スローな展開になりがちな冬でも巻き物で結果を残すアングラーがいる。Basser2016年2月号では、巻き物に精通し自らルアーデザインも行なうルアービルダーたちに、冬場に試したいルアーをふたつ紹介してもらっている。今回は開発クランク・開発学さんのタイニーフラットサイドクランクについて話してもらった。
開発クランク・開発学さんのタイニーフラットサイドクランク
開発学=文
スローな展開になりがちな冬でも巻き物で結果を残すアングラーがいる。Basser2016年2月号では、巻き物に精通し自らルアーデザインも行なうルアービルダーたちに、冬場に試したいルアーをふたつ紹介してもらっている。彼らのメソッドとともにぜひ参考にしてほしい。この記事はBasser2016年2月号に掲載したものを再編集しています。
開発学
開発クランク代表
◆ブログ
http://kaihatsucrank.blog.shinobi.jp/
ハイピッチ&タイトロールのアクションでやる気のないバスに食わせる
低水温期の一番のオススメはズバリ開発クランクB-TightMRです! このB-TightMRはタフな状況を想定して設計、開発しました。B-TightMR(45mm、6g/開発クランク)
使用タックル例
ロッド:TCR610L(ノースフォークコンポジット)
リール:SS SV 103H(ダイワ)
ライン:フロロカーボン10Lb
スナップ:スプリットリング#2
フック:ST36#8(カルティバ)
コンセプトはひと口サイズのボディーとハイピッチ・タイトロールの組み合わせにより、冬の難しい状況下のバスもバイトに持ち込むこと。基本的な使い方は、時期的に欠かせないスローリトリーブ。B-TightMRはスローでもしっかり泳ぐためアクションを失わず、やる気のないバスも思わず口を使います。
この時期はバスがどこにでもいるわけではないので、場所の選定がより重要になってきます。具体的には冬でもベイトが溜まる消波堤やジャカゴ、ベジテーション絡みのファーストブレイクを効率よく釣ることにより釣れる確立がグッと上がります。B-TightMRは水深1.2mまでダイブしますので、基本はディープが離接したシャローフラットをロングキャストでねらいます。
ボディーはひと口サイズですがウエイトをギリギリまでのせ、バルサのルアーとは思えないほどの飛距離が出るように設計してあり、強い北風にも負けずによく飛びます。
あと忘れてならないのが意外にも朝一番の時合もチャンスだということ。ワカサギなどのベイトフィッシュは日中は深場で過ごしますが、夜間はプランクトンなどを求め接岸します。
このベイトフィッシュを追ってカバー周りをウロつくコンディションのいいフレッシュな個体が反応してくれますので、寒くても朝イチの時合は見逃せません。カラーセレクトとしてはベイトフィッシュを意識したワカサギやタナゴカラー、低水温期に外せないクロー系のレッドクロー、マッドクローを好んで使っています。2014年初旬の水温4℃の将監川おいてB-TightMRマッドクローを用いて、思い通りにシャローフラットからバイトに持ち込みキャッチしたバスは今でも忘れられません。
抑えのルアーとしてT.D.バイブレーション107SタイプR(現T.D.バイブレーション・スティーズカスタム72S)が挙げられます。伝説のTDバイブのUPグレードバージョンに思われがちですが、まったくの別物です! アクションのキレのよさ、シミーフォール、飛距離や操作性が別物と言えます。
T.D.バイブレーション107SタイプR(72㎜、20g/ダイワ)
数年前の2月に米国のレイクフォークにて8LBオーバー2尾という強烈な体験をさせてくれたルアーで、カスミ水系でも遠投性とシミーフォールを生かし、ナイスなバスたちを連れてきてくれます。ここ数年バイブの釣りをマスターしようと投げていますがT.D.バイブタイプRシリーズの出来のよさには脱帽します。
今号は、SHAD(=ニシンダマシ)が生息していない日本で広く浸透した「シャッド」を特集。
通年シャッドを使いビッグバスを手にしている山木一人さんのシャッド論に始まり、福島健さんと木村建太さんがシャッドとクランクベイトの境界線を語る対談、折金一樹さんのフック考、五十嵐さんのPEライン戦略など、シャッドを多角的に掘り下げます。
また、編集部員がシャッドについて気になることを徹底検証。さまざまなシャッドを水槽で泳がしてアクションの質やピッチ数を計測したり、巻きスピードによる釣果の差を調査したりと、釣行に役立つヒントが満載です。
不定期連載「イヨケンのCar Top! Go Top!」では、伊豫部健さんが高山ダムにエレキオンリーのジョンボートスタイルで臨みます。
新連載「ぶっつけ初場所ATTACKER」では、並木敏成さんによる冬の三島湖チャレンジ「前編」をお届け。初めてのフィールドで何を考え、どのように釣りを組み立てていくのか。並木さんの理論的な考察は必見です。
そしてB.A.S.S.エリート史上、最年少でAOYを獲得したブランドン・パラニュークのロングインタビューや、オールドルーキーとして今シーズンに臨んだ「住所不定45歳」、ジェイミー・ハートマンの秘話を掲載。さらに来期B.A.S.S.エリートに参戦する深江真一さんの15年目の渡米(成田空港でのインタビュー)や、青木大介さんのアメリカへの思いなど、オフシーズンの注目ネタまで満載でお届けします。
2018/01/23