ナイロンラインを使うことが多いタナゴ釣りだが、ミチイトにメタルライン、複合メタル、新素材ラインを使うことはできないだろうか?ベテラン2人に試してもらい、可能性を探った。
タナゴに使うとどうなる!?新素材ラインで探る可能性
写真と文◎編集部
この記事は月刊つり人2020年2月号の記事を再編集しています
ナイロンラインを使うことが多いタナゴ釣りだが、ミチイトにメタルライン、複合メタル、新素材ラインを使うことはできないだろうか?ベテラン2人に試してもらい、可能性を探った。
目次
複合メタルラインを試してみる
続いて複合メタルラインの北越産業『メタビート』仕掛けに変更する2人。「これは使えるね。適度な軟らかさと張りがあって仕掛けのさばきもいいですよ。ただちょっと気になるのが、張りがあるぶんシモリウキがまっすぐにならず、ちょっと曲がってしまいます」と川岸さん。「メタルよりしなやかさがあって、それでいて比重がある。かといってメタルのようなハリガネ感がないので、使いやすいです。PEラインは風に弱いですが、このラインなら風がある時でも使いやすいかもしれませんね。イト自体に重みがあるから、軽いオモリにして、小さいウキを組み合わせてもしっかり水に馴染んでくれる。それでいて仕掛けの操作性は失われなさそうです。メタルと違って、普通に結べるのもいいですね」と好感触の2人だった。
メタルライン、複合メタルともに懸念であったシモリウキの移動は何も問題がなかった
タフコンディションを物ともせずに着々と釣果を積み上げていた川岸さん
ワカサギラインがベストマッチ
渋い状況であったが、ポツポツと釣果を伸ばしていく2人。続いて新素材ラインを試していく。まずはデュエル『アーマードFH鮎ー水中糸』を使ってみた。
2㎝ほどの極小オカメも顔を出した
「細さの割にイトさばきがよいですね。言い換えると、張りが少し強いのかもしれません」と上原さん。「確かにそうですね。コーティングが硬め。私は普段コーティングなしのモノスレッドライン(フライタイイングに使用)を使っているから、ちょっと違和感が強いかな」と川岸さん。
最後に使ったのがフジノライン『AQ141シンカーワカサギ』だ。「このラインが今回使った中で一番気に入りました。しなやかで軟らかいところがいい。イト馴染みもいいですね。0.1号の極細もラインナップにあったら理想的ですね」と川岸さん。「PEラインの仕掛けをよく使いますが、同じような使用感です。それでいて比重があるため、風にも強いでしょう。コーティングがよくて、絡みにくいのもいいですね。PEラインってしなやかなぶん、横揺れのアタリが取りやすいんですよね」と上原さん。
2人から好評だったのがフジノライン『AQ141 シンカーワカサギ』。水中でも仕掛けがまっすぐ
「いるけど食わないな~」と渋い釣りを楽しむ2人。しばらくすると北風がそよそよと強くなってきた。このタイミングで納竿とし、つり処たぬきに戻った。ここで再度、ミチイトの素材を変えながら小もの釣りを楽しんだ。
今回は渋い状況下で試したため、アタリの変化に違いが分かるほどの釣果を上げることはできなかったのは残念だった。活性が高い時期にまた比較を行なってみたら、違う発見があるかもしれない。
アベレージは4~5センチ
つり処・たぬきに戻って第二ラウンド
『つり処たぬき』
住 所=千葉県野田市桐ケ作172
営業時間=平日は15~20時、土日祭は9~20時
電話=090・3819・3068
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