年間レースは、佐々選手が明日1尾のキーパーを獲ればAOY獲得の可能性がグッと高まると言っていいでしょう。しかし、ノーフィッシュだと鈴木選手の出来次第でどう転ぶかまったく読めなくなります。
佐々一真選手がAOYレースの最前線に復帰
編集部=まとめ
遠賀川で行なわれているJB TOP50最終戦、2日目が終了しました。2日目は13名がノーフィッシュとなるタフコンディション。初日に6710gというビッグウエイトをたたき出した福島健選手がまさかのゼロ帰着。結果、2日目もスコアを重ねた山下一也選手が6909gで首位に立ちました。
上位陣の差はわずか。1尾のキーパーが順位を左右する展開になることは間違いありません。1尾単価は今年最高値か!?
実質暫定順位(ウエイト順)
1位 山下一也 6909g
2位 福島 健 6710g
3位 鈴木隆之 6344g
4位 小林知寛 6116g
5位 小林明人 5174g
そして年間レースにも大きな動きがありました。この試合を前に暫定首位だった佐々一真選手ですが、初日は1024g(2尾)とブレーキ。しかし、2日目は3562g(3尾)を持ち帰り大幅なジャンプアップに成功! 実質暫定順位は8位。AOYレースの最前線に復帰しました(仮にこのままの順位でこの試合が終わったとすると佐々選手は214ポイント、鈴木隆之選手は203ポイント)。
■第4戦終了時の年間順位と最終戦の暫定順位(ウエイト順)
1位 佐々一真 171ポイント 暫定8位(43ポイント)
2位 志達海輝 168ポイント 39位(12ポイント)
3位 梶原智寛 165ポイント 暫定25位(26ポイント)
4位 青木 唯 155ポイント 暫定12位(39ポイント)
5位 鈴木隆之 155ポイント 暫定3位(48ポイント)
鈴木選手がこの試合を優勝したとすると、鈴木選手の総合ポイントは205ポイント。佐々選手は35ポイントが必要になります。つまり16位フィニッシュが必要。
暫定年間2位の梶原選手が最終日に6kgを釣ってきて逆転優勝する可能性もゼロではありません。その場合、佐々選手は45ポイントが求められます。この場合は6位フィニッシュがマスト。
現在の遠賀川の状況に以上を加味すると、佐々選手は明日1尾のキーパーを獲ればAOY獲得の可能性がグッと高まると言っていいでしょう。しかし、ノーフィッシュだと鈴木選手の出来次第でどう転ぶかまったく読めなくなります。
明日で今シーズンのTOP50も終わり。この試合の優勝争いもAOYレースも薄氷を踏む展開になりました。