編集部2020年12月8日

静岡県焼津市・大井川河口周辺のイシモチ釣り

イシモチ 海の岸釣り 全国おすすめ釣り場 静岡

駿河湾のイシモチは、台風シーズンの9月から濁る日が増えるにしたがって上向いてくる。ピークは10月と11月だが、ほぼ周年釣れる魚なので12月も濁りが回れば手軽に釣ることができる。

日没前には20人以上の釣り人が並んだ。車は野鳥公園展望台脇のスペースに駐車する

濁り回れば半夜釣りで良型のツ抜け可能

レポート◎伊藤巧

この記事は『つり人』2020年1月号に掲載したものを再編集しています。



チョイ投げで濁りの中を釣る

 太陽が傾くと途端に風が冷たくなる。夏と冬の魚が入れ替わる季節だ。このタイミングで盛り上がるのがイシモチ。駿河湾では人気の投げ釣りターゲットだ。釣り場に精通する常連は、日没から3時間ほどで10尾以上釣るらしい。しかも40cm級の良型が複数混じるとのこと。

 駿河湾のイシモチは、台風シーズンの9月から濁る日が増えるにしたがって上向いてくる。ピークは10月と11月だが、ほぼ周年釣れる魚なので12月も濁りが回れば手軽に釣ることができる。今年(2019年)は静岡を通過する台風が多かった影響で、大井川などの大規模河川から濁りが途切れることなく、11月上旬現在も朗報が飛び交っている。60cmを超えるオオニベが釣れたとの情報も。

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明るい時間帯は釣り人の姿はない。時合は午後6時半から午後7時半までの1時間とのこと

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波が高い時は、ミチイトを叩かれないようサオを立てて待つとよい

根魚権蔵UV蓄光器(プロックス)
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グロータイプのジグや餌木を素早く蓄光させる小型紫外線ライト。夜光パーツの多いイシモチ用の仕掛けに照射することで、濁った海中でのエサのアピール度が大幅にアップする

「大きな口でエサを丸呑みにして一気に持っていく場合もあれば、ついばむように食ってくる時もあります。どんなアタリ方でも遅アワセで構いません。ガツガツと明確なアタリは貪欲なヘダイに近く、ビギナーでも釣りやすい魚ですからおすすめです」と、フィッシング遊焼津街道店の福井喜之さんは毎年秋から冬にかけてイシモチ釣りを楽しむ。

 穏やかな快晴に恵まれた11月6日、奥さんの歩美さんと一緒に大井川河口に繰り出した。釣り場に入ったの午後3時。河口正面の波が立ち上がる浅瀬の脇に釣り座を構えた。連日数が釣れているとあって日没を前に浜は満員御礼となった。投げ釣りといってもシロギスのように遠投するわけではなく、ポイントは波打ち際の濁っているエリア。硬い投げザオよりも食い込みのよい遠投用磯ザオを用いる人が多く、クーラーに腰かけたまま仕掛けを振り込んでいる人も見受けられる。目の前のカケアガリに沿って回遊してくるようで、チョイ投げで釣れているらしい。見ている限りでは2色も投げれば充分という状況だ。

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遠投するほど濁りが薄くなるので軽めのキャストでよい。常連は50m程度の投点で手前を探っている

流木多ければ場所移動も視野


 福井さんが持参したエサは太いアオイソメ。本当はイワイソメを用意したかったそうだが、イシモチねらいの釣り人たちがこぞって買っていき、早々に完売してしまったそうだ。仕掛けはドウヅキもしくは吹き流しの2パターン。「状況によって釣れ方に差が出るので、両方使ってアタリが多い仕掛けを使います」と、最初はドウヅキ仕掛けでセット。アオイソメを房掛けにして軽く放り込んだ。

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イシモチ仕掛けにはドウヅキと吹き流しの2種類を用いる。今回はアタリが多かった吹き流しを使ってイシモチをキャッチ

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エサは太めのアオイソメを使ったが、やはり濁りのある場所では臭いの強いイワイソメが有利

「砂地を引いてくる途中にゴツゴツとした玉砂利の感触があったり、カケアガリに差し掛かって引き抵抗が重くなったところで仕掛けを止めるとアタリが出ます」と仕掛けをサビく。ところが、この日は予報にないほどウネリが高く、しかも川から流木などのゴミが大量に流れてきて釣りにならない。前日はゴミも少なく釣りやすかったという常連の言葉を耳にした福井さんは、早々に河口を見切り、大井川港を挟んで東の砂利浜に移動する。

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流木が多かった河口を見切り、情報のなかった大井川港を挟んだ利右衛門前の砂利浜に移動。この賭けが奏功して本命のイシモチをキャッチ

 こちらは大井川港の白灯台堤が流木などのゴミを遮り、ストレスなく釣りに集中できそう。浜は貸し切りで、海面を観察して払い出していく潮が生じている場所の前に釣り座を構えて吹き流し仕掛けを投入した。

 闇に包まれてサオ先のケミカルライトが幻想的な世界を演出する。時間を忘れて眺めていると、小さく穂先にコンコンとアタリ。置きザオを手に取ってゆっくりサビいてから大きくアワセを入れると手もとに確かな生命反応が伝わってきた。仕掛けを巻き上げると待望のイシモチが顔を出した。冷え込みが厳しかったので、本命の顔を拝めたところでサオを置いた。12月も海岸が濁れば釣れるので積極的に大井川河口に出かけたい。


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利右衛門の砂利浜は貸し切り状態。大井川河口からの逃げ場として活用できる

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ゴミさえ少なければ、やはり本命の大井川河口が有望だ。40cm絡みで10尾以上釣れるのは魅力

フィッシング遊
焼津街道店
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住所=静岡県藤枝市築地524-1
営業=日~木/10~20時(金土祝前日は21時閉店)
問合先=TEL054・647・3820


交通●東名高速・大井川焼津藤枝スマートICを出て信号を左折。ミニストップのある信号交差点を右折して、大井川に突き当たったら左折

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