スピニングタックルで扱うネコリグのアワセ方を市村直之さんが解説。上手な人はどうやってアワせているのか。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。
ソリッドならゆっくりギューッ、チューブラーなら素早くギュッと
Basser編集部=写真と文
今のバイト、どうやってアワせればよかったんだろう?貴重なバイトを逃せば、誰もがそう思うでしょう。
上手な人はどうやってアワせているのか。
それぞれの十八番ルアーのアワセ方、訊いてきました。
解説=市村直之(いちむら・なおゆき)
JB TOP50に参戦。2013年クライマックスエリート5北浦優勝、年間成績2位。2016年第1戦さめうら湖準優勝。琵琶湖・ミックバスクラブに所属しガイドを営む。
ブログ「イチジェネブログ」
この記事はBasser2015年4月号に掲載されたものを再編集しています。
ネコリグ(スピニングタックル)
5inプロセンコー(ゲーリーインターナショナル)
フック:ワーム329ハンガーHD KGウィードレス#4(がまかつ)
シンカー:バザーズワームシンカーTGネイル3/64oz(ダイワ)
※φ5番のシリコンチューブを2~3㎜幅に切ってハチマキの1㎝上にセット
5inプロセンコーのネコリグは一年を通して最も使用頻度が高いリグです。
アタリはグーッと重たくなったり、くわえたまま動かなかったりとさまざまですが、いずれにせよ、ロングストロークのスイープフッキングでアワせます。アタリがあったらロッド、ライン、ルアーが一直線になるまで素早くラインスラックをすべて巻き取ります。この間0.5秒くらいでしょうか。そのあとロッドを90度を超えるくらいの角度までスイープに曲げていってアワせます。
ほとんどオールシーズンこのアワセ方で対応できますが、ロッドの素材によってアワセ方に変化をつけると効果的です。オールソリッドの場合は、徐々に曲げていってもバスに違和感を与えにくいので、スローにギューッと曲げていくアワセ方です。グリップの根もとにグッと力を感じるまで曲げていって確実にフックを貫通させます。
張りのあるチューブラーのロッドなら速めにギュッとアワせることでフックアップ率が上がります。
ミスを少なくするためにはフックセッティングも大事です。私はシリコンチューブにだけフックを掛け、ワームには刺さないようにセットしています。ワームに刺すよりもフックの可動域が広くなるので、どの向きでの口の中に入ってもバスのアゴをとらえやすくなります。
フックはハングマンズノットで結んでいますが、ルアーをグルグル回したりせず3回だけ巻きつけて締めこむようにしています。ルアーを回して巻きつけてしまうとラインがヨレた状態で締めこまれてしまい、結束強度が弱くなってしまうからです。
市村直之さんのネコリグ用タックル
ロッド:6ft1in、ライトパワー、ソリッドティップ搭載のスピニングロッド
リール:ステラC2500HGS(シマノ)
ライン:バウオスーパーハードスーパーフィネス3~4Lb(東レインターナショナル)
2016/9/27