春の小樽沖は60cm級のクロソイがねらえる、北海道屈指のビッグフィッシュシーズン。今年はトドの影響もあり、魚の動向が読みにくい状況だったが、取材当日は良型が連発した。『ロックライバー ドラゴンスクリュー』による実釣を通し、その特長とフィールド適性を検証。

協力◎メジャークラフト株式会社
トドの影響で難易度が増した小樽沖の大型クロソイゲーム
道央日本海における春の風物詩といえば、やはり小樽沖の大型クロソイゲームを忘れてはならない。とくに5月はクロソイの乗っ込みシーズンで、驚くほど重量のある魚が釣れる。
40cm台では小さいといわれ、アングラーが掲げる目標は60cmオーバー。そんなモンスターを毎年、複数人がキャッチしている。ちなみにロクマルともなると、重さは6kgを超える個体もいるそう。また大きさだけでなく、40cm超を数釣りできる面白さも人気の要因。ショアからでは水深のある港や、アプローチが大変な磯でないと出会えないサイズが当然のようにあがるのだから、魅力的であることこのうえない。
この時季に大型のクロソイが釣れるのは、冬に沖の深場にいた個体が出産(クロソイは胎生魚であり卵でなく仔魚の状態で生み出される)を意識し、浅場の岩礁帯に移動してくるため。本格的なスポーニング期に入るとエサを食わなくなり釣果は落ちるが、沖から差してきたばかりのフレッシュな魚は積極的にルアーを追う。
だが、今年は少しようすがおかしいらしい。遊漁船『アングラーズ』の早田伸太郎船長は、次のように話す。
「いかんせんトドが多くて……。そのせいでクロソイたちは怯えているのか、ボトムべったりの印象です」
例年なら活性の高い浮いた魚に照準を合わせ、上から探るのが数釣りのコツ。しかし沈んでいるとなれば、一気に難易度は増す。そんな状況が、シーズン開幕後しばらく続いていたという。
1投目から良型連発!懸念は杞憂に終わった取材当日
5月上旬、メジャークラフトの『ロックライバー』シリーズを監修する同社プロスタッフ・土居大紀さんが広島県より来道。動画撮影スタッフの岩本充さん、山内一輝さんとともに船へ乗り込んだ。当日は昼前に風が強まる予報で、早上がり覚悟。あまつさえ前日までシケが続いていたため、海中のコンディション的にも不安を抱えながらの出船となった。
ところが、開始1投目から心配は杞憂に終わる。さっそく土居さんが45cmクラスを釣りあげ、その後も常に誰かのロッドが曲がっている。瀬戸内海では見られない圧巻の光景に、一同驚愕。

ちなみに序盤は、テンションフォール中にイトが止まるようなアタリが大半だった。つまり、予想に反して魚が浮いているということだろうか。
「今日は満月回り、大潮後の中潮。ちょうど群れが入ってきた感じです。絶妙なタイミングで来られましたね(笑)」と早田船長。実際に釣れたクロソイは、まさに浅場へ移動してきたばかりであろう白っぽい体色の個体が多かった。
55cmはフリーフォール
そして船中が良型ラッシュに湧くなか、この日のハイライトは山内さんの55cm。途中でパターンが「フリーフォール」に変わったことに気付き、ラインスラックを活かしやすいスピニングタックルに持ち替えてうまくアジャスト。見事、取材時の最大魚を射止めたのであった。
ドラゴンスクリューのビッグカーリーテールが持つ強波動の秘密
使用したワームは、今春発売となった『ロックライバー ドラゴンスクリュー』4.7インチ。小樽沖のクロソイゲームでは6~8インチのボリュームあるワームが定番とされ、状況によってはサイズを落とした途端に反応が悪くなることも珍しくない。とにかく活性の高い個体に、いち早くリグを見つけてもらうことが肝心なのだ。
その点、ドラゴンスクリューは実寸以上のアピール力を備えている。最大の特徴は、名称の由来にもなった独特なカーリーテール。大きく設計されたテールが強い水押しを生み出し、離れた場所にいる魚にも存在を伝える。広範囲を探るボートロックフィッシュでは、この強波動が大きな武器になる。
さらに注目したいのは、テール形状へのこだわりだ。厚みや幅のバランスはもちろん、根元部分には絶妙なテーパーが設けられている。そのためリトリーブ速度を上げなくともテールがしっかり回転し、スクリューのようなアクションを発生。ゆっくり巻いても確実に水をつかみ、低活性時やプレッシャーが掛かった魚に対してもアピールし続ける。
テール先端の球状パーツが安定したアクションを生む
加えて、テール先端に配置された球状パーツも見逃せない。この「玉」が適度な慣性を働かせ、ボディー全体の過度なバタつきを抑制。強波動を発しながらもアクションが破綻せず、一定した動きを維持する。実際に取材時もフォールやスイミングを問わず安定した反応を引き出しており、浮いた群れにもボトム付近の魚にも対応できる懐の深さを感じさせた。
大型ワームが支持される小樽沖において、ボリュームだけに頼らず、強波動と魅力的なアクションでモンスタークロソイへ存在をアピールできる点こそ、このフィールドとの相性のよさを物語っている。


