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編集部2022年11月25日

【バサクラ2022に学ぶ】菊元俊文選手/水位が低い状況でのエリア選びと、ひらめきで手にした1/2ozジグ

ブラックバス Basser バス釣り BasserAllstarClassic2022

利根川をメインエリアに戦った選手の誰もが苦戦していたカレントの弱さ。厳しい状況の中で菊元選手はどのように利根川の魚を釣ったのでしょうか。

オカッパリ&レンタルボートでも真似できる出場選手のメインパターン

2022年10月29~30日にかけて利根川・霞ヶ浦水系で行われたBasser Allstar Classic2022。トーナメントの釣りには、オカッパリやレンタルボートの釣りに生かせるヒントが詰まっています。今回は菊元俊文選手の釣りを紹介します。

◎まとめ:編集部 ◎写真とフットステップレポート:DAY1プレス&DAY2プレス/秋山雅由

菊元俊文選手のプロフィール

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菊元 俊文(きくもと・としふみ)
1963年生まれ

主な戦歴:
1997年 JBワールドシリーズ初代チャンピオン
2018年 W.B.S.ジャパンオープン優勝

 

「いつもの釣りでええんや」

菊元選手のメインルアー

■キャスティングジグ1/2oz(エバーグリーン)+キッカーバグ4in グリーンパンプキン(エバーグリーン)

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■ヘッドシェイカー5in(エバーグリーン)+Wスイッチャー 5/0 1/16oz(デコイ)

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 利根川をメインエリアに戦った選手の誰もが苦戦していたカレントの弱さ。厳しい状況の中で菊元選手はどのように利根川の魚を釣ったのでしょうか。

菊元「今回は釣りをする時間をなるべく長く取りたくて利根川で勝負をしました。プラのときは水位も高く、流れが出たタイミングでスピナーベイトやシャッドテールワームを巻くと反応がよかったのですが、試合当日は水位が低く、流れもない状況。神崎大橋~小見川大橋にかけてのエリアに魚が濃い印象があって、序盤はそのエリアを中心に釣りました。プラで反応がよかった、浅いところのブレイクに引っかかっている流木やオダを中心にねらいました。ですがカレントが出ない状況が続いたので、10時ころにカレントを求めて上流まで移動しました。木下より上流のエリアは岸際にブッシュが多く、一見するとどこでも撃ちたくなるようなゴージャスなカバーが続きますが、水位が低いことによって撃つ場所を絞り込むことができました。重点的にねらったのはブレイクが近い場所にあるブッシュの張り出しです。水中堤防や沈んでいる石、地形変化などで流れがヨレている、魚が差してくるとすればここだろうという場所を重点的に探りました。ボウワームヌードルのネイルリグやヘッドシェイカー5inを投げていましたが、日が高くなり、防寒着を脱いだときにひらめいて、1/2ozのジグをブッシュのシェードに投げました。プラでも反応がなかった1/2ozジグをなんで手にしたのかはわかりません。ひらめいたとしか言いようがないのですが、入れると1投で食ってきました。こういったひらめきが、僕の釣りの持ち味だと思ってます」

 菊元選手のラバージグの使い分けについても聞きました。

菊元「経験上、霞ヶ浦の魚はフルサイズのジグが嫌いで、利根川の魚はフルサイズのジグが好きな気がしてます。霞ヶ浦でラバージグを使う時はコンパクトなシルエットのカバークリーパーをおもに使っています。実際、霞ヶ浦で行なわれたW.B.S.オープンではカバークリーパーで優勝することができました。また、濁っている時はブラックのジグを使いますが、今回の利根川は黒を使うほどあまり濁っていなかったのでブラウン系のカラーを選びました。1/2ozのジグはスキッピングがしやすく、ごちゃごちゃしたカバーにも入れやすいので、昔から自分の基準になっている重さです。今回使ったキャスティングジグはブラシガードをフックから3mmくらい出るような長さでカットしてあります。カットすることによってブラシガードが硬くなりカバー回避性能が上がります。意外とラバージグって引っかかるんですよね。また、ブラシを扇状に広げることによって、フッキングしたときに掛かりやすくなります」

 

[タックル]

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■キャスティングジグ1/2oz(エバーグリーン)用

ロッド:オライオン OCSC-69H スターゲイザー(エバーグリーン)

リール:メタニウムMg(シマノ)

ライン:バスザイル マジックハードR 16Lb

■ヘッドシェイカー5in(エバーグリーン)用

ロッド:オライオン OCSC-69H スターゲイザー(エバーグリーン)

リール:メタニウムMg(シマノ)Z-PRIDEチューンドモデル

ライン:バスザイル マジックハードR 16Lb

 

菊元選手のフットステップ

DAY1

_____

▼スタート前~スタート直後

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「利根川で勝負するわあ」

_____

▼利根川

6:38

神崎大橋下流・千葉県側

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水温は15.1℃。スピナーベイト3/8ozで流木際をスローに誘う。

「めちゃくちゃロータイドやわあ」

ボウワームヌードルのネイルリグ、シャッドテールワーム(1/16ozウエイテッドフックを使用)をローテーション。

「いない!いたら食うと思う」

6:59

少し上流へ移動。水温は14.9℃。

「うわあ、水が悪い」

杭周りをスピナーベイトで通す。キッカーバグ4inのジカリグにローテーション。

「ここはハイタイドのときじゃないとダメかも」

7:20

下流に移動。利根川橋と小見川大橋の中間地点、千葉県側。水温は16.1℃。

ボウワームヌードルのネイルリグでブレイクに絡む杭をねらう。

「ブレイクに引っかかった木があんねん」

7:27

少しずつ下流に移動。ボウワームヌードルのネイルリグで杭に引っかかっている流木をねらう。

「いたら食うけどなあ」

「利根川はジグ、テキサスが効くけど今年は食わない」

7:39

流木をスピナーベイトで探る。ボウワームヌードルのネイルリグにローテーション。

「もう少し水が多いほうがいいな」

「今週、火曜に20℃あった水温が今は16℃しかない」

「ボウワームはほっといても自発アクションで食う」

7:53

杭から少し沖にあるオダ周りをキッカーバグ4inジカリグ、ボウワームヌードルのネイルリグで誘う。

_____

▼利根川・小見川大橋上流 千葉側の消波ブロック帯

8:11

「今までと違うパターンで、ジャークベイトやってみる。プラでバラシたルアー」

消波ブロック帯をLBローラーで探る。C.Cラウンド+ビビットテールにローテーション。

8:28

少し上流の杭に入り直す。杭周りをボウワームヌードルのネイルリグ、シャッドテールワームで探る。

「風が出てきた。ちょっとの変化で状況が変わるから入り直した。小魚はおるね」

_____

▼神崎大橋上流・千葉県側

9:00

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朝イチのスポットに入り直す。スピナーベイトやボウワームヌードルで流木をねらう。

「ちょっとしたこと反応が変わるから」

消波ブロック回りをスピナーベイトで探る。

「コンクリにはいませんねえ」

9:22

神崎大橋上流・茨城県側

シャッドテールワームで流木や杭周りを探る。ボウワームのネコリグにローテーション。

9:26

バイトがあるもすっぽ抜け。

_____

▼若草大橋上流・茨城県側

9:46

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水温は14.9℃。フェイスでジャーク。シャッドテールにローテーション。水中堤防で水がヨレているブッシュ際を探る。

10:14

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少し上流に移動。シャッドテールワームで冠水植物や杭周りを探る。

「天気よすぎるわあ。流れもない。流れのヨレを釣りたい」

10:30

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「沈めな食わんかな?」

キャスティングジグ1/2oz+キッカーバグ4inにルアーをローテーション。1投目でバイト。1650g。

「いつもの釣りでええんや」

11:12

少し上流へ移動。ブッシュをジグで撃ってバイトが出るが乗らず。

11:20

「エレキ動かん」

3分後、動き始める。

11:46

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若草大橋上流・茨城県側

ジグでブッシュを撃った後、ボウワームヌードルのネイルリグにローテーションして探る。

_____

▼利根川・常総大橋上流 茨城県側

12:18

カバークリーパージグ3.5gでブッシュを撃ち、ボウワームヌードルのネイルリグにローテーションして探る。

「プラで釣った場所だけど、そのときより濁っている」

_____

▼利根川・長豊橋上流 千葉県側

12:44

ヘラ台跡をボウワームヌードルのネイルリグ、CCラウンド+ビビットテール、スピナーベイトで探る。

「食わん」

_____

▼神崎大橋上流・茨城県側

13:12

3.5gラバージグで探る。

「相変わらず穏やかやなあ」

13:20

少し下流へ移動。キッカーバグのジカリグでアシ撃ち。スピナーベイトで沈み物を探る。

_____

▼水郷大橋上流・千葉県側

13:38

CCラウンドで杭を撃つ。

「以前に試合終了間際に3本釣ったところや」

「まいった。濁りすぎや」

 


DAY2

_____

▼スタート~スタート直後

「3回おったなあと言えるように、ひらめきを大事にして頑張ります」

_____

▼利根川・神崎大橋下流 千葉県側

6:17

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沈んでいる木の両サイドをスピナーベイトで引いてからキャスティングジグ1/2oz+キッカーバグにローテーション。2投して

「違うな」

ツインテールリンガーのネコリグにルアーローテーション。

6:29

対岸に移動。シャッドテール+ウェイテッドフックでタマネギ際を探る。

「昨日より水位が下がってるなあ」

6:46

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神崎大橋下流・茨城県側

隠れ消波ブロックをワイルドハンチで探る。LBローラーにローテーション。

_____

▼利根川・大橋上流 茨城県側

7:13

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チョコレート護岸、消波ブロック帯をクランクベイトで探る。消波ブロック奥のブッシュにカバークリーパージグ3.5gを撃つ。

7:27

消波ブロック帯の前にある杭をCCラウンド+ビビットテールで探る。ジャークベイトやツインテールリンガーのネコリグにローテーション。

7:47

土壁バンクをシャッドテールで巻く。ブッシュをツインテールリンガーのネコリグで探る。

「風、流れがないので活性が低い」

_____

▼利根川・若草大橋上流 茨城県側

8:20

水中堤防をジャークベイトで探る。ブッシュ際はシャッドテールで1度流し、ラバージグを撃つ。

8:40

少し上流に移動。昨日1650gを獲ったスポット。

8:53

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少し上流へ向かう。

ブッシュをラバージグで撃つ。下流にへ向かってチャターで流し直す。要所要所でカバークリーパージグ3.5gを撃つ。食わせを意識。

10:22

若草大橋下流 千葉県側

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クランクベイトで探り、岸際から深くなっている場所をカバークリーパージグ3.5gで撃つ。

「安定しているスポットだけど時合がわからん」

_____

▼利根川・長豊橋上流 茨城県側

10:51

杭やブッシュをボウワームヌードルのネイルリグで探る。

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▼利根川・神崎大橋上流 千葉県側

11:22

朝イチのスポットに入り直す。沈んでいる木をスピナーベイト、ボウワームヌードルのネイルリグで探る。

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▼利根川・東関東自動車道下流 千葉県側

11:40

一気に下流に移動。杭や沈み物をスピナーベイト、CCラウンド+ビビットテールで探る。

隠れオダをボウワームヌードルのネイルリグでねらうも風が強すぎる。スモラバ、ボウワームヌードルのダウンショットリグをローテーションして探る。

_____

▼利根川・小見川大橋上流 千葉県側

12:20

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チョコレート護岸をチャター、ワイルドハンチで探る。

12:36

少し上流に移動する。護岸や沈んでいる木をチャターで探る。

_____

▼利根川・水郷大橋上流・千葉県側

13:05

杭をCCラウンド+ビビットテールで杭を探る。

13:30

帰着。

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Basser Allstar Classic2022 最終成績表

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