通●東名高速道路・焼津ICを降りて約15分。81号線で牛田橋を渡り、焼津一丁目の交差点を左に折れ、30号線で焼津魚市場前で右折して親水公園へ
問合先●焼津漁港管理事務所(℡054・628・3126)
2016/12/6